Buon Anno! イタリアの年越し&お正月ってどんな感じ?
キリスト教の重要や祭事であり、家族と過ごす厳かなクリスマスが終わると、華やかな年越し&お正月。カップルや友人同士で祝う、イタリアの年末年始をご紹介します。
カウントダウンはスプマンテと花火&爆竹!
荘厳な雰囲気のクリスマスとは打って変わって派手に盛り上がるのがカウントダウン。レストランやバーで祝うにしても、ホームパーティするにしても、発泡酒のスプマンテは欠かせません。
さらに各地区では真夜中に花火が打ち上げられ、若者たちが持参の爆竹を鳴らして新年の幕開けとなります。日本の除夜の鐘のような厳かさは皆無。ナポリでは、古い食器類を窓から投げ捨てる風習もあります(超危険!!)。ともかく賑やかな元旦です。
イタリアでは、年越しは友達同士やカップルでワイワイと祝う豪勢なイベントです。クリスマスを家族で厳かに過ごす分カウントダウンは超ハデ。友達同士やカップルでディナーの後に広場に繰り出したり、ディスコやバーで飲み明かしたりと思い切り楽しみます。除夜の鐘に初詣・・・という日本の年越しとは対照的なイタリアの大晦日をご紹介します。
年越し&お正月の伝統料理
レンズ豆
コイン形のレンズ豆は、金運アイテムとしてお正月料理の定番メニューです。古代ローマでは新年が裕福になるように皮の袋にレンズ豆を入れて贈り合う習慣もあったそうです。
豚皮入り巨大腸詰「コテキーノ」と豚足ソーセージ「ザンポーネ」
冬ごもりのため豚肉の加工食品を作り始める12月に、サラミなどより早く出来上がるこの腸詰や豚足ソーセージが重宝され、レンズ豆との相性が良いことからも年越しの伝統料理となった、と言われています。
ザクロ
忠誠心と繁栄のシンボルとされるザクロもまたラッキーフード。幸運を呼ぶ赤色であることや、粒がたくさん入っていることからこれまた金運アイテムとも言われています。
ちなみにイタリアでは、祝日は1日だけ・・・意外と勤勉なイタリア人!
イタリアでは、12月31日も1月2日以降も、実は普通の平日。学校はクリスマス前から1月6日まで冬休みですが、役所や一般企業などの勤め人は出勤します。もちろんこの時期に(子どもの休みに合わせて)有給を取る人は沢山いますが、お正月気分は日本ほど長く続きません。かく言う私も12月31日と1月2日には仕事します!
1月6日は祝日!ベファーナのお祭り
1月6日は、日本語では公現祭と訳されるエピファニア祭。キリスト誕生を祝って東方の三博士が贈り物を持って到着し、イエスの神性が示されたことを祝う宗教祝日です。
イタリアの公立幼稚園や小学校は、たいてい1月6日までお休み。というのもこの日は、1年最初の宗教祝日「エピファニア」なんです。と同時に子どもたちが待ちに待った「ベファーナ」のお祭りの日。お菓子の詰まった靴下を持って、魔女のベファーナおばあちゃんがやってくる!
この日には、ベファーナおばあちゃんが良い子にお菓子の入った靴下を持って来てくれることになっています。6日が終われば学校も再開。子どもたちはクリスマスとベファーナで貰ったプレゼントと冬休みの思い出をいっぱい抱えて新学期にのぞみます。
1月6日は新春セール解禁日でもある!
さらに、この日を境に冬物クリアランスセールがスタート。クリスマスでたくさんプレゼント交換した後ですが、狙っていたブランド物なども大幅割引となるため、見逃せません。このセールが終われば早くも春物が登場。気分も春へと向かいます!