魔法使いのおばあちゃん、ベファーナのお祭り - Up to you!

魔法使いのおばあちゃん、ベファーナのお祭り

魔法使いのおばあちゃん、ベファーナのお祭り
イタリアの公立幼稚園や小学校は、たいてい1月6日までお休み。というのもこの日は、1年最初の宗教祝日「エピファニア」なんです。と同時に子どもたちが待ちに待った「ベファーナ」のお祭りの日。お菓子の詰まった靴下を持って、魔女のベファーナおばあちゃんがやってくる!
魔法使いのおばあちゃん、ベファーナのお祭り

1月6日は、エピファニアとベファーナのお祭り

日本語では公現祭と訳されるエピファニアは、キリストの誕生を祝って東方の三博士が贈り物を持って到着し、イエスの神性が示されたことを祝う宗教祝日です。12月25日に間に合わなかったんですね。そして、

スペイン語圏、ポルトガル語圏やイタリアでは、子供たちがプレゼントをもらうのは伝統的にはクリスマスではなく公現祭の日(1月6日)である。東方の三博士がイエスに贈り物をもってきたという聖書の記述にちなむ風習

出典:ja.wikipedia.org
があるんです。しかし、プレゼントを持ってきてくれるのはサンタクロースではありません。

イタリアでは、5日~6日にかけての夜中に、べファーナ(Befana)という魔法使いの老婆がほうきに乗ってやってきて、良い子にはお菓子やキャンディを、悪い子には石炭を靴下に入れておくという言い伝えがあります。

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ベファーナおばあちゃんの起源

これは、その昔からイタリア各地に広まっていた民俗的な行事と、キリスト教の祭事が融合して根付いたそうです。ベファーナという名前も、「現れる」という意味のギリシャ語エピファニアが訛って出来た単語だとか。また、一説によると

東方の三博士が神の子(イエス・キリスト)の生誕をベツレヘムの星で知りベツレヘムへ向かう途中、立ち寄った村で老婆に一夜の宿を求めた。彼女は村で一番の家政婦だと聞いた三博士は彼女に神の子の誕生を一緒に祝おうと旅に誘うも、彼女は多忙を理由に断った。彼女は三博士が旅立った後にそれを後悔しその後を追ったが神の子の元にはたどり着けなかったと言う。それ以来、彼女は神の子を探してさすらっている

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という話もあります。歴史的記録として、なぜ公現祭エピファニアと魔女のベファーナがセットになっているのか、はっきりは分かっていないそうですが、ともかくイタリアの子どもたちは、このベファーナおばあちゃんの靴下を楽しみに待っています。むしろイタリアでは、半世紀ほど前までは、クリスマスにはプレゼント交換などせず、この1月6日にベファーナからプレゼントを貰っていたのです。
バルトロメオ・ピネッリ作の版画『La Befana, Costume in Roma, il mese di gennajo, 1821(1821年、ベファーナ、ローマの風習 1 月)』

悪い子には石炭!?

さて、前の年に悪い子だったら、石炭しかもらえない・・・!?
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大丈夫、ちゃんと心を入れ替えれば、一見石炭だけどあまくておいしーい砂糖菓子をもらえます!
チョコレートやキャンディ、グミなどが詰まったキャラクターものの靴下もいっぱい。現代っ子にはこちらのほうが嬉しい!?

ローマ、ナヴォーナ広場のベファーナ マーケット

ナヴォーナ広場では、毎年12月初旬からエピファニアまで、クリスマス&ベファーナ マーケットが立つことで有名です。(注:残念ながらここ数年は開店許可の問題で市と行商人たちとが揉めていて、今年も開催が危ぶまれています…)
所狭しとベファーナおばあちゃんの人形がぶら下がっています。鉤鼻が特徴的で、けっこうこわーい顔をしてます。

町中にベファーナが登場

この日は、子どもたち向けに町のあちこちでベファーナおばあちゃんの演劇やショーが行われます。
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ヴェネツィアでは、ゴンドラを乗り回すベファーナおばあちゃんまで!

ベファーナが来たら、お正月気分も終わり

イタリアでは、企業などはすでに1月2日から通常営業しますが、1月6日の祝日が終わると、学校も再開。クリスマス~お正月まで続いたお祭り気分も終了です。

魔女ベファーナは一年間積もり積もった悪い出来事を、乗ってきたほうきで掃き清めてくれるのだそうです。

出典:hanglooose.at.webry.info
ということで、気持ちを新たに、2016年が良い1年になるよう頑張りましょう!