”みかん”で運気アップ!?開運の秘訣が盛りだくさんの「旧正月」の楽しみ方
日本では多くの方が正月休みから復活、新鮮な気持ちで2016年をスタートした方が多いのではないでしょうか。国民の約7割が中華系であるシンガポールでは、新年を迎える準備はこれからです。今回は、旧正月を祝うシンガポールの文化を紹介したいと思います。
毎年日にちが変わる!旧正月とは
筆者が暮らしているシンガポールは中華系、インド系、マレー系などから構成される多民族国家です。そのなかでも人口の約7割を占める中華系の人たちは旧正月の時期に盛大なお祝いをします。その力の入れ具合は、1月1日の正月よりも本格的です。旧正月の日にちは毎年異なり、1月中旬〜2月中旬の間です。2016年は2月8日です。旧正月を迎えるにあたり、多くの家庭ではお祝いの色である赤い正月飾りを飾ります。また、祭りの中心地であるチャイナタウンでは豪華絢爛な装飾、迫力あるパレートが開催されます。また、至るところにライオンダンス(獅子舞)やドラゴンダンス(龍踊)が出現し、街全体を盛り上げます。歩くだけでも運気が上がりそうです!
開運の秘訣がいっぱい!旧正月の習慣
シンガポールの各家庭では、旧正月をどのように迎えるのでしょうか。新年を迎えるにあたり、大掃除をするなど日本と同じような習慣があります。
新年の象徴として、新調した服を身につける習わしがあります。どの家庭でも行われる昔ながらの風習として、悪運を「一掃」し、幸運の通り道を作るために自宅の大掃除をします。
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開運料理!旧正月の定番「ユーシェン(魚生)」
新鮮なお刺身と千切りにした野菜を大皿に盛り付け、ナッツやクラッカーを散らし、醤油ベースの甘酸っぱいソースをかけて、豪快に混ぜ合わせてからいただく開運料理です。
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それぞれの具材には意味が込められています。たとえば、魚は発音が「余」に通じることから、「年年有余(一年中ずっと何不自由なく裕福に暮らせますように)」というおめでたいフレーズにつながり「富」や「豊かさ」を象徴します。幸運を呼ぶオレンジ色のニンジンをはじめ、色とりどりの野菜を混ぜ合わせることで「家族の調和」を意味し、ピーナッツやゴマは「長寿」や「健康」を、小さな平たいクラッカーは、お金に似ていることから「金運」を呼び寄せます。
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旧正月にはレストランや家庭で「ローヘイ!」と掛け声をかけながら食べられている光景が至る所で見られます。その掛け声から通称「ローヘイ」と呼ばれ親しまれているのです。
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みかん交換は良い運気を回すこと
旧正月の期間、親戚や友人宅を訪問するときに2個のみかんを持参する習慣があります。帰るときには、別のみかんが手渡されます。蜜柑(みかん)の「柑」の中国語の発音やオレンジ色から、みかんは富をもたらすと考えられ、それを交換することは良い運気を交換することとされています。
シンガポール特有のパイナップル風正月飾り
シンガポールでよく見られるパイナップル風の正月飾り。これは、中国語のパイナップルという発音が「黄金」と同音で縁起が良いとされているためです。中国ではこのパイナップル風の飾りは見られないということから、常夏の国シンガポール特有のものだと言えそうです。
相場はいくらぐらい?中華圏版お年玉、紅包(アンパオ)
日本のお年玉にあたるものとして、紅包(アンパオ)があります。偶数が好まれますが、「4」は避けます。新札を入れるために、この期間の銀行には専用カウンターが設けられることもあります。
このお年玉はふつう、結婚している人から未婚の人へ渡すものとされています。また、日頃お世話になっている人に渡したり、会社で上司から部下に渡したりすることもあります。シンガポールでの紅包の相場は6 Sドル~10 Sドルくらい。
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今回紹介した例の他にも、たくさん旧正月にまつわる習慣はあります。異なる文化、習慣を理解しながら運気アップも一緒に!実際に中華圏で旧正月を体験される方も、豆知識として知りたい方も、ぜひ楽しんでくださいね!