3万人のパパが育休取得!イタリアの男性・女性の育休はこうなってる!

色々な意味で、今日本で話題の「男性の育休」。海外では、どうなっているのでしょうか?私の暮らすイタリアの制度と実情を、実体験(2人を出産・育児中)を含めてレポートします!

まずは日本の産前産後休暇と育児休暇の仕組みをおさらい
出産前を除いて産後1年までは、月平均約61.3%の支給金で産後休暇・育児休暇が取れる計算になります(出産育児一時金を除く)。
イタリアの産休・育休制度はこんな感じ

産前産後5ヶ月はお給料100%+育休6か月は30%
イタリアでは一般企業の正社員の場合、
1. 産前2ヶ月+産後3ヶ月または産前1ヶ月+産後4ヶ月(取得は義務) ――――――――支給金は休業開始前のお給料の100%
2. 育休6ヵ月(取得は任意) ――――――――――――支給金は休業開始前のお給料の30%
3. さらに産休前に貯めておいた有給年休約2ヶ月(イタリアは毎年平均30~35日)――――休業開始前のお給料の100%
これを合わせると、年休の残数にもよりますが月平均65%の支給金で産後1年間お休みすることが可能です。
復職しても時短の優遇制度あり!
また、長く産休を取らずに復職しても、子どもが1歳になるまでは「授乳期間」という優遇制度があり、フルタイム8時間勤務の場合は2時間、時短になります。ちなみにお給料は満額!
イタリアの産休制度は産前2ヶ月、産後3ヶ月の5ヶ月間。日本と比べるとかなり恵まれている気がします。産婦人科医がOkを出せば、産前1ヶ月、産後4ヶ月にすることも可。産後休暇後、6ヶ月、さらに育児休暇を取ることも可能だし(お給料は30%だけど)さらに育休後、子供が一歳になるまで6時間時短労働を申請することも可能・・・。
出典:torinoseikatsu.blogspot.it
私は実際、1人目の時は産後6ヶ月で復職し、1歳まで時短勤務。2人目の時は1年の有給育休+3ヶ月無休の休業期間を頂きました。
男性の育休制度は?

出産後1日は法律で取得が義務付けられている!
イタリア人男性は、妻が出産したら、まず1日は義務として会社を休まなければいけません(お給料は満額)。これは2013年施行の新しい法律だとか。また、よっぽどのことがなければ有給を駆使できる人がほとんどなので、産後のママ&可愛い赤ちゃんのお世話のため、1~2週間は家にいてくれるパパが多いようです。ウチもそう。イタリアでは、公立病院で出産すると3日で退院なので、心身ともに主人が家にいてくれてホントに助かりました。
+任意の2日
上記の1日に加えて、2日間の休暇を任意で取得することもできます(ただし、ママは義務の産休から2日をパパに譲ることが条件。お給料は満額)。
ちなみに、2015年には、この「1日」の義務育休を15日にしようという法律改正案が国会に提出されています。さらに2016年には、試験的にこの義務の育休日数が2日に引き上げられるとか。今後の動きに期待です。
その後最大11ヶ月の育休を申請可能
さらに、母親が死亡または育児放棄または育児能力がない場合、もしくは女性が育休を申請しない場合は、男性が代わりに最大11ヶ月の育休を申請できます。日数としては、
1. 女性が就業者の場合は最大4ヶ月、女性が無職の場合は3ヶ月(義務)――――女性の産後休暇に相当する分で、お給料は100%
2. さらに育休7ヶ月(取得は任意)――――お給料は30%
つまり、もしママが2ヵ月育休を取って復職したら、パパは残り最大9ヶ月の育休を取得出来るということです。
時短の優遇制度はパパにも適用可!
子どもが1歳になるまでの「授乳期間」の時短制度はパパでも申請可能。これもやはり、女性が取得しない場合に限り、パパがお給料満額で取ることができます。
じゃあ、実際に育休を取ったパパは?
とある記事では、イタリアで2012年に育休を申請したママが24万人だったのに対し、パパは3万人いたそうです!育休申請した人のうち11%が男性だったことになります。これを多いと見るか、少ないと見るか…。この記事では、まだまだ男女の分担はハーフ&ハーフではないけれど、家庭で赤ちゃんのお世話をするために休職を厭わない男性が増えている傾向にあることを特筆しています。
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気になる日本は?
厚生労働者の調査結果によると、
育児休業の取得率は女性76.3%、男性2.03%~25年度
出典:www.chosakai.co.jp
と、男性の育休取得率が依然として低い状況にあることが分かります。でも、日本の法制度が極端に悪いわけではないと思うのです。一大福祉国家の北欧諸国は別として、イタリアと比べて給付額はわずかに劣るものの、日本では両親が同時期に育児休業を取れる「パパ・ママ育休プラス」も導入されていますね。イタリアではどちらか一方が条件。そのため女性が育休を取る形が圧倒的に多いのだと思います。
男性の育休取得の大きな妨げは社会的な慣習
乳児期にパパが家にいて、育児に参加することのメリットは会社にも家庭にも多々あるというデータがあり、これについてはまた別記事で詳しくご紹介したいと思います。
イタリアもまだまだ!これからの男性の育休取得増加に期待!
こうして見てみると、イタリアも男性の育休取得率はまだまだ。とくにヨーロッパでは他の国の制度がずっと充実しているので、余計にそう思うのかも。その原因は経済的な理由が大きいと思います。実はイタリアは、欧米先進国の中で”日本とほぼ同じくらい低い新生児出生率”という問題を抱えているんです…。日本もイタリアも、今後法制度がより整備され、男女ともに産休・育休を取りやすい社会になるといいな、と思います。いや、三人目の予定はまったくもって皆無なんですが(苦笑)。
注)ちなみに、上記のイタリアの制度は2016年現在の「一般企業の正社員」の場合で、雇用主や自営業や職種、雇用形態によって微妙に日数や条件が異なる場合もあります。