知らなきゃ損、腰痛やダイエットにも効く!「足裏湿布」の健康効果・副作用・貼るポイントについて
湿布というと、腰痛や捻挫など痛みが出ている部位に貼るイメージですが、足裏に湿布を貼ることで、女性に嬉しいダイエットなどの意外な効果も期待できるそうです。
足裏関連のシートタイプの既製品を目にすることもあるので、足裏と健康には深い関係があることが分かります。
なぜ足裏に湿布を貼ると体に良いの?
足の裏には、東洋医学でツボと呼ばれる、体内エネルギーや神経の働きを制御するポイントが多数分布しているとされています。
こういったツボを湿布により刺激することで、様々な効果を得られるという考え方が提唱されています。
足裏に湿布を貼ると期待できる健康効果
ダイエットや快眠、便秘解消、むくみ改善など湿布を貼る位置によって、様々な症状に効果が感じられたという体験談があるようです。
足裏に湿布を貼る際のポイント
湿布を貼る場所
かかと付近と指の付け根付近を中心にするのが一般的ですが、提唱者の長谷氏は自身の経験から、どのツボがどの臓器・症状と関係しているかを発見し、指圧や湿布で刺激する部位を提唱しています。
悩みに応じた部位に貼ってください。
湿布を貼るタイミング
寝る前でも良いですし、日中靴を履いている間でも良いとされています。
入浴後の血流が良くなっている時がより効果的と言われています。
湿布の選び方
湿布薬には一般的には消炎鎮痛剤(筋肉の炎症を和らげ、痛みを抑える成分)が配合されており、それに加えてメントール(ハッカ)の成分が入っていると冷感があり、トウガラシのような成分が入っていると温感がある製品になります。
足裏に貼る場合、消炎鎮痛剤の効果はあまり期待しておらず、ツボを刺激することが主目的ですので、どのような製品でも良いでしょう。
冷え性の人は温湿布、暑くて眠りにくいという方は冷湿布という形で使い分けてみてはいかがでしょうか。
足裏に湿布を貼ると懸念される副作用・注意点
皮膚のかぶれ
【接触皮膚炎】
皮膚のかぶれ(接触皮膚炎)が起こる可能性がありますので、かゆみや赤み、皮膚のただれがある場合は貼らないようにしましょう。
はがすときに皮膚を傷めないように、ゆっくりとはがすか水に漬けてふやかしてからはがしましょう。
【光アレルギー性接触性皮膚炎】
湿布の製品によっては、貼った状態で紫外線を浴びたり、はがした後の皮膚であっても日光に当たると、かぶれ(光アレルギー性接触性皮膚炎)を引き起こしやすいと言われています。
容量を守り、添付文書の注意書きを確認して使用するようにしてください。
喘息
湿布の成分の中には、血流に入って全身に運ばれることでアスピリン喘息という喘息発作を起こすことがあるものも配合されています。
喘息体質の方、もしくは過去に消炎鎮痛剤を内服して発作が起こったことがある人は使用を控えましょう。
胃潰瘍・十二指腸潰瘍
湿布に含まれる消炎鎮痛剤の成分は、一部が血流に入り、全身に影響を及ぼします。
成分によっては、大量に持続的に体内に入ると、胃潰瘍や十二指腸潰瘍を引き起こす可能性も考えられます。
最後に医師から一言
青竹踏みや指圧での足ツボ刺激は、起きている間しかできませんが、足裏に湿布を貼ることは就寝中でも手軽にできるので人気が出たのかもしれません。
効果については医学的な研究で実証されてはいませんが、効果を感じたという体験談は多いようなので、一度試してみられてはいかがでしょうか。
参考文献
長谷式足裏湿布健康法(たにぐち書店)