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妊娠中の異常な眠気はいつまで続く? 原因と対策について紹介【医師監修】

妊娠中の異常な眠気はいつまで続く? 原因と対策について紹介【医師監修】
妊娠してから夜寝ているのにも 関わらず、今までにない日中の眠気に襲われ、「仕事に集中できない」「自分は病気なのだろうか」と悩まれる妊婦さんも多くいます。 ここでは妊娠中の日中の強い眠気が起こるメカニズムや対処法について紹介します。
妊娠中の異常な眠気はいつまで続く? 原因と対策について紹介【医師監修】

目次

1.妊娠中にひどい眠気を感じる原因  ・ホルモンバランスの急激な変化  ・赤ちゃんに栄養や酸素を与えることによる貧血  ・お腹の膨らみや胎動による不眠  ・眠りつわり 寝づわり 2.眠気を感じる時期は? いつから始まりいつまで続く?  ・妊娠初期から出産まで続く人も  ・妊娠初期から中期までの眠気  ・貧血予防のために必要な栄養素  ・妊娠後期から臨月までの眠気 3.ひどい眠気を覚ますには? 良い対処法 悪い対処法  ・基本は無理せず休む、お昼寝する  ・自宅で眠気を感じた時の対処法  ・仕事場で眠気を感じた時の対処法  ・やってはいけない悪い対処法 4.眠いのに寝られない 妊娠中の不眠  ・日中眠い、疲れているのに夜寝られない  ・睡眠薬は飲んでも良い? 5.眠気の他にも吐き気や頭痛などよくある妊娠初期症状 6.良い睡眠で母子ともに健康に

この記事の監修医師

松尾 愛理 先生 大阪大学医学部卒業、産婦人科専門医。春木レディースクリニック勤務。 3児の母として、妊婦さんやママさんに寄り添い、分かりやすく様々な情報をお伝えしていけたらと思います。

春木レディースクリニック

春木レディースクリニック

大阪、心斎橋の春木レディースクリニックは、体外受精、顕微授精等の高度生殖医療を中心とした不妊治療専門のクリニックです。患者様とのしっかりとした対話をもとに治療方針を決めることを理念としております。安全性、確実性を配慮した治療を最優先に行います。

妊娠中にひどい眠気を感じる原因

特に仕事場で強い眠気に襲われ、仕事に集中できないと周囲の目が気になったり、心配になりますよね。 まずは、妊婦さんの感じる日中のひどい眠気の原因についてみてみましょう。
出典:pixabay.com

ホルモンバランスの急激な変化

特に、妊娠初期の眠気は、ホルモンバランスの急激な変化が原因といわれています。 通常、生理周期でも重要な役割を果たすプロゲステロン(黄体ホルモン)は、排卵後に分泌が開始されます。プロゲステロンには眠気を誘う効果があり、PMS(月経前症候群)の一つとして「生理前の強い眠気」を感じる方も多いと思います。 性行為の後、精子が卵子にたどり着き受精すると、受精卵が子宮内膜へ着床し妊娠します。妊娠すると、黄体を刺激する絨毛性ゴナドトロピンが分泌されるためプロゲステロンは更に多く分泌され、より強く作用します。 そのため、生理前に感じた以上の強い眠気を感じるようになります。 また、プロゲステロン(黄体ホルモン)には次のような働きがあります。 ・眠気 ・体温の上昇 ・イライラや憂鬱な気分 ・体内の水分量の保持 ・乳腺の発育 ・食欲増進 さらに、下記のような働きも挙げられます。 ・子宮筋の働きを調節(子宮平滑筋の収縮抑制) ・子宮血流量増加による妊娠維持作用 ・妊娠中の排卵抑制 プロゲステロン(黄体ホルモン)は、母体と胎児の発育を守ってくれる重要なホルモンなのです。 

赤ちゃんに栄養や酸素を与えることによる貧血

主に妊娠中期に感じる眠気の原因は、母体が貧血気味になるためです。 これから妊娠後期まで胎児は急成長するため、胎児に送る栄養や酸素、血液も多くなり、母体は貧血になりやすいのです。 妊娠貧血は、血液中の赤血球やヘモグロビン(赤血球に含まれる赤い色素)が不足している状態。ヘモグロビンは、全身に酸素を運ぶ役目をしていますが、その酸素不足を補うため心臓が過度に働き、動悸や息切れ、めまいなどの症状、さらには倦怠感や眠気、疲れやすさなどの症状が出やすいのです。 そのため食品やサプリメントで鉄分摂取を心がけましょう。 また、鉄分と共にビタミンCやタンパク質を摂ると、より吸収がよくなります。さらに、赤血球産生にはビタミンB12と葉酸の摂取も必須です。貧血の度合いによっては病院から鉄剤が処方されますが、高度の貧血を認める場合には鉄剤と亜鉛を一緒に摂取すると貧血の改善効果が高まることが報告されています。 鉄剤の摂取については「お茶やコーヒーに含まれるタンニンが鉄と結合し吸収を妨げ、鉄剤の効果が減弱するため、服用前後30分~2時間は控えること」と聞いたことはありませんか? 今の研究では処方される鉄剤は十分量の鉄を含んでいるため、問題ないといわれています。 しかし、濃いお茶やカフェインを非常に多く含む玉露は避けた方が無難です。 また、便秘や下痢、胃が弱い方は鉄剤によって吐き気や胃痛が起こることもあるため、前もって産科医に伝えておきましょう。
出典:www.photo-ac.com

お腹の膨らみや胎動による不眠

妊婦健診や講習会で会う妊娠週数が同時期の妊婦さんと比べて、自分のお腹の膨らみが小さかったり、逆に大き過ぎたりすると心配になりますよね。 しかし、お腹の膨らみ方にはかなり個人差があるため、過度の心配はいりません。 お腹の赤ちゃんにも個性があり、ゆっくり成長する子もいれば、早く大きくなりたい!という子もいるのです。 ただし、妊婦健診で「羊水過多」または「羊水過少」と指摘された場合、注意が必要です。 ※羊水は妊娠約30週で最も多いと言われ、通常800mL弱のところ、800mL以上で「羊水過多」、100mL未満で「羊水過少」と診断。 羊水過多は、消化管閉鎖などの胎児形態異常や妊娠糖尿病などが原因で発生し、子宮が大きくなることによって、頻回に子宮が収縮するため切迫早産などのリスクが上昇します。 羊水減少は胎児形態異常や染色体異常などが原因の事もありますが、他にも前期破水や胎盤機能不全、胎児機能不全(赤ちゃんが子宮内でしんどくなってしまう)によっても発生し、羊水過少があると胎児の肺が十分に成熟しないため、出生後に高度の呼吸不全を発症するリスクが上昇するため、新生児集中治療室(NICU)のある大きな施設で分娩するなどの配慮が必要になってきます。 また、お腹が前に膨らむと男の子、横に広がると女の子という話を聞いたことはありませんか? これは医学的根拠のない俗説です。お腹の膨らみ方は男女差で差はありません。 お腹がどんどん大きくなるにつれ、次第に眠り辛さも出てきます。 そんなときに活躍するアイテムが抱き枕です。大きくなったお腹により、肩や腰に負担がかかりやすくなりますが、抱き枕は身体を安定させることでその負担を軽減します。眠り辛いようなら、無理せず使いましょう。 そして、赤ちゃんが成長すると胎動を感じます。 一般的には初めて胎動を感じるのは妊娠5ヶ月~6ヶ月、早くて妊娠4ヶ月、遅くても妊娠7ヶ月といわれています。 胎児は、妊娠後期には睡眠リズムが規則的になり、昼夜問わず約20~30分おきに寝たり起きたりを繰り返すため、妊娠中は寝ているときにも胎児がお腹を蹴って、目が覚めることも…。しかし、「せっかく寝ていたのに!」とイライラせず、「ママも寝るから、赤ちゃんも一緒にねんねしようね」とお腹をさすり、優しく声をかけてくださいね。

眠りつわり 寝づわり

「いくら寝ても、寝足りない!!」「日中ボーっとしてしまうことが多い」など、昼夜問わず、常に眠い状態が続くことを「眠りつわり」「寝づわり」といいます。 眠さに加え、頭痛やだるさを伴うことも多いのですが、外見には表れない症状のため、妊婦さんにとって辛い問題です。 いちばんの原因は、やはり眠気を催すプロゲステロン(黄体ホルモン)です。 また、お腹が大きくなるとそれだけで体力を消耗し疲れやすくなり、更に妊娠貧血により倦怠感や疲れやすさも増す要因と考えられます。 更に直前に触れたお腹の膨らみや胎動によって夜に熟眠できないことも、眠りつわりの一因と考えられます。 妊婦さんは、身体の左側を下にして横になることが推奨されています。 その理由は、妊婦さんが仰向けまたは左側を上にした状態で寝ると、大きくなった子宮が体の中央右側を走る下大静脈(下半身から心臓に血液を送り込んでいる体の中でいちばん太い静脈)を圧迫することで寝苦しく感じ、ひどくなると低血圧状態となり、気分不快感や意識の低下など起こす「仰臥位低血圧諸侯群」になる可能性があります。 是非、身体の左側を下にする体勢で寝てくださいね。

眠気を感じる時期は? いつから始まりいつまで続く?

最近やたらと眠いなぁ…と思っていたら、「あれ?そういえば最近生理が来ていないかも…。」検査したら、実は妊娠していた!という方もいるのでは? ここでは妊婦さんがいつから眠気を感じ、それがいつまで続くのか、見ていきましょう。
出典:unsplash.com

妊娠初期から出産まで続く人も

妊娠中に眠気を感じる時期は、個人差はありますが、一般的に妊娠初期、特に妊娠5週~7週から起こり、妊娠中期~後期が特にひどく、人によっては出産まで続くことも。 「出産するまで続くの?」と驚く方もいると思いますが、眠気の原因となるプロゲステロン(黄体ホルモン)の量を見ると、妊娠0週をゼロ、分娩をmaxとして、ほぼ直線状に増えていくため、出産まで強い眠気が続く方も多いのです。 また、プロゲステロンの分解生成物であるアロプレグナノロンというステロイドは、プロゲステロンよりも強力な催眠効果があると解っています。 妊娠するとプロゲステロンだけでなく、アロプレグナノロンも急激に増えるため、今まで感じたことのない眠気に襲われる原因と考えられます。

妊娠初期から中期までの眠気

妊娠初期に起こる眠気は、妊娠によるホルモンバランスの急激な変動によるもの。 特に、妊娠を継続するにあたり不可欠なプロゲステロンは催眠作用を持ち、今までにない昼間の眠気を感じることも多く、妊婦さんの悩みの種です。 妊娠中期に起こる眠気の原因は、プロゲステロンの他、成長著しい赤ちゃんに必要な栄養や血液を送ることによる妊娠貧血が大きな要因といわれています。

貧血予防のために必要な栄養素

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貧血予防のために、積極的に鉄分を含む食品やサプリメントを摂るように心掛けましょう。また、鉄の吸収率を上げるため、ビタミンCとタンパク質も同時に摂りましょう。 そして、赤血球産生にはビタミンB12や葉酸が不可欠です。 動物性食品に含まれるヘム鉄(体内への吸収がいい):レバー、肉類、あさり、カツオ、イワシ、マグロ、ひじき、大豆 など 植物性食品や卵・乳製品などに含まれる非ヘム鉄(ビタミンCやタンパク質と一緒に取ると吸収率UP):ほうれん草、小松菜、大根の葉、そら豆 など ビタミンC:レモン、小松菜 など タンパク質を多く含む食材:鶏ささみ肉、牛もも肉、豚もも肉、あさり、しじみ、マグロ(赤身)、鮭、アジ、ブリ、イワシ、タコ、イカ、エビ、ヨーグルト、チーズ、油揚げ、納豆、豆腐、豆乳、卵 など 葉酸を多く含む食材:ほうれん草、モロヘイヤ、海苔、わかめ、昆布、ひじき、めざし、レバー、大豆、納豆、そら豆、イチゴ、マンゴー など ※ヘム鉄と葉酸を含むレバーは、ビタミンAも含んでいます。ビタミンAは過剰摂取で胎児の形態異常に関連する可能性が指摘されており、ビタミンAを含むサプリメントの過剰摂取やレバーを食べる際には食べすぎに注意しましょう。 ※葉酸は熱に弱いため、ゆでるなど加熱調理は短時間に抑えましょう。

妊娠後期から臨月までの眠気

妊娠後期から臨月の眠気に関しては、プロゲステロンの影響に加え、「お腹が大きいことで寝苦しい」「就寝中の胎児の激しい胎動で眠れない」など、まとまった睡眠がとれないことで日中起こる眠気があります。 さらに「出産・育児に対する不安」「陣痛の心配」「破水の心配」など、メンタル面の心配事により熟睡を妨げる要因が挙げられます。

ひどい眠気を覚ますには? 良い対処法 悪い対処法

では、ひどい眠気を覚ますには、どのようなことをしたらよいのでしょうか。今まで行っていた眠気対策が、妊娠中ではタブーとされることもあります。 良い対処法と悪い対処法をみてみましょう。

基本は無理せず休む、お昼寝する

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ひどく眠いのに無理に起きようとしても、母体だけでなく胎児にも悪影響を及ぼしかねません。 基本はゆっくり休むこと。 ストレスを溜めないよう、副交感神経を優位にし、リラックスを心掛けましょう。 好きな音楽を聞いたり、本を読んだり、赤ちゃんのためにお裁縫をしたり、一人で静かに過ごせる時間を有意義に使いましょう。また、強い眠気に襲われたり、疲れを感じたり、お腹が張って辛くなったりしたら、横になり少しでも眠るようにしましょう。

自宅で眠気を感じた時の対処法

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自宅で特段やらなければならないことがない限り、無理に眠気を覚ますことはないでしょう。お昼寝を短時間することで、気分がスッキリすることもあるので、無理せず休みましょう。ただし、長時間のお昼寝や15時以降のお昼寝は夜の睡眠に支障が出るため、控えましょう。 眠気冷ましには、冷たい水で顔を洗ったり、歯磨きをしたりするのも効果的です。 また、適度に身体を動かすこともいいでしょう。 妊娠中の運動は、有酸素運動のウォーキングやマタニティスイミング、マタニティヨガなどが挙げられます。特にマタニティウォーキングは安産にいちばん適した運動といわれています。ストレス発散や気分転換になり、また妊娠中起こりやすい足の浮腫みの緩和にもなり、おすすめです。 いずれも、体調を見ながら、産科医や助産師に相談してから始めましょう。特にお腹の張りを感じたら、すぐに中止し、休むようにしましょう。 ただし、注意してもらいたいのが真夏の炎天下でのウォーキングです。妊娠時期に関らず母体と胎児共に体温上昇を起こし、胎児の低酸素状態を招きかね、様々な障害をもたらす可能性があります。 お腹の赤ちゃんのためにも、日傘や帽子を利用したり、早朝や夕方などに出かけ炎天下の昼間は避けてくださいね。

仕事場で眠気を感じた時の対処法

お仕事中に眠気を感じたときの対処法をいくつかご紹介します。 ①お手洗いで少し休む アラームをセットし、5~10分休むだけでもかなり違います。 ②お化粧の上からでも使えるミストを顔にかける 香料の強いものは、つわりを催す原因になるので無香料もしくは微香料の自分の好きな香りのミストを、顔に噴霧するとリフレッシュできます。 ③歯磨きやうがいをする ④軽いストレッチをする 同じ姿勢で長時間いると血流が悪くなり、浮腫みの悪化にも繋がります。 ⑤外に出て、日差しを浴びたり、風に当たる ご自身の体調や好みで試してみてくださいね。 それでも強い眠気がとれず仕事をしても効率が悪く、ミスに繋がることも。そうすると自分を責めたり、ストレスを感じてしまい、お腹の赤ちゃんにもよくありません。 「調子が悪いので、少し休ませてほしい」「早退させてほしい」と周りに相談してみてはいかがでしょうか。きっとご理解いただけると思います。

やってはいけない悪い対処法

出典:girlydrop.com
「眠気覚ましにカフェイン」という意識があり、ついコーヒーやエナジードリンクを飲んでしまいがちですが、妊娠中は過剰なカフェインの摂取はNGです。 代表的なカフェインを多く含む食品や飲料をご紹介します。 【カフェインを多く含む食品・飲料】 ・コーヒー ・紅茶 ・緑茶 ※特に玉露はコーヒーの3倍弱のカフェインを含むため、注意!! ・ほうじ茶 ・ウーロン茶 ・エナジードリンク ・チョコレート(ハイカカオチョコレートほどカフェイン量が多い) また、注意してもらいたいのが「眠気覚まし用のガム」です。カフェインが含まれていることが多いため、原材料をしっかり見てから購入しましょう。 カフェインを摂取すると、肝臓にて分解・腎臓にて排泄しますが、妊婦さんは非妊娠時よりも時間がかかります。更に摂りすぎてしまうと、鉄や亜鉛などのミネラルの吸収を阻害することで鉄欠乏性貧血を起こしてしまう可能性があります。 また、カフェインは胎盤を通過し、胎児に移行することが分かっています。カフェインの摂りすぎにより、胎児の成長遅延や低体重出生児、早産などのリスクの上昇が指摘されています。 ただ、コーヒーが大好きで今まで1日に何杯も飲んでいたという方に絶対に飲まないこと!となると、ストレスになります。 コーヒーは1日1~2杯程度であれば問題ありません。またノンカフェインのコーヒーにするなど、気を付けましょう。

眠いのに寝られない 妊娠中の不眠

今まで感じたことのないような日中の眠気があると、お腹の赤ちゃんに悪影響ではないのかな?と心配になりますよね。 ここでは、妊娠中の眠気の対処法について考えてみましょう。
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日中眠い、疲れているのに夜寝られない

日中もだるく眠く、疲れているのに夜眠れないと辛いですよね。 お昼寝は15時をリミットとし、短時間にして夜の睡眠に影響が出ないようにしましょう。 また、妊婦さんはプロゲステロンの作用により、体温が上がった状態です。体温が高いと睡眠がとりづらいので、入浴は就寝2時間前までに済まし、体温をできるだけ下げた状態で床に就くよう心がけましょう。 眠れないとついスマホに手が伸びてしまいがちですが、スマホやテレビ、PCなどから出るブルーライトは、メラトニンと呼ばれる睡眠ホルモンの分泌を抑制することがわかっています。それにより、睡眠の質が落ち、途中で目が覚めてしまったり、体内時計のリズムが狂い、睡眠と覚醒のバランスがとりづらくなります。 就寝1時間前にはスマホやテレビ、PCの使用をやめる、または就寝2時間前からブルーライトカットの眼鏡を使用するなどの対策が効果的といわれています。

睡眠薬は飲んでも良い?

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妊娠約2ヶ月の妊娠4週~7週の間が絶対過敏期と呼ばれています。胎児の様々な器官の形成がされる最も重要な時期であり、薬の影響を最も受けやすいといわれています。 まだ、妊娠と判明していない方も多い時期ではありますが、その可能性が考えられるようならば、服用はできるだけ避けましょう。 ただ、辛いのに我慢をすると胎児にも悪影響なので、必要であれば医師と相談しながら服用してもいいと思います。 現在処方される睡眠薬の多くは「ベンゾジアゼピン系睡眠薬」とよばれる系統で、それによる催奇形性のリスクは低いといわれています。 ただし、妊娠後期に連用して服用すると、胎盤を通して胎児に薬剤が移行し、出産後赤ちゃんに薬の副作用が表れたりや赤ちゃんの体から薬を排泄するために新生児薬物離脱症候群と呼ばれる症状を引き起こす可能性があります。具体的には、ぐったりしている状態、痙攣、呼吸が止まる、嘔吐、異常発汗など、赤ちゃんの脳や消化器、自律神経に一時的に影響が及ぼされたためといわれています。 眠りづわりで辛いときには、医師に相談をして必要であれば最小限にとどめて服用しましょう。 頭痛のときによく用いられる「ロキソニン(成分名 ロキソプロフェン)」を代表とする非ステロイド性抗炎症剤は羊水量の減少、胎児の動脈管収縮などが報告され、妊娠中は避けるべきとされています。たとえ湿布薬であっても、妊娠後期の使用は絶対禁止になっているため、注意が必要です。 「カロナール」などアセトアミノフェンは安全に内服できますので、我慢せず医師に相談してください。

眠気の他にも吐き気や頭痛などよくある妊娠初期症状

眠気以外で見られる妊娠初期症状を挙げておきます。 ・食欲がなくなった ・食欲がありすぎる ・食の好みが変わった ・ニオイに敏感になった ・低血圧 ・めまいや立ちくらみ ・目のかすみ ・頭痛 ・腹痛 ・熱っぽい、汗をかきやすい など

良い睡眠で母子ともに健康に

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日中のひどい眠気やお腹の張りなど体調不良を感じたときには、お腹の赤ちゃんから「ママ、少し休んでね」というメッセージだと思って、どうか無理せず横になって、身体を休めましょう。 24時間一時たりとも離れないお腹の赤ちゃんといることのできる妊娠期間は、長いようであっという間に過ぎ、出産を迎えます。 また、胎動は不思議な感じですが、あらためて「わたしのお腹に違う命が宿っているんだ。」と感じることができ、生命の神秘を感じることができます。この貴重な時間をお腹の赤ちゃんと共に楽しんでみましょう。 お身体に気をつけて、元気なお子様が産まれますように。
※本記事は妊娠・健康・子育てに役立つ情報提供を目的としているものであり、診療行為ではありません。必要な場合には、ご自身の判断により適切な医療機関を受診し、医師にご相談ください。本記事により生じたいかなる損害に関しても、当サイトは責任を負いかねます。

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