全土で屋内ジムが閉鎖のイタリア・・・経営維持と子どもの運動不足解消の秘策はビーチでエクササイズ
10月26日から、様々な規制のひとつとして全国的にプールやジムが営業禁止となっているイタリア。コロナウイルス新規感染者が今もなおほぼ連日3万人越えで仕方ないのかもしれませんが、経営者と子どもにスポーツをさせたい親が苦肉の策で土日に屋外レッスンをすることに!
3月~6月のコロナ第1波で既に営業が厳しいスポーツ施設
レストランやお店もそうですが、既に春の強制休業で、スポーツ施設もみんな経営が厳しくなっています。この第2波でもやはり閉鎖対象となってしまい、スポーツ関係者のデモも起きたほど。
イタリアで26日、新型コロナウイルス対策の新たな規制に反発した人々による暴力的な抗議行動が、各地で発生
出典:www.google.com
現段階では、10月26日~1ヶ月の閉鎖
しかし、連日感染者が増え続け、1日の新規感染者が3万人を超える深刻な状況では、規制を守らざるを得ません。我が家でも子どもたちが通っているスポーツクラスが閉まってしまうと、運動させてあげられなくなるので困りますし、懇意にしているジムの経済的な状況も心配ですが、感染拡大を抑えるために涙を飲むしかないのかと思っていました。
屋外かつ1m以上離れていればスポーツはOK!
ローマのあるラツィオ州は、まだ感染率の低いゾーンと判断され、屋外での個人での運動は認められています!
ということで迅速に動いた通い先のスポーツジム。ローマ市と保険局、ジムとして加盟している柔道・空手・武道連盟に許可を取り、ビーチでの特別レッスンの実行にこぎつけました!
官公庁とのやり取りにとんでもない時間がかかるイタリアで、制限が施行されたその週末に屋外レッスンを出来るよう申請や手配をするのはものすごく大変だったと思います。ジムのスタッフに感謝!
そして、11月でも昼間は25度ぐらいになる地中海気候と、ビーチがすぐ近くにある環境にも感謝!
柔道のクラスなのですが、もちろん組み合うことは出来ません。代わりに、腕立て伏せや走り込み、ジャンプ、足さばきの練習を次々とします。子どもたちは1時間のレッスンで汗だくだく。
学校内でも8時間マスクを付けたままでいなければならない子どもたちも、運動をして笑ったり叫んだり。いい気分転換になったようです。
マスクでソーシャルディスタンスを確保しつつ見守る親たち
送り迎えに来た親たちも、マスクを着けソーシャルディスタンスを守って見学です。コロナのために日々規制が増え、自由が無くなっていく中で、「海の家にこんな使い方もあったのね~」と笑い合うことが出来ました。
子どもたちに出来る限り"日常"を
屋外での運動が可能なのは、11月11日現在のラツィオ州での話です。既に北部やカンパーニャ州はレッドゾーンに指定されていますし、今後感染者が増えれば完全ロックダウンになる恐れもあります・・・。
それでも、出来る限りは、規制の範囲内でどうにかして子どもたちの”日常”を守ろうと、ジムのスタッフも頑張ってくれています。
一刻も早く安全なワクチンが普及するのがベストですが、それまでにはかなりの時間がかかるでしょう。コロナとの共存の中で感染に気をつけながらも、コロナに負けずに子どもたちとの貴重な時間を過ごしていきたいと思います。
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