子どもの花粉症デビューは3歳から!子どもから使える対策グッズで「花粉を入れない」対策を
暖かな日差しが心地よい日が増えてくる2月。
春の訪れにワクワクする人が多い中、花粉症の人には『つらい季節』が始まります。
大人でもつらい花粉症ですが、今は子どもも増えています。
“目をこすっている”“鼻が詰まる”などの症状があれば、もしかしたら花粉症かもしれません。
子どもの花粉症対策をご紹介します!
子どもの花粉症が増えている!
花粉症は大人でもつらいですが、今は子どもの花粉症も増えています。
環境省の花粉症環境保健マニュアルによると、平成18年度の調査では、0〜14才の有病率が約26%、15〜29才が約37%、30〜44才が約32%ということなので、大人とあまり変わらないくらい花粉症の症状がある子どもがいるということがわかります。
参考資料
子どもの花粉症が増えている理由
子どもの花粉症が増えているのは、“今の子どもが体が弱いから”というわけではありません。
“飛散している花粉の量が増えている”ことが、花粉症の低年齢化に関係しているようです。
そもそも、花粉症というのは、花粉を吸い込んですぐに症状が出るものではありません。体の中に花粉が入ると、それに対応するために“IgE抗体”を作ります。
この抗体は花粉を浴びるほど増えていき、限界量に達したところで、花粉が入ってくると花粉症の症状が出るようになります。
この“限界の量”は、人によって違います。なので、同じ環境でも花粉症が出る人、出ない人がいます。
でも、今は症状がなくても、毎年花粉を浴び続けて、いつか体内でIgE抗体が限界の量に達したときに、花粉症デビューとなってしまいます。
『去年まで何ともなかったのに、今年いきなり』という人がいるのは、このためです。
スギ花粉の飛散量が増えて、浴びる量が多くなったことが、花粉症発症までの期間を短くして、子どもでも花粉症になってしまう原因のようです。
子どもの花粉症デビューは3〜6才が多い
大人なら鼻がムズムズする・目がかゆい・くしゃみが出るなどの症状が続けば、花粉症を疑いますよね。
でも、子どもはうまく自分の症状を伝えることができません。“花粉症”ということも知らないので、よほどつらくないと、ママやパパに訴えることはないでしょう。
“目がかゆければこするし、鼻水が出ても気にしない”それが子どもですよね(笑)
また、スギ花粉の時期は風邪をひきやすい時期でもあるので、「風邪気味かな?」と勘違いしてしまうママやパパも多いはず。
長引く鼻水や鼻詰まり、目をかゆがっている様子があれば、花粉症デビューかもしれません。
子どもの場合には、何度か花粉のシーズンを経験した3〜6才で発症することが多いので、注意してあげたいですね。
突然発症した!娘の花粉症
我が家には2人娘がいますが、上の子は花粉症です。
デビューしたのは3歳のとき。『ある日突然!』という感じでした。
当時娘は待機児童で、一時預かりにときどき通っていました。その日は、バスに乗って山のふもとの公園に遊びに行く日。
朝からウキウキで、リュックにお弁当やお菓子を詰めて元気に出かけて行ったのですが、お迎えに行くと、目が真っ赤になって、ものもらいになったように腫れていて、鼻水も出ていました。
先生からは「出かけてしばらくは元気に遊んでいたけど、お弁当の前くらいから様子がおかしくなった」と言われました。
娘も目がかゆくてつらそうでしたし、結膜炎だと一時預かりに行けないので、そのまま眼科へ。
診断の結果は“花粉症”。
花粉の多いところへ行ったことで、症状が一気に出たそう。アレルギーの薬をもらうとすぐに落ち着きました。
でも、思い返せば、それより前も鼻水が出るから病院へ行ったとき鼻炎と言われたことがあって、もしかしたらそのころから花粉症の症状が出始めていたのかもしれませんね。
ちなみに、我が家は、パパが花粉症です。私と下の子はまだ無事。
親が花粉症だと、子どもも花粉症になる可能性が高いそう。遺伝だとか、同じ環境にいるからだとか言われていますが、もしパパママが花粉症だったら、子どももなるかもしれません!症状がないか注意してあげたいですね♪
花粉の侵入をガードする対策グッズ
花粉症の症状を軽減させるには、花粉が目や鼻、口から入るのを防ぐことが大切です。
子どもの花粉症対策におすすめのグッズをご紹介します。
【子ども花粉症対策①】マスク
花粉症対策に“マスク”は必須です。
花粉対策の効果は、不織布マスク>布マスク。
不織布マスクは、織らない布を使用しているので、ガーゼなどで作った目の粗い布マスクよりも、花粉を透過しにくいからです。
不織布マスクでも、自分の顔の大きさに合ったサイズを使わないと隙間が開きやすくなり、効果が弱くなります。
鼻のところのワイヤーを曲げて、ピッタリと沿うようにしたり、顔の形に合う立体マスクにするとより効果的です。
【子どもの花粉症対策②】塗るマスク
小さい子どもはマスクを嫌がることもありますよね。
そんなときには、鼻に塗ることで、花粉をブロックする方法もあります。
鼻の中に保護被膜をつくり、吸入する花粉の量を抑制することができます。花粉だけでなく、ハウスダストからも守ることができます。
【子どもの花粉症対策③】花粉ガードスプレー
花粉は、静電気で引き寄せられて、服や髪の毛にくっつきます。
花粉ガードスプレーは、静電気の発生を防いで、花粉がくっつくのを防いでくれます。お出かけ前にシュッとスプレーしておくだけなので、使いやすいのも◎。
花粉だけでなく、PM2.5、ハウスダスト、ウイルス対策にもなります♪
花粉を家に持ち込まない方法
外出をすると、花粉は体に付着するので、どうしても家の中へ持って帰ってしまいます。
何も対策しないと家の中が花粉だらけに。
ちょっと気をつけるだけで、家の中への花粉の侵入を減らすことができます♪
【花粉を家に持ち込まない方法①】玄関先で衣類を払う
帰宅したら、玄関を入る前に、衣服を払って服に付着した花粉を落としましょう。
手で払うよりも、玄関にコロコロローラーを置いておくのがおすすめ。服に付いた花粉を舞い散らすことなく取ることができます。
【花粉を家に持ち込まない方法②】玄関で上着を脱ぐ
ハンガーを玄関に置いて、上着や帽子、マフラーなどは玄関に掛けておくようにしましょう。
花粉がたくさん付いているのは上着です。部屋の中に、花粉を持ち込まないためにも、玄関に置くようにすると安心です。
食事や生活習慣の改善で免疫アップを心がけよう!
つらい花粉症の症状を緩和させるには、免疫力のアップが効果的とされています。
免疫力のアップには、腸内環境を高めることが大切!
腸内環境を整えるためにおすすめの食材をご紹介します♪
①食物繊維
食物繊維は、便秘の解消に効果的です。
便通を整えることで、善玉菌を増やし、腸内環境を整えることができます。
食物繊維が豊富な食材
・野菜
・海藻
・きのこ
②発酵食品
発酵食品は、腸内の善玉菌を増やします。
おすすめの食材
・ヨーグルト
・味噌
・納豆
③オリゴ糖
オリゴ糖は、善玉菌のエサになり、腸内を活性化させてくれます。
おすすめの食材
・ハチミツ
・バナナ
・きな粉
免疫力アップには運動や睡眠も大切
運動や睡眠も免疫力アップには欠かせません。
寒いとつい家の中で、ゲームやテレビをする時間が増えてしまいますが、外で元気いっぱい遊ぶ時間を作ることが大切。
また、幼児期(3〜5才)の理想的な睡眠時間は、11〜13時間、学童期(6〜12才)で9〜11時間といわれています。
花粉症に負けない体作りをしたいですね。
子ども花粉症。症状が続くときは病院へ。
子どもの花粉症は、見ていてとてもかわいそうです。
鼻水が続くと、中耳炎になってしまうことも。つらい症状が続くときには、病院に行って薬をもらうようにしましょうね。
うちの子は、薬が苦手なので、点鼻薬を出してもらっています。
小児科、耳鼻科、アレルギー科で対応してくれますよ♪