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「ソフロロジー式分娩法」って何?ラマーズ法との違いは?【助産師監修】

「ソフロロジー式分娩法」って何?ラマーズ法との違いは?【助産師監修】
参照 : www.photo-ac.com
妊娠後期に入ると『やっと赤ちゃんに会える♪』とワクワクする反面、『陣痛の痛みが怖い…。』と不安に思っているママも多いと思います。 少しでも陣痛への恐怖心をなくして、前向きに出産に臨めるように『ソフロロジー式分娩法』をご紹介します♪
「ソフロロジー式分娩法」って何?ラマーズ法との違いは?【助産師監修】
参照 : www.photo-ac.com

この記事の監修助産師

朝澤恭子(あさざわ きょうこ)先生 東京医療保健大学東が丘看護学部准教授。看護学博士、助産師、看護師。 研究テーマは産褥早期の母親へのアロマトリートメントなど。 オンラインで産後の母子に対するベビーマッサージ、育児相談のクラスを運営している。

東京医療保健大学

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東京医療保健大学は、変化を恐れず、変化を力に成長しつづける医療人づくりを目指しています。医療保健学部(看護学科、医療情報学科、医療栄養学科)、東が丘・立川看護学部の2学部を設置し、チーム医療を担う、医療の専門家を育成します。

ソフロロジー式分娩法とは?

出典:www.photo-ac.com
ソフロロジー式分娩法は、リラックスできる音楽を聞きながら、長く息を吐く呼吸法で、緊張を取り除いてスムーズなお産へ導くというものです。 妊娠中からリラックスできるお気に入りの音楽を聞きながらマタニティーヨガをしたり、呼吸法の練習をしたり、イメージトレーニングをすることで、陣痛への恐怖心を拭い去り、前向きに出産の時を迎えられる効果があるそうです♪ これから出産を迎える方はぜひチェックしておきたい分娩法ですね!

ソフロロジー式分娩法とラマーズ法の違い

出典:www.photo-ac.com

「ラマーズ法」はどんな分娩法?

日本では、出産時の呼吸法ではラマーズ法がよく知られています。 『ヒッヒッフー』というよく聞く呼吸法です。 ラマーズ法は、1951年にフランスのラマーズ博士によって提唱された分娩法で、呼吸方法により陣痛の痛みや疲労を緩和し、スムーズなお産に繋げるというものです。 日本では1970年代に一気に広まりました。 ただ、急速に広まったため、正しい呼吸法や弛緩法、補助動作が伝わらず「ヒッヒッフー」という独特な呼吸方法の印象だけ強くなってしまいました。 出産シーンと言えば、立ち会いの旦那さんが「がんばれ!がんばれ‼」と言いながら力強く「ヒッヒッフー‼」と言っているシーンを思い浮かべる人も多いと思います。 そのため、本来は「フーッ」と長く息を吐いて体の緊張を解いて、イキミ逃しをしなくてはいけないところが、「ヒッヒッフー。ウーン‼」とイキんでしまい、体に余計に力が入ってしまう人もいるそうです。 体に力が入るとアドレナリンが分泌されて、余計に陣痛の痛みを強く感じてしまうと言われています。 そして、体に力が入ると、筋肉でできている産道が開きにくくなり、赤ちゃんが通りづらくなってしまうそうです。

「ソフロロジー式分娩法」はリラックスが大事!

スムーズにお産を進めるためには、リラックスすることが大切と言われています。 体の緊張を取るためには呼吸の仕方がとても大切なんです。 ソフロロジー式分娩法では、腹式呼吸が基本です。鼻からゆっくりと息を吸い、口から少しずつゆっくりと息を吐きます。 こうすることで、体に余計な力が入らず、赤ちゃんにも十分な酸素を送れます。 ただ、この呼吸法は陣痛がいきなりきて、その場でできるものではありません。 妊娠中から、練習しておくことが大切です。赤ちゃんのことを思いながらゆっくりと呼吸をして、心を落ち着けられるようにしておくと、いざ陣痛が来たときにも、陣痛から意識を逸らして赤ちゃんのことを思うことができ、痛みを和らげる効果が期待できるそうです。

ソフロロジー式分娩法のメリット

1、出産への恐怖心がなくなる

陣痛の痛みに恐怖心を感じるのは当然のことです。でも、それを乗り越えれば赤ちゃんに会えます。 ソフロロジー式分娩の呼吸法で、いつでもリラックスした精神状態にコントロールできるようになり、お腹の赤ちゃんを感じる時間を持つことで、赤ちゃんに会うために必要なこととして陣痛を受け入れられるようになります。そうなると出産への恐怖心や不安も軽くなるでしょう。

2、陣痛の痛みを緩和する

緊張状態で、体に力が入ると産道も締まってしまい、赤ちゃんがスムーズに下りて来られなくなるそうです。意識的にリラックスすることで、筋肉の緊張をほぐすことができれば、痛みを緩和できると言われています。

3、赤ちゃんに酸素を送れる

赤ちゃんはママから酸素を受け取っています。陣痛が強くなるとつい息を止めてしまいそうになりますが、そうなると赤ちゃんも苦しくなってしまいます。ゆっくりと深い呼吸ができれば、イキミ逃しもできて、赤ちゃんにも十分な酸素を送れます。

ソフロロジー式分娩法のデメリット

1、練習が必要

ソフロロジー式分娩の呼吸法や、音楽でリラックスした状態にすることは、練習をしておかないとできません。妊娠中から繰り返し出産をイメージして練習するのが面倒と感じる人には不向きです。

2、効果がないこともある

どんなに練習していても、やはり出産は緊張するものです。また、痛みの感じ方や、出産にかかる時間は人それぞれなので、イメージ通りに行かないこともあります。

これから出産を迎える人はソフロロジー式分娩の呼吸法にも注目を!

出典:www.photo-ac.com
陣痛時にリラックスできるように、好きな音楽やアロマを持ち込みさせてくれる産婦人科が増えています。 できるだけリラックスして、体の力を抜くことが、痛みを緩和させてスムーズにお産を進めるために大切です。 呼吸法をマスターしておけば、イキミ逃しにもきっと役に立つと思います!これから出産を迎える人は、ぜひソフロロジー式分娩法ができる産婦人科を検討してみてくださいね♪
(記事最後の注釈) ※本記事は妊娠・健康・子育てに役立つ情報提供を目的としているものであり、診療行為ではありません。必要な場合には、ご自身の判断により適切な医療機関を受診し、医師にご相談ください。本記事により生じたいかなる損害に関しても、当サイトは責任を負いかねます。