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実は怖い!?イタリアの子守唄&大人な数え唄

実は怖い!?イタリアの子守唄&大人な数え唄
参照 : pixabay.com
懐かしいメロディや言葉のリズムが記憶に刻まれている昔ながらの子守唄や数え歌。その歌詞をじっくり見てみると、実は結構アダルト&ホラーな内容だったりします・・・。ローマで子育てして知ったイタリアの有名な子守唄と数え歌もそうでした!
実は怖い!?イタリアの子守唄&大人な数え唄
参照 : pixabay.com

子守唄 ニンナ・ナンナ・ニンナ・オー

「ニンナ・ナンナ」とは「子守唄」のこと

ニンナ・ナンナにはもちろんたくさんの種類があるのですが、その中でも大変有名かつ怖いものがこの「ニンナ・ナンナ・ニンナ・オー」…。その歌詞を見てみましょう。
Ninna nanna, ninna oh, ねんね ねんね ねんね おお questo bimbo a chi lo do? この子を誰にやろう? Ninna nanna, ninna oh, ねんね ねんね ねんね おお questo bimbo a chi lo do? この子を誰にやろう? Se lo do alla Befana ベファーナ(老魔女)にやったら me lo tiene una settimana. 1週間離さない Se lo do al al Bove Nero 黒牛にやったら me lo tiene un anno intero. 丸1年離さない Se lo do al Lupo Bianco 白狼にやったら me lo tiene tanto tanto. 長いあいだ離さない Ninna nanna, nanna fate ねんね ねんね ねんねさせて il mio bimbo addormentate! 私の子を眠らせて!
美しいメロディと優し気な声で歌われたら気付かないのですが、実は「この子を誰にやろう」なんていう歌詞だったんです…!初めて知った時は凄く怖くなりました。
Bove nero(黒牛)とLupo bianco(白狼)が、Uomo nero(黒い人)とUomo bianco(白い人)になっているバージョンもあります。・・・怖い。と思うのは私だけ?

イタリアでは、鬼婆、お化け、白いオオカミがやってくるが、必ずしも子供をさらっていくわけではない。そうではなくて、母親が赤子を彼らに渡そうとしているのだ。

出典:karapaia.com
そもそもは、なかなか眠らない子を少し怖がらせて早く寝るようにさせるためだとか、多くの人々が貧しくたくさん子供を産んでいた時代に、女性が子育ての大変さをこうした歌詞に込めてうっぷんを晴らしていただとか、色々な説があるようです。 ヨーロッパ各国の子守唄でも、「怖い存在が寝ない子をさらいにやって来る」というのは良くあるパターンなのですが、母親自らあげようとしているのがイタリア…。怖い怖い!

数え歌 アンバラバ・チッチ・コッコ

日本の「どちらにしようかな」♪

アンバラバ…とリズム感・ゴロの良い数え歌で、イタリアの子どもたちはみんな普通に使っています。鬼を決める時や何かを選ぶ時に指差しながら歌います。
Ambarabà Ciccì Coccò アンバラバ・チッチ・コッコ Tre civette sul comò タンスの上の三羽のフクロウが Che facevano l’amore 愛し合っていた Con la figlia del dottore. 医者の娘と Il dottore si ammalò 医者は病気になった Ambarabà Ciccì Coccò アンバラバ・チッチ・コッコ

題吊にもなっている「Ambarabà Ciccì Coccò《の意味はラテン語に起源を発すると見られ、もとは「Hanc para ab quidquid quodquod《(「こちらをもう一方から守ろう《というような意味)というフレーズであったと推測

出典:ezokashi.opal.ne.jp
地域によっては、フクロウが雌鶏だったり猿だったりもするのですが、私がびっくりしたのはこのフレーズ。 Che facevano l’amore 愛し合っていた Con la figlia del dottore. 医者の娘と Facevano l’amore って、要は、愛の行為をすること、つまりメイク・ラブという意味なんですよ! まあ子どもたちは分かっていないと思いますが…。びっくり!!!
世界各地・日本の童謡やわらべ歌、昔話なども実は怖かったりシビアな内容だというのは有名な話ですが…、イタリアでの子育て真っ最中に、怖い&アダルトな子守唄と数え歌に出会って衝撃を受けた私でした。

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