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【イタリア流】お小遣いは教育上〇かXか!? お金の使い方を学ばせる、上手なお小遣いのあげ方とは?

【イタリア流】お小遣いは教育上〇かXか!? お金の使い方を学ばせる、上手なお小遣いのあげ方とは?
参照 : pixabay.com
皆さん、子どもに定期的にお小遣いをあげていますか?ローマで子育てする私ですが、イタリアは欧州一お小遣い額が高いというリサーチ結果を見てビックリ!イタリアの親は甘すぎる!と思いましたが、定期的なお小遣いによって、お金の使い方を学んでもらうきっかけにも。上手なお小遣いのあげ方をご紹介します。
【イタリア流】お小遣いは教育上〇かXか!? お金の使い方を学ばせる、上手なお小遣いのあげ方とは?
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世界の子どもたちのお小遣い事情!

世界的な金融企業 ING グループが、12,000人以上のヨーロッパの消費者を対象に行った調査により、欧州各国の年齢層別お小遣いの平均額が判明しました(2014年)。

INGによる欧州のお小遣いリサーチ結果(英語)

INGによる欧州のお小遣いリサーチ結果(英語)

ING International Survey shows: Children that receive pocket money less likely to be in debt.

イタリアは、子どもに超甘い国!?

同調査によると、イタリアは5歳未満および6~10歳の子に週に平均5ユーロ、10~15歳の子には週に平均10ユーロ、15歳以上の子にはなんと毎週平均30ユーロのお小遣いをあげているとか! これは、全年齢で平均すると欧州一の金額になるそうです。ちなみに2位はフランス、3位はスペインです。それにしても、5歳にならない子に、1ヶ月20ユーロ(約2500円)のお小遣いってどうなの!???
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小さな頃からお小遣いは〇?✕?

この調査は、あくまでも「平均」なので、イタリアで5歳未満の子に全員がお小遣いをあげているわけではないはず。また、10~11歳の子どもにも1人で登下校や留守番をさせないお国柄なので、子どもが1人で買い物をする機会もほとんど無いだろうし・・・。と、私は、「小さな子にお小遣い」という習慣に否定的だったんです。
我が家では、5歳ともうすぐ8歳の息子たちにお小遣いをあげていないのですが、周りに聞いてみると、「子どもにお小遣いをあげる親が甘い」訳ではなくて、「小さなうちから定期的にお小遣いをあげて、金銭感覚や使い方を学ばせるのは大切」と考えているイタリア人が多かったんです!

「お小遣い」に賛否両論!リサーチ結果や専門家の間でも意見が2分!

大人になっても親に依存する傾向がある?

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英シェフィールド大学のリサーチ(2013年)では、小さな頃からお小遣いを毎週貰っていた子は、お金を自分で管理できず、大人になってからも親に依存してしまいがちだ、というデータが出ているそうです。

金銭の価値を理解できる節約家になる?

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一方で、同じくING グループのリサーチでは、顧客のうち、子どもの頃にお小遣いを貰っていた人の方が預金が高く貯金の運用も上手な傾向にある、と発表。全く逆の結果ですね。

子どもの頃定期的にお小遣いを貰っていた人のうち半分以上 (55%) が、貯金を増やしている。お小遣いを貰っていなかった人の場合、貯蓄を増やす人の割合は 45%。

出典:www.ing.com

大切なのはお小遣いの「あげ方」

お小遣いをあげることでお金の使い方を学ばせるためには、その「あげ方」がポイントだそうです。どんなことに注意すれば良いのでしょうか?

①5歳を越えてから

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子ども個人の成長度・理解力にもよりますが、5歳未満の場合は、「お金」という概念が抽象的過ぎて、経済的観念を養う目的でお小遣いをあげるのはあまり意味がありません。5歳を超えたら家族会議を開き、どんな時どんなことに使えるのか、ということを話し合ってお小遣いの金額を決定。玩具やお菓子にしろ、例えば学校で必要な文房具にしろ、お金でモノを買うシチュエーションを一緒に考えてあげましょう。

②初めは週ごと、月ごと&目的別にためさせる

小学生は、自分で管理させるには、週ごとに少額を渡す方が、子どもが自分でお金のやりくりをしやすいでしょう。中・高生になったら月単位で管理させましょう。
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目的別に貯金箱を分けて貯めさせるのもひとつの方法です。一緒に目的を考え、どんなものにいくらくらい必要になるのか”具体的”に示してあげると、貯める際の目安になります。貯金箱に、金額と目的のモノを書いておくと貯めがいもあります。 ・自分の欲しいもの用 ・文房具など必要なもの用 ・他の人用(家族の誕生日や寄付など)

③前借り&ご褒美の増額は厳禁!

お小遣いは、絶対「前借り」はさせないこと。これを許してしまうと子どもは、いつでもお金か貰えるものと思ってしまいます。同じよう理由で、必要な時に必要な額を渡すのも✕。定額を定期的にあげる方が、使い方を学ぶには効果的だそうです。スケジュール帳やカレンダーを駆使するようにアドバイスするのも◎かもしれません。
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また、増額もダメ。例えば良い成績が取れた、習い事を頑張った、などのご褒美としてであってもです。お小遣いが貰えるから勉強や習い事を頑張る、という図式にならないようにしましょう。

④お手伝い(労働)への対価はOK

子どもの年齢に合わせて、お手伝いをポイント制にし、例えば10ポイント貯まったら500円、というように「労働」と「対価」にする方法もあります。お手伝いの内容は年齢に合わせて出来ること(ペットにご飯をあげる、お風呂掃除をする、など)を一緒に相談しましょう。 ただここでも、お金が貰えるからお手伝いをする=お金を貰えないならお手伝いなんてしない、という風にならないように。難しいですが、ポイントやお金をあげるよりまず先に、「お手伝いをしてくれると助かるよ、嬉しいよ」という気持ちを伝えてあげるのが大切なのかなと思います。

⑤初めのうちは、失敗もさせる

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初めのうちは、お小遣いを貰ったら直ぐに使い切ってしまったり、本当に欲しいものを買いたい時に足りなかったり、ということが起きるかもしれません。それでも出来るだけ介入しないように。子どもたちは、少額で「失敗」しながらお金の価値を実感し、上手な使い方を身に付けていけるでしょう。

⑥親が好例であれ

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何より重要なのが、単に節約する術だけでなく、使う時には使うところも含めて、親がお金をきちんと管理している姿を子どもに見せること。やっぱり家庭での教え方、接し方が一番大切なんですよね。

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