知りたい!海外のおやつ事情イタリア版!・・・子どもたちが選ぶ TOP5 VS 栄養士がすすめる TOP5!!
お昼の給食の他に、午前と午後に「おやつ」が出るイタリアの幼稚園。ジャム付きクラッカーやスライスパンだったり、リンゴやみかんなどの旬の果物だったりするようです。小学校になると持参するのが常。他のお友だちとも比べるらしく、親としても人気のメニューが何か気になるところ。そこで調べてみました!
✩イタリアの子どもたちの大好きおやつランキング!✩
2~12歳までの子どもたちが選んだという、おやつランキング。早速見てみましょう!
6 bambini e una nutrizionista si sfidano per stilare la classifica della merenda perfetta (e possibilmente sana). Volete sapere chi vince? Primo posto a sorpresa, secondo facilmente immaginabile
5位 果物
子どもが選ぶ好きなおやつで、ジャンクフードや駄菓子ではなく、フルーツがランクインというのには正直少し驚きました。確かに、バナナやリンゴを持参している子どもたち、よく見かけます。ちなみに会社でもフルーツをおやつにしている同僚が沢山いて、さすが地中海の恩恵を甘受する農業国イタリア!と思ったものです。
4位 ジェラート
出ましたジェラート!いかにもイタリアの子どもたちらしいおやつランキングですね。雨の日も冬でも、ジェラート屋さんはいつも盛況。それは上手にコーンのジェラートを舐め上げる3歳くらいの子どもたちは可愛いものです。
3位 ビスケット
イタリアのビスケットはカラフルで種類も豊富。チョココーティングやジャムサンド、クリームサンド、粉砂糖をまぶしたものからアーモンドプードルで作られたシチリアのビスケット菓子、しっとりタイプにサクサクしたものなど、本当にさまざま。お友だちのお家にお呼ばれした際などにも、焼きたてのビスケット&クッキーをお菓子屋さんでトレイに詰め合わせて持っていったりします。
2位 パン&ヌテラ
これまたイタリア定番のおやつ。ヌテラとは、フェレロ社が製造している、ヘーゼルナッツペーストをベースにしたチョコ風味のあまーいあまーいクリームです。近年では、欧州食品安全機関によって「原材料に含まれるパーム油が健康に良くない」という報告が発表され、ヌテラを控える家庭も増えてきていますが、両親や祖父母の世代から親しみがあり、やっぱり子どもたちにとっては大大大好きなおやつなのです。
ちなみに、パーム油そのものが危険なのではなく、問題はそこに含まれる不純物。フェレロ社は、「短時間で搾油し、できるだけ低温で処理することで市場で出回っている普通のパーム油に比べて、不純物の量を大きく減少」させていると広報でPRし、安全性を訴求しています。
また、同製品ヌテラ以外にも、パーム油ではなくオリーブオイルを使用したへーゼルナッツペースト製品はイタリアでは多々あります。私も、オーガニックのへーゼルナッツ クリームを買って、子どもたちのおやつにあげていますよ!
1位 フォカッチャまたはピッツァ
堂々1位は、フォカッチャまたはピッツァ。ジェラートよりも人気というのは予想外でした。スーパーやパン屋さんで切り売り(量り売り)していて、好きな分だけカットしてもらって購入します。ベビーカーの赤ちゃんがこれをくわえているのもよく見かける風景。我が家の6歳と3歳の男の子2人も、大好きな「おやつ」です。
✩栄養士さんがすすめるおやつランキング✩
さて、上記は「子どもたちが選ぶおやつランキング」でしたが、今度は小児科の栄養士さんが奨励するおやつ上位5品を早足で見ていきましょう。
5位 全粒粉パンにハチミツまたはフルーツジャム
4位 ナチュラルヨーグルト
3位 フルーツスムージー
2位 ドライフルーツ
1位 果物(フレッシュフルーツ)
お分かりのように、果物が推奨されている訳です。果物は、すぐに吸収されエネルギーとなる果糖 (フラクトース) はもちろん、ビタミンやミネラルなど大切な成分をバランス良く含んでおり、正に自然の贈り物。ヨーグルトに混ぜたり、ジャムにしたり、ドライフルーツにしたりとカタチを変えても良いので、バリエーションも増やすことが出来る万能アイテムですね。ただし、摂りすぎはやはり中性脂肪の増加や肥満に繋がるので、量には注意しましょう。ラズベリーやアプリコット、イチゴ、柑橘類は果糖が少な目の果物です。
バランス良い食習慣を!
某ファーストフード大国ほどではありませんが、イタリアでもやはり子どもの肥満が社会的な問題になっていて、4人に1人が肥満児とするデータがあります。
L'obesità infantile è un problema di notevole rilevanza sociale. Il fenomeno, che in Italia colpisce un bambino su quattro (訳: 児童の肥満は由々しき社会問題だ。イタリアではこの現象は、4人に1人に起きている)
出典:m.my-personaltrainer.it
ちなみに日本では9~17歳の男の子の10人に1人は肥満だというレポートもあり、こちらも増加傾向です。
文部科学省の調査*1によると、ここ30年の間、肥満傾向のこどもは2~3倍に増えており、9~17歳の男の子の10人に1人は肥満
出典:www.metabolic-syndrome.net
このランキングを上手く使って、時には子どもが好きなものを、時にはヘルシーなおやつを、バランス良く用意してあげたいと思います!