【コラム】異文化?「タイの子供の日」で子どもたちが軍事施設に触れ合う理由とは
1月9日は「タイの子供の日(ワン・デック)」でした。この日は子供たちが主役になれるイベントが各所で開催され、遊園地・動物園、商業施設などがお得に楽しめる日として知られます。・・・と、そこまでは普通ですが、なんと軍事施設でもイベントが!?ちょっと異文化を覗いてみましょう。
子供が主役の日!
タイでの子供の日は毎年1月の第2土曜日に開催される、年に一度の「子供たちが主役の日」。ここタイでも、毎年デパートなどの商業施設や子供たちの遊び場を中心にとても盛り上がる日で、遊園地や動物園などでは入場料が無料になったりするお得な日なんです。
2016年は1月9日がその日。去年オープンしたばかりの高級デパート「エムクオティア」では無料でポップコーンや綿菓子が振る舞われ、子供用シャンプーやシリアルバーなどのサンプル配布があり、我が家も楽しんできたばかり。大人達にも大人気のLINEキャラクターたちまで登場して、会場は撮影で夢中になる人々で溢れかえりました。
キャラクターショーも企画されていて、デパート前のレッドカーペットでブラスバンド&ヒーローショーが開催されました。ちょうどBTSプロンポン駅にも直結しているので、ヒーローたちは駅や電車に乗る人々にも手を振るサービスぶり。もちろん子供たちも大喜びです!
と、ここまではごく普通の「子供の日」の風景。実はタイの子供の日、軍事施設オープンが恒例行事になっているのです。
軍事施設がオープン?
子供の日の恒例イベントが軍事施設で行われるって、どういうこと? 実はこれ、普段は入れない軍事基地内が一般に開放されるということです。例えば、①陸軍の戦車に乗る。②空軍の戦闘機の飛行演習の見学。③海軍の輸送船に乗り込むなどができる。ということで、特に男の子に大人気なのだとか。
ちょっとびっくりしてしまうようなイベントですが、なんだか気になりますね。(我が家は女の子なので、まだ試していませんが・・・)
タイ軍は子どもたちに武器や軍備装備の使用を許可した
出典:blog.livedoor.jp
これらの画像は一見奇妙で、非倫理的に見えるかもしれないが、現在のタイは、明らかに「何でもあり」の状態になっている。
これらの写真は、タイの「子どもの日」のイベントの写真だ。バンコク南部にあるタイ王国海軍アカデミーで、子どもたち、場合によっては幼稚園児にも機関銃や自動小銃を触れさせ、武器と親しませていると指摘されている。英国デイリーメールが報じた。
タイの子どもの日は毎年恒例の大きなイベントで、議会や軍事機関を含む多くの機関が参加し、国家を維持することの重要性を子どもたちに認識させるイベントとして知られる。
とのことで、どうやらタイの「こどもの日」というのは、愛国主義的な意味合いを持つ祭日のようで、毎年ここまで武器とふれさせているのかどうかはわからないですが、ある程度の恒例行事のようでもあります。
あえて【こどもの日】に軍事施設を解放することは「国家を維持することの重要性を子どもたちに認識させるイベント」という意味があるのですね。
こちらは同じく「子供の日」に海軍の輸送船に乗り込む人々。子供たちを連れた親たちも含め、この年は2,000人が乗船したそうです。凄い規模ですよね!
タイの子供の日は、異文化である。
同じ仏教国で日本と似たところもあるタイですが、意外なところで「子供の日」は異文化だったようです。
とにかく子供やお年寄りを大切にする国として知られるタイ。今年のワン・デックでも子供たちからはたくさんの笑顔が見られ、イベントやお祭りが大好きなタイらしい一日を終えました。
今後もタイらしい育児や文化の違いを発見し、ご紹介していきたいと思います。