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今注目の非認知能力!学力テストでは測れない、多様な社会で生きる子どもたちにとって大切な資質とその伸ばし方とは?

今注目の非認知能力!学力テストでは測れない、多様な社会で生きる子どもたちにとって大切な資質とその伸ばし方とは?
参照 : pixabay.com
人間の資質は、「認知能力」と「非認知能力」の2つに分かれるといわれています。このうちIQ(知能指数)テストや試験で測定できるものが「認知能力」とされ、いわゆる”頭の良い人”や”学力の高い人”、という現代社会の基準になっています。しかし近年では、特に幼児教育において、IQでは測れない「非認知能力」が注目されているんです!
今注目の非認知能力!学力テストでは測れない、多様な社会で生きる子どもたちにとって大切な資質とその伸ばし方とは?
参照 : pixabay.com

非認知能力とは?

「非認知能力」とは、いってみれば個人的な「性格」的なスキルのことで、多種多様な社会の中で生きていくために必要な数値化できない能力のことです。

非認知能力とは、一般知能(IQ)とは関係のない、粘り強さ、協調性、やり抜く力、自制心、感謝する力といった類のものです。

出典:www.nikkeibp.co.jp
これまでは、学校でも企業の面接でも、偏差値やIQ、学力テストなどの数値ばかりが重視される傾向にありました。しかしいくら”学力”が高くても、「非認知能力」が低く、人として忍耐力が足りなかったり、周りとうまく折り合いを付けられなかったり、コミュニケーションがうまく出来なかったらどうでしょう・・・?これでは、社会に出てから柔軟に対応し、挫けることなく巧みに対応することができません。逆に、「非認知能力」の高い人は、例え始めは知識不足だったり経験不足だったりしても、周囲の意見を取り入れて学ぶ意欲を持ち続け、次第にできなかったことも出来るようになり、伸び幅が大きいと言います。近年、「非認知能力」は、将来の所得やキャリアの成功にも影響すると多数の研究結果で指摘されています。

近年、教育や賃金の格差に関する様々な研究によって、認知能力の向上に資するフォーマルな学校教育と同様に、インフォーマルな活動で培われた非認知能力が、進学や賃金水準の決定に寄与することが明らかになってきている(Heckman and Rubinstein 2001)

出典:www.rieti.go.jp

実証分析の結果、これらの非認知的スキルは、学歴、賃金、昇進の違いに統計的に有意な影響を与えていたことが明らかになった。

出典:www.rieti.go.jp

非認知能力に重要な性格性 ビッグ5

非認知能力の中でも最も重要な性格性には、ビッグ5と呼ばれる5つの資質が挙げられます。
出典:pixabay.com

① 勤勉性・誠実性 ( Conscientiousness )

目標に向かって取り組む態度のことで、勤勉さの度合いが高い人ほど、より熱心で野心や自信があると言われます。非認知能力の中でも重要な性格特性のひとつと考えられています。責任感があり、信頼性が高く、自制心があって我慢強い。慎重でどんなときにも冷静になる能力がある人なども勤勉で誠実な正確の人といえます。

② 開放性 ( Openness )

外界の体験に対して開放的に向かい合う性格のことです。創意工夫や想像力に富み、素早く情報を処理し決断する理知的な能力や知的好奇心が旺盛な人を指します。

③ 外向性 ( Extraversion )

積極的で親しみやすく、社会との関わりを進んで持とうとする性格です。リーダーシップを発揮する人や決断力のある人もこの外向性が高い人と言えます。

④ 協調性・調和性( Agreeableness )

周囲に寛大で協力的な性格のことです。面倒見が良く、他人のサポートを進んで行い、付き合いやすい人のことです。

⑤ 神経症傾向・情緒安定性( Emotional Stability )

楽観的で、情緒の安定した性格を指します。リラックスしていてストレスをうまく発散でき、障害にもうまく対処できる人に高いと言われる性格要素です。

非認知能力が培われる環境

それでは、これらの非認知能力が培われる環境はどこにあるのでしょうか?具体的に見てみましょう。

*家庭環境

出典:pixabay.com
非認知能力を培うためにまず大切な環境は、家庭。両親の介入、つまり育て方は子どもの性格の変化を促す、という研究結果が報告されています。

フォーマルな学校教育が認知能力を高めるのに対して、非認知能力はインフォーマルな活動、例えば、幼少期の家庭環境や学校での課外活動によって形成される

出典:www.rieti.go.jp
親の収入・・・というとシビアですが、子どもにどれだけ多くの経験をさせてあげられるか、ということですね。例えば親がよく読書をする、楽器をたしなむ、新聞を購読している、子どもと一緒に特別なレッスンや美術館に行く、劇場に行く、といった直接的な「学業」以外の面での文化的な刺激の多さが重要なのです。また、パパの育児参加も大切なポイントとして挙げられます。

父親の社会階層や両親の子供の教育に対する関心、父親が新聞や本を読んでいることが非認知能力に有意に影響する

出典:www.rieti.go.jp

*学校での課外活動

出典:www.pakutaso.com
部活動やスポーツ教室など身体的、精神的な努力が必要とされ、チームワークを構築することを学べるスポーツ活動は、非認知能力を培うために大変有効とされます。

スポーツ活動は子どもの自尊心や競争心、粘り強さ、動機付け、規律と責任を発達させ、これらはすべて学校で身に付ける非認知スキルであり、学習過程で役に立つ

出典:www.rieti.go.jp

非認知能力を高める育て方

非認知能力はそもそも数値にして測れないので、「コレをすれば高まる」というような明確なノウハウがあるわけではないそうです。が、多くの研究者や幼児・児童教育の学者のリサーチ結果や、教育の現場で働く先生たちの実感として、家庭の中で子どもと接するときに出来ること、気をつけてあげられることが多々挙げられています。

①幼児期にしてあげられること

大切なのは、 ・子ども自身の興味ややる気を尊重し、伸ばしてあげること 好きなことなら集中してあきらめず、根気良く取り組めるもの。まずは子どもがやりたいと思うものから始めさせてあげれば、練習を繰り返すと出来るようになる、という経験を積み重ねることができ、粘り強さもはぐくまれます。 ・遊びの中で数や文字を学び、語彙を高めること ドリルや問題集もいいけれど、常に机とにらめっこではなく、お店屋さんごっこやブロック遊びなどで数字や文字に触れ、「もっと知りたい」という意欲を引き出してあげるようにしましょう。 ・目標に達成すること自体が重要なのではなく、達成するための姿勢を見て、応援してあげること 目標に向けて頑張る子どもに対し、随時応援の言葉掛けを忘れずに。あれこれ口出しをするのではなく、子どもが困難にぶつかり、くじけそうになったときにサポートしてあげられるように見守りましょう。また、目標としていたことが出来たら、スキルが上がったからほめるのではなく、それに向けて頑張った行動がえらかった、とほめてあげるようにしましょう。 ・受動的に遊べるおもちゃ(ゲームやテレビ)ではなく、能動的に遊べるおもちゃを活用すること 例えばペットボトル。例えばダンボール。自分の想像力や工夫を使っておもちゃを作り上げるようなもので遊ばせるとよいでしょう。絵本やお絵描きなど創造性を豊かにする遊びも有効とされます。 といった心がけなんです。
出典:pixabay.com
非認知能力を高めるためのエッセンスやヒントが詰まった教育法として、イタリアのモンテッソーリ教育やレッジョ教育などを参考にできるのではないでしょうか?

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②自己肯定感を高めてあげよう

また、子どもに「愛されている」という実感を持たせてあげること、「やればできる!」という自信を持たせてあげること。これも非認知能力を高めるために重要なポイントです。

自己肯定感が身につくと、子どもは自分に自信がつく。すると長所や才能をどんどん伸ばせるようになる。さらに、失敗を恐れずにチャレンジできるようにもなる。心に余裕が生まれ、人間関係をうまく築けるようにもなる。

出典:mama.bibeaute.com
愛情をたっぷり伝え、ほめて伸ばすイタリア流子育ても参考になると思います。

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非認知能力を育てることは10代になっても間に合う!

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認知能力・非認知能力の形成においては、形成時期(年齢)の違いが重要である。認知能力に比べて、非認知能力は遅い時期(十代後半)でも発達する。

出典:www.rieti.go.jp

認知能力は8歳までにかなり開発されて、非認知能力は後年(10代後半)でも鍛えられる

出典:www.rieti.go.jp
出典:pixabay.com
今からでも遅くない!パパとママ、子どもとが一緒に家庭でできることをひとつでも実践してみてはいかがでしょうか?

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