よくある「ホワイトニング失敗談」とその解決方法について歯科衛生士が解説!~ちぃ先生の手記第75回~
今回は、元歯科衛生士だからこそ知る、みなさんのさまざまな「ホワイトニング失敗談」を解決策とともにご紹介します。
ホワイトニングをする前に知っておいてほしいこと、ホワイトニング中の食事や痛みなどについて説明していきますので、ホワイトニングを検討中の方はぜひチェックしてください!
白く輝くキレイな歯はみんなの憧れですよね。白い歯を目指してしっかり歯みがきをしているけれど、それでも落ちない歯の着色汚れが気になる……という方も多いのでは?特に前歯など、人から見えやすいところの着色汚れは悩みの種になりやすいでしょう。
そんな悩みを解消できる方法のひとつとして、ホワイトニングが挙げられます。
ですが、いざホワイトニングをしようとして「失敗しちゃった!」というエピソードもちらほら……。
漂白しすぎて知覚過敏に!?ホワイトニングをするときの注意点
ホワイトニング失敗談1「めちゃくちゃしみる!」
「ホワイトニングをすると知覚過敏になる」という話を聞いたことはありませんか?実際に、これはしばしば見受けられる症状です。
歯のエナメル質が損傷を受けたり薄くなったりしていると、内部の象牙質という組織に刺激が伝わりやすくなります。
象牙質には細い管がたくさんあり、そこから歯の神経である歯髄に刺激が伝わることで、刺激や痛みが発生してしまう傾向にあるでしょう。
エナメル質は、加齢や過剰な歯みがき、強いホワイトニング剤の乱用、酸性の飲み物、喫煙などの理由によって、少しずつ薄くなってしまいます。
ちぃの歯科衛生士の先輩は「歯がしみてアイスを食べられない」と言っていました。
心当たりがある方は、ホワイトニングの前に正しい歯磨き方法をマスターして摩耗を減らすほか、フッ素を塗布するなどして、エナメル質を含めた歯質全体の強化に努めましょう。
ホワイトニング失敗談2「歯が黄色くなってしまった」
白い歯に憧れてホワイトニングをしたのに、黄色くなってしまったら本末転倒ですよね。
セルフでできるホワイトニングサロンで施術をすると、十分な説明がなされないため、起こりやすいケースのひとつだそうです。
ホワイトニングをした直後は歯がとても無垢な状態で、歯に触れる水や空気の成分を吸収しやすくなっています。
そのため、色のついた清涼飲料水やお茶、コーヒーなどを飲むと、普段よりも歯に色がついてしまいやすいことに……。ですので、ヤニが含まれるたばこにも要注意です。
ホワイトニング中の着色汚れには「白い食べ物」を意識し、牛乳やごはんなどの色が白い食べ物を積極的に摂るようにしましょう。水など透明のものもOKです。
ホワイトニング後、最低48時間は色の濃い食品を摂取したり、たばこを吸うなどしないように気をつけましょうね。
ホワイトニング失敗談3「歯磨き粉で漂白できると思ったらできなかった」
これに関しては、薬事法や景品表示法で規制してほしいという意見も……。
日本国内で販売されている歯磨き粉には基本的に歯を「漂白」する働きはありませんので、気をつけてください!
ではなぜ「ホワイトニング」という表示をしているのかというと、これらの歯磨き粉には「着色汚れを落とす」作用があるためです。
歯の着色汚れは、日々の生活で簡単についてしまいます。
お茶を飲むと湯呑みに茶渋がつくように、歯にも茶渋がついてしまいます。お茶だけではなくタバコのヤニや、醤油やソースなど調味料の色までも歯についてしまう可能性があります。
これは唾液に含まれるカルシウムなどが、歯の汚れや着色性物質と結びついて歯にこびりついてしまうためです。
そのような日常の着色汚れは、ステイン汚れをケアする作用のある歯磨き粉を使用すると落としやすくなりますので、気になる方は使ってみましょう。
また、歯磨き粉で落とせない頑固な着色汚れの場合、歯医者さんでクリーニングをしてもらうことができます。
クリーニングは保険適用でできることもありますので、なかなか落ちない着色汚れがあるという方は歯医者さんへの相談も視野に入れてみてくださいね。
【ライター紹介】 ちぃ先生
歯科衛生士の有資格者でありながら多くの女性メディアで活躍中のライター・編集者。
現在は女性向けの美容メディアやJJなどのファッション誌などに寄稿している。
コスメコンシェルジュの資格を持ち、コスメ・美容への造詣が深い。また、サッカー好きが高じてアスリートフードマイスターの資格も取得している。
美容と健康に高い関心と知識を持っており、Ha・no・neでは利用者のQOLの向上を目指し、ためになる情報を発信していきたいと意気込んでいる。
・ちぃ先生の手記まとめPART1 ~美容ライター兼歯科衛生士の知恵袋~
・ちぃ先生の手記まとめPART2 ~美容テク&お口の健康講座~
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