【元歯科衛生士が解説】子どもの乳歯がグラグラ!これ、抜いていいの?
こんにちは!歯科衛生士の資格を持つ美容ライターのちぃです。
成長するにつれて、歯は乳歯から永久歯に生え変わります。子どもの乳歯が抜けそうになってグラグラしていると、どうしたらいいのか迷うご両親は多いのではないですか?自宅で抜いていいのか、それとも歯科医院で抜いてもらった方がいいのか…ちぃもよく相談を受けていました。
今回は、歯科衛生士の資格を持つちぃが、子どもの乳歯がグラグラしているときの対処法や、家で抜く場合の方法などを解説します。
生え変わりについて知り、大事な子どもの歯を健康に保ちましょう!
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グラグラ乳歯は自宅で抜いていいの?
歯が生え変わる時期になると乳歯がグラグラしてくる傾向にあります。そのまますぐ抜けるのかと思いきや、グラグラの状態が案外長く続きますよね。
歯が動くと子どもが痛みや不快感を訴える場合もあり、保護者の方は「抜いてあげたいけれど、家で抜いても大丈夫なのか?」と迷ってしまうのではないでしょうか。
結論から言うと、安易に力ずくで引き抜こうとするのは避けましょう。というのも、歯が生え変わる順番はランダムなようで実は決まっており、だいたいの年齢も決まっているという話もあるのです。
例えば「4歳なのにグラグラしてきた」というケースは、まだ生え変わりの時期ではないので、歯科医院で医師に相談することをおすすめします。
また生え変わりの乳歯を力ずくで引っ張ると、歯ぐきが裂ける、歯の根っこが折れるといったトラブルにつながる可能性が……。
自宅で抜くのは、ほとんど抜けかけていて歯肉とだけくっついている場合にとどめておきましょう。
乳歯を抜くタイミングと注意点
歯の生え変わりは、下の奥歯(6歳臼歯)に永久歯が生えてきてからスタートするといわれています。その後、下の前歯からグラグラしてきて順番に生え変わるでしょう。
ここでは乳歯の生え替わり時期の目安と注意点を紹介しますので、参考にしてみてください。
【生え変わり時期の目安】
A/真ん中の前歯:6〜8歳
B/隣の前歯:7〜9歳
C/犬歯:9〜12歳
D/小臼歯:10〜12歳
E/大臼歯:11〜13歳
【注意点】
・動くようになってもすぐには抜けない
少し動く程度ではまだ抜けません。グラグラしてこないと抜けないため焦りは禁物です。
・一気に抜こうとしない
グラグラし始める前に一気に抜こうとすると出血しますし、子どもに恐怖心を与えてしまう恐れがあります。舌や指で少しずつ押していると抜けやすくなるので、様子を見ながらまずはグラグラになるまで待ちましょう。
・奥歯(E)や犬歯は抜けにくい
奥歯や犬歯は歯根が長く、抜けにくい傾向にあります。生え変わりの年齢を迎えてもグラグラしない場合は歯科医院に相談しましょう。抜けない乳歯が邪魔となり、永久歯が他の場所から生えてしまうことで、八重歯の原因になるケースもあります。
乳歯が折れた?乳歯の根っこがない理由
抜けた乳歯を見てみると、一般的な歯のイラストにみられる歯根がないため「途中で折れちゃった?」と不安になる方もいるかもしれません。
しかしこれは、乳歯が折れているのではありません。永久歯に押し出されるような形で、根の部分が溶けて吸収されており、一般的には適切な状態だと考えられています。
では、生え変わりで注意したいのはどのようなケースかを見ていきましょう。
まれなケースですが、乳歯の時に大きな虫歯になっていると、永久歯が生えてきてもそのまま残ってしまうことがあります。
また、ごくまれに永久歯が生えてこない場合があります。その場合は乳歯が永久歯としての働きを担うため、大切に扱いましょう。「抜けば生えてくるかも」と考えるかもしれませんが、間違っても無理に抜いたりしてはいけません!
【ライター紹介】ちぃ先生
歯科衛生士の有資格者でありながら多くの女性メディアで活躍中のライター・編集者。現在は女性向けの美容メディアやJJなどのファッション誌などに寄稿している。
コスメコンシェルジュの資格を持ち、コスメ・美容への造詣が深い。また、サッカー好きが高じてアスリートフードマイスターの資格も取得している。
美容と健康に高い関心と知識を持っており、Ha・no・neでは利用者のQOLの向上を目指し、ためになる情報を発信していきたいと意気込んでいる。
・ちぃ先生の手記まとめPART1 ~美容ライター兼歯科衛生士の知恵袋~
・ちぃ先生の手記まとめPART2 ~美容テク&お口の健康講座~
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小学生くらいの子供を持つ親御さんなら、「子供の乳歯がグラグラなのになかなか抜けない」「生え変わり前後のオーラルケアはどうすればいいの?」などといったように、子供の歯の生え変わりについて悩むこともあるでしょう。子供の歯が乳歯から永久歯に生え変わるときには、どのようなケアをするのが正解なのでしょうか。
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