世界中で大注目!データサイエンティスト
最近、需要の増大に備えて、筆者の住むシンガポールでは多くの高度専門学校がデータサイエンティストになるためのコースを導入しています。
データサイエンティストの存在は、世界規模で注目されています。米国オバマ大統領の要職にはデータサイエンティストたちが名を連ねたことも話題になりました。
グーグルのハル・ヴァリアン・チーフエコノミストによれば「今後10年で最もセクシーな仕事は統計家」なのだという。昨今は、その手の技術者は「データサイエンティスト」とも称され、「数少ない有限資源として、世界中で人の奪い合いが起きている」と、野村総合研究所の鈴木良介主任コンサルタントは説明する。
出典:diamond.jp
データサイエンティストとは
そもそもデータサイエンティストとはどのような職業なのでしょう。
近年、多くの企業では膨大なデータを分析することでマーケティングを実施しています。身近な例で見てみましょう。今や多くの人が使っているFacebook。それぞれのアカウントはユーザーの基本情報はもちろん、属性や志向など貴重な情報の宝庫となっています。データサイエンティストの仕事は、これらの膨大な情報を統計学、コンピュータサイエンスなどを用いながら企業のアクションにつなげることができるよう分析することが主な内容です。Facebookに表示される広告が、自分の興味がある内容だったり同じ広告が何度も表示される、そんな経験はありませんか?データサイエンティストによってユーザーの情報が分析された結果、ユーザーの興味・志向に沿った広告が表示されている可能性があります。
インターネットによって、以前は一部の者しか入手できなかった情報を誰もが入手できるようになった。情報の入手能力はもはや競争優位の源泉ではなくなったのだ。代わりに、これからの競争優位性は膨大なデータから目的に沿った有益な情報を取り出す能力に移っていく。その重要な仕事を担うのがデータ・サイエンティストなのだ。
出典:scivis.hateblo.jp
人々や企業、政府が大量のデータを生み出し、保持するようになったいま、その膨大なデータから「意味を見出す能力」を持つ人材に対してのニーズは間違いなく高まっています。
出典:careerhack.en-japan.com
データサイエンティストになるために
データサイエンスの分野は変化が急速なため、データサイエンティストに必要とされる能力を明確に定めることは難しいと言われています。今回は現在一般的に必要といわれている能力をご紹介します。
データサイエンスの土台と言われる知識は、プログラミングスキル、数学と統計学の知識そして実務知識です。これらの情報科学系の知識を理解し、使う力が必要となってきます。
データサイエンティストはデータを分析するだけでなく、どのような目的で分析を行うのかという問題背景を理解することが求められます。また、どれだけ素晴らしい分析・発見をしても、それを相手に伝えることができなければ成果は半減してしまいます。データサイエンティストに限ったことではないですが、相手にわかりやすく、興味を持ってもらえるよう、正しく伝える力を身につけることはとても大切です。
膨大なデータの羅列を意味のあるものに変える力をデータサイエンティストは求められています。
変化の著しいデータサイエンスの世界。5年後、10年後には現在からは想像もできないようなツールや現象が起こっているかもしれません。同時に、上記で紹介した能力とは全く別の知識や能力が必要となっていることもあります。どのような変化にも対応しようとする柔軟性と飽くなき探究心を持つことが大切だということができるでしょう。
「21世紀で最もセクシーな職業」データサイエンティスト、いかがでしたか?彼らの仕事は私たちの生活に非常に密着しており、また情報化社会の現代では多くの分野に応用可能な未来を築いていく職業として大注目です!プログラミングなど幼少のうちから学ぶ機会も増えてきているこの頃、未来のデータサイエンティストたちが育っているのかもしれませんね。