イタリア公立小学校1年生の授業内容をご紹介!
我が家の長男7歳は、この秋イタリアでの小学1年生を無事終えて2年生に進級できました。公立小学校1年生のカリキュラムはどんな感じなのか、ちょっとご紹介したいと思います!
初めは、ひたすら国語(イタリア語)と算数
小学校1年生のカリキュラムを見ると、ほぼ90%が国語と算数の授業に集中しているのが特徴的。イタリア語では、1年かけてアルファベットの大文字小文字ブロック体筆記体をじっくり学びます。また最初から、著名な作家の色々な本の引用や詩を(短文ですが)暗記したり書き写したりもしています。
算数では、1~30までの数字の概念と足し算引き算、順列、図形などをやっていましたね。2年生では掛け算が待っているようです。おはじきのようなものを使ったり、日本と似ていると思います。
英語
英語の授業は、1年生は週に1時間、2年生は2時間・・・というように増えていくそうです。1年生の授業の様子を聞いていると、教科書では色や数字、動物の名前など、単語を覚えてきます。後は英語の歌も。ただしイタリア人は、ヨーロッパの国々の中でも英語が話せないことで有名な国なのであまり参考にならないかも。実際、個人的な習い事で英会話スクールに通わせている親も多々います。
芸術&情報処理
1年生でやったのは、ゴッホとミロの絵を見ながら物語を考えたり、真似をして描いたり、という授業。画家についても少しお話を聞かせて貰ったそうです。情報処理では、「デコーディング」をしたそうで、数字が振られた縦横の表を使い、指定の番号がクロスするマス目に決められた色を塗り、パソコンでイラストを完成させる作業をしてきました。若干6歳!でも本人はお絵描きの延長で楽しんでいたようです。
宗教
さすがカトリックの国だけあって、小学校では週に2時間、キリスト教の授業があります。外部から、宗教学の先生がやって来て、色々なお話をしてくれるそう。移民の多いイタリアでは、宗教的な理由で子どもにキリスト教の授業を受けさせたくない家庭も多く、そういう場合は自由課題などの別のクラスに参加させるそうです。我が家では無宗教ですが、宗教の授業といっても小学校レベルでは、キリストの話を通して基本的な道徳などを教えてくれるようなので、参加させています。
ちなみに体育は週にたったの1時間、音楽はゼロ・・・
イタリアの小学校にはプールも校庭もありません。体育館はありますが、体育の授業がそもそも日本と比べて激的に少なく、子どもたちが試せる科目も限られています。年初に親達が相談してバスケかバレーボールなどの種目を一つだけ選び、外部からインストラクターを呼んでレッスンしてもらいます。少額ですが有料なので、クラスみんなで分割払いします。
息子の学校では1年生の場合、音楽のレッスンがありませんでした。楽器の種類について本を読んだくらいで、自分たちで演奏したり歌を歌ったりということはナシでした。学年が上になったらリコーダーはするのかしら?でもこの学校、バイオリンやギター、ピアノなどを主とした音楽特進クラスがあって、1部の子は中学校でも音楽クラスに進級出来るんだとか。楽器については個人的に習っていて元々上手な子が特進クラスに入れるという印象です。普通の親としては、日本のように全員が色々な楽器に触れる方がいいなと思います。
宿題は・・・
1年生では宿題は週末に2~3ページしかありませんでしたが、3年生くらいからは一気に増えて、科目も歴史や理科社会などぐんと難しくなるそうです。しかも、単なる丸暗記ではなく自分の論理で説明する口述や記述の試験が多いとのことなので、本当に理解しなければいけません。今から親もドキドキです・・・。
これからが楽しみ
低学年の授業内容は、日本とはあまり違いがないかもしれません。高学年になってからの学習方法には色々な違いがあると聞くので、これからが楽しみです!
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