9月入学・新学年開始のイタリア。気になるローマの公立学校の年間スケジュールはこんな感じ!
日本と違い、入学式も卒業式も、始業式や終業式もないイタリアの小学校。運動会や授業参観もなく、学校の公式行事はとても少なくてビックリ。
我が家の長男が通うローマの公立学校の年間スケジュールはこんな感じです!
9月15日頃から新年度スタート!
9月の15日頃から、始業式もなくいきなり開始するイタリアの小学校。
初日は給食なしの半日で、夏休みにしたことなどを話して遊んで終わりのようですが、2日目からは普通に授業をするそうです。長男の小学校ではすぐに4時20分までフルタイムになるので、預ける親としては助かります。
10月初めに両親参加の清掃日
これは、息子の小学校のオリジナルイベント。
親たちが各自で掃除用具を持ち寄り、教室や廊下、トイレなどを掃除します。カーテンを洗ったり、本棚をひっくり返したり、果ては壁のペンキを塗り直したりする人も。その間子どもたちは体育館で遊んだり、先生とパズルゲームをしたり。
もちろん参加は強制でなくボランティアですが、クラスのお友達のご両親や先生たちと知り合える良い機会なので、今のところ私たちは毎年参加しています。
12月のオープンスクール
学校のオープンスクールは、翌年度に入学してくる子どもたち向けの学校公開日を兼ねることもあります。
翌年入学の子は、2月頃に入学希望届けを出す必要があり、イタリアでは公立校でも地区内に複数ある中から希望の学校に申し込むので、事前に校内の様子を見られる機会なんです。校長先生による説明会もあります。
一方子どもたちは、図画工作を展示したり、高学年のクラスによっては歌や楽器の演奏会を披露したり。そのため通学生の親たちも見学に来ます。また、手作りのお菓子を持ち寄ってバザーを開催することもあります。
冬休み前に演劇鑑賞会
子どもたちの行事としては、校外へ演劇鑑賞に出かけるのがこの頃。歩いて行ける所に2つも劇場があるのでラッキーだなぁと思います。次の日には感想の絵を描いたりしていました。
クリスマス~お正月明けまで冬休み
12月22日頃~1月6日までは冬休みです。3か月頑張ったので、ちょうど良い一休み。おまけにクリスマスプレゼントやベファーナのお祭りのプレゼントを貰えるので子ども達にとって待ち遠しい時期です。
2月初めに最初の通信簿
通信簿は2月初めに出ます。学校の公式サイトかアプリから各自のパスワードでダウンロードします。
国語や算数は筆記試験もありますが、地理や歴史、理科などは口頭での試験も!上手く説明するのが大変みたいですが、頑張って準備していっています。
先生と親との面談
通信簿に合わせて担任の先生2人と親との個別面談。その他にも年に何回かあります。時間は夕方5時~7時の間でそれぞれ5~10分ほど。
学校での子どもの様子や今後の勉強の予定、気になることなど何でも相談出来ます。
3月末日~4月頃にはイースター休み(春休み)
イースター前後は学校は合わせて1週間ほどの春休みになります。イースターはオフィスやお店も休みになる祝日なので、有給を足して家族旅行に出かける人も多々います。
4~5月に遠足
陽気の良くなるこの時期、バスでの遠足も行われます。目的地は近郊の考古学公園や湖。自然に触れられるところが人気のようです。中高生の場合は泊まりの修学旅行がこの頃。
ローマでは、イタリアだけでなくヨーロッパ各地から来る引率の先生と高校生たちの団体が一気に増えるシーズンです。
6月1週目で終業&2度目の通信簿
6月初めには、もう1年間が終了。終業式も卒業式もなく、あっさり終わります。
最終学年の5年生は校門の外で風船を打ち上げたり自主的にお祝いをしていますが、学校としては普段と変わりません。先生たちとは個人的に親たちがピザディナーやバーベキューなどをセッティングして、そこで謝恩会やお別れ会などをします。
【メリットは・・・?】
①3.5ヶ月の夏休みで存分に気分転換できる
宿題はもちろん出ますが、何しろ3.5ヶ月もある夏休み。子どもたちは海や山、サマーキャンプで真っ黒になるまで遊び、夜更かしし、たらふく食べ、のびのび過ごします。
少なくとも小・中学生には受験や塾もなく、習い事も一斉に夏季休業に入ってしまうので、本当に遊ぶのがメイン。ただし、成績不振の場合は学校で補習などがあるにはあるようです。
②先生たちもリフレッシュ
教職員の方は、さすがに丸々3.5ヶ月休みではなく、準備期間などで出勤するようですが、それでも2ヶ月以上のお休みで、ゆっくりとリフレッシュして貰えます。クラブ活動や部活もなく登校日もありません。
夏明けは先生たちも真っ黒に日焼けしているのがイタリアの風物詩(?)かもしれません。
③フォーマル服が不要
入学式や卒業式がないのは少しさみしくもありますが、親子でフォーマル服などを用意する必要がないのは私にとっては大助かりです。先生との面談も普段着でも全然問題ありません。
私自身は社会人になってから渡伊し、生活を始めたので、学校教育やその制度についてはまったく知りませんでした。日本と違うビックリなことがたくさんあり、子どもたちと一緒に毎年いろいろ学んでいるところです。
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