【事故事例も…】子供服は”かわいい”だけで選ぶと危険!子供を守るために注意したい子供服選びのポイント
かわいい子供服を着させるのは、親にとって子育ての楽しみのひとつでもありますよね。
しかし、デザインだけで選ぶと思わぬ危険が隠れていることがあります。
転倒や窒息など大事故に繋がってしまうこともあるので、大切な子供を守るためにも安全に配慮されたものを選びましょう。
子供服が原因で思わぬ事故が起こることがある
子供服に付いているフード・リボン・ひも・ボタンが原因で、大きな事故が起きてしまったというニュースを時々目にします。
おとなからしてみても『まさか!』と思うことなので、子供にしてみれば、危険を感じて注意することは難しいでしょう。
なので、パパママが事故につながる可能性に注意して、服選びをしてあげることが大切です。
ただ、引っかかって転倒や窒息、誤飲の危険があるフードやリボン、ひも、ボタンが付いていたら絶対ダメというわけではありません。
シーンに合わせて洋服を選んだり、長さやほつれ等がないかを注意してあげるだけで、危険度は低くなります。
子供服は『かわいい』だけではダメ!安全を守るために注意が必要なポイント
かわいい子供服を選ぶのは、子育て中の楽しみでもありますよね。
でも、『かわいい』だけで選ぶと思わぬ危険が隠れていることがあります。
ケガや事故から防ぐためにも、デザイン性だけでなく『この服は子供に着せて安全か』ということを考えて選びましょう。
事故が起こりやすい子供服の特徴をまとめたので、子供服を選ぶときのチェックポイントとして知っておいてくださいね。
①フード・首まわりのひも
フードや首周りのひもによる事故は、軽症のものから命に関わるものまで、多く発生しています。
滑り台やブランコ、鉄棒などに引っかかって首を絞めてしまったり、友達と遊んでいるときに引っ張られて、転倒してしまうこともあります。
屋外だけでなく、室内でもドアノブに引っかかったり、手すりやベットの柵に引っかかってしまうこともあるようです。
②腰回りのひも
腰回りのひもは、車や電車のドアに挟まる、自転車の車輪に巻き込む、遊具に引っ掛かる、友達に引っ張られて転倒する、自分で踏んでしまうなどの危険性があります。
③ズボンの裾のひも
ズボンの裾のひもは、エスカレーターに巻き込まれる、電車やバスのドアに挟まれる、自分で踏んでしまうなどの危険性があります。
子供を危険から守るためにできること
ひもやフードが付いている服が思わぬ事故に繋がってしまうことは、最近は広く周知されています。
保育園や幼稚園では危険を避けるために、ひもやフードのついた服は禁止にされているところも多いです。
でも、ひもやフードがある服が絶対にダメというわけではありません。
着るシーンを選んだり、着させ方で事故を防ぐことができます。もちろん、子供は思わぬ動きをするので、何かあったときにすぐに対応できるように、おとなが目を離さないということは大前提です。
フードは中に入れる
遊んでいるときには、フードは外に出さず、服の中に入れるようにしましょう。
こうすることで、引っかかったり、引っ張られたりする危険性がなくなります。
ひもは短く
首周りや腰回り、裾回りのひもは抜いておくのが1番安全ですが、それだと、デザイン性が悪くなってしまうこともあります。
気になる場合には、ひもを短く切ったり、垂れ下がらないようにコードストッパーが付いている物を選ぶようにしましょう。
ボタン・スパンコール
ボタンやスパンコールなどの装飾品は、誤飲の可能性があります。
子供に着せるときに取れかかっていないかチェックしてくださいね。
シーンによって色・柄・デザインも注意
子供服では、フードやひもがついていると思わぬ事故につながる危険性があることは良く知られています。
でも、実はそれだけでなく、子供を危険に晒してしまう色や柄もあります。
アウトドアで迷彩柄は避ける
迷彩柄は、おしゃれで、アウトドアにピッタリと思うかもしれませんが、実は注意が必要な柄です。
そもそも迷彩柄は、戦時中に自己防衛のために使われていたものです。
木・草・土にカモフラージュできるので、相手から見つかりにくくするために使われていました。
そのため、ショッピングモールなどの屋内では問題ありませんが、アウトドアで着ていると、周りの草や木と同化して迷子になってしまうことがあります。
また、道路脇の草や街路樹のところにいると車の運転手から発見されにくくなり、事故に繋がってしまう可能性もあります。
夕方から夜に出かける時は黒っぽい服は避ける
黒や紺など黒っぽい色は、夕方から夜になると、見えにくくなります。
歩道を歩いていても、車やバイク、自転車の運転手から発見されるのが遅れるので危険です。
リュックや靴に反射材が付いているものを合わせたり、上下どちらかは明るい色の服を着るようにしましょう。
海外製の子供服や古着には注意
子供服による危険が注目されるようになり、日本では2015年12月に子供服の安全基準「JIS L4129」が制定されました。
この規定では、子供服のひもについて、年齢に合わせて身体部位別にひもの有無や長さを示しています。
しかし強制力のない任意の規定なので、今売られている服がすべて安全基準を満たしているわけではありません。
メーカーや販売店に問い合わせると、JISの安全基準に則って作られているか教えてもらえるので、気になる方はぜひ、購入前に確認をしてみてください。
今はこの基準に則って子供服を作っているメーカーでも、2015年より前に作られたものは、基準がないときに作られています。お下がりや古着を買うときには注意しましょう。
海外製の子供服は、それぞれの国の基準があるところもありますが、ない国もあります。おとなが注意して危険が隠れていないか確認してあげたいですね。
「JIS L4129」について詳細はこちら