現代版ロミオとジュリエット♡さすがラテンラバー、イタリアのイケメンによる愛の告白「セレナータ」はとっても情熱的!
イタリア在住12年。愛情表現豊かなイタリア人にも慣れていたつもりでいましたが、度肝を抜かれるレベルの超情熱的な愛の告白に、このほど協力する機会がありました!それが「セレナータ」。ラブラブな2人から幸せのおすそ分けをして貰っちゃいました♡
「セレナータ」で、公然と愛を告白…なんと我が家に協力要請が!
ことは3週間ほど前。上階に住むさわやかカップルの旦那様が、我が家の主人にこっそりお願いしたいことがあると話しかけてきました。なんと、奥様にサプライズで「セレナータ」をしたいので、地上階にある我が家のテラスの電源を貸して欲しいとのこと!
セレナータって、あのセレナータ?話には聞いてたけど、目の前で見るのは初めて!
Serenata (セレナータ) とはそもそも、
バロック時代に,簡単な衣装と舞台を伴って演じられたカンタータ。寓意的な人物や神話上の人物を登場させることが多く,祝賀の行事に用いられた。
出典:kotobank.jp
のこと。それが時代の変遷を経て、近現代のイタリアでは、男性が女性の恋人を窓辺に呼び出し、外から(公共の面前で)愛の歌を捧げてプロポーズする、というイベントとして残っているのだとか。
↑↑↑まさにこんな感じ!このセレナータ、必ずする訳ではなく、イタリア在住12年になる私も、実はライブで見るのは初めての経験!これは楽しみ!
奥様への感謝と愛を歌に込めて
このご夫婦は、長身のイケメン、ルーカさんと美人の奥さんマリーナさんのカップル。3歳と5歳の男の子がいて、さらに3人目に待望の女の子がもうすぐ生まれるという幸せそのものファミリーです。知り合ってからは15年経つそうですが、そのアツアツぶりは健在で、3度目の妊娠を頑張っている奥様に、感謝と愛を改めて伝えたい!!ということで、友人家族近所の人々がこぞってルーカさんに協力することになりました。サプライズ後には皆を自宅に招待してパーティをするとかで、そのためのケーキやおつまみも我が家の冷蔵庫に隠し、準備は万端です。
気温5℃の寒さも何のその!
ルーカさんの親兄弟などの親族一同、友人が集まり、プロのセレナータ演出者まで呼んで、準備はばっちり。気温5℃という真冬の夜の9時過ぎに、みんなで道路に待機し、ミキサーと照明をセットして、おもむろに拡声器で準備しておいた曲を流し始めます。
左がルーカさん、右はイベンターの人です。
マリーナさんが出てきた!
3階では、自宅にお友達を招いてディナーをしていたマリーナさん。「外でセレナータやってるみたいだから見てきたら?」とそのお友達(実は彼女もグル)に言われてベランダに顔を出しました。
セレナータの相手は、なんと自分!
ビックリしているのが階下からも分かります!
ギャラリーが少ないとブーイングまで!(笑)
近所の人たちは、チラッとベランダに顔を出しましたが、誰がセレナータをしているのか分かったらみんな引っ込んでしまいました。そりゃあ外気温5℃、寒いですからね・・・。ところがルーカさんのお父さん、「ワシはナポリ育ちじゃが、南は違う!皆が外に出て来て応援してくれたもんじゃ!ローマの人は冷たいのう」とブーイング(笑)。次にやるなら夏に実施してください~。
ラブソングを熱唱♡
君に出会って僕の人生は笑顔でいっぱい、君は僕のただ一人の女性だ!というようなあまーいあまーい歌詞のラブソングを熱唱です。さすがにちょっと照れていたところがまたチャーミング!
極めつけはバラの花束…!
たっぷり5~6曲をかけて愛の告白をした後、降りてくるように言われたマリーナさん。ルーカさんをはじめ、みんなが待っている外路に出てくると、バラの花束のプレゼント。マリーナさんは、ビックリやら嬉しいやらで涙涙…です。そしてみんなの前で2人はハグ&キス!いやー、ロマンチック!
サプライズ大成功♡
マリーナさん、このルーカさんのサプライズに最後までまったく気づかなかったそうです。ルーカさんは、親族友人はもちろん、彼女の職場の同僚にまで言い含めて、この日のために準備と根回しをしていたんだとか!さらに2人が出会った15年前のプリクラのリマスター版をプレゼント♡最後まで愛情たっぷりのサプライズに、マリーナさんは涙涙でした。
15年経っても子どもがいてもラブラブな2人。いつまでもお幸せに!