35人学級でも多い!? イタリア小学校は1クラスの生徒数平均22名!
ご存知ですか?日本では2021年2月に、「公立小学校のクラス定員最大35人」が閣議決定しましたが、実は世界的には35人でも多いのだとか。実際イタリアでは1クラス平均22人なんです!
2021年2月、公立小学校のクラス定員35人以下が閣議決定!
現役小学生はもちろん、就学前のお子さんがいるご家庭では気になるニュースですよね!
少人数学級の実現に向けて、政府は、公立小学校の1クラスの定員を40人以下から35人以下に引き下げる義務標準法の改正案を閣議決定
出典:www3.nhk.or.jp
定員の引き下げは、新年度に小学2年生から着手し、令和7年度までの5年間で順次6年生まで実施
出典:www3.nhk.or.jp
世界的には、35人でも多い
東京・首都圏では特に、1クラス40人というクラスも多いらしいですが、35人でも世界的にはまだまだ多いようです。
日本の学級規模は他のほとんどの先進国よりも大きい。35人学級でもまだ多い
出典:news.yahoo.co.jp
イタリアでは平均22名!
イタリアの公立小学校の生徒数については、2009年3月20共和国大統領令日第81条で
1クラスは最小15人~最大26人、サポートが必要なハンディキャップのある生徒がいる場合は最大20人(状況によっては下限・上限に10%の増減可)
と定められています。
また今年度はコロナ禍で、教室に充分なスペースがない場合は密を避けるためクラスを分割している学校もありますから、さらに生徒数は少なくなっているようです。
しかも、担任教師は各クラスに2人!
各クラスには主担任の先生が2人います。算数や生物、科学など理系の先生と、イタリア語英語、歴史など文系の先生です。といっても毎日8時間2人が付きっきりでクラス内にいる訳ではなく、時間割りによって午前と午後とで交替しています。
いずれにしても保護者との面談や、遠足・発表会などは2人の担任の先生が常に行います。何か相談ごとがあれば、2人の先生を頼ることができます。
+サポートの先生1名
さらに、複数のクラスを順番に回る形で、主に子どもたちの勉強のサポートをする先生たちもいます。引っ込み思案な子や勉強が苦手な子に、授業中でも側で色々なサポートをしてくれます。また、ハンディキャップがあって特別な補助が必要な子には、1日中専属サポートの先生が付いてくれています。
上の子4年生は23人、下の子1年生は21人のクラスです!
我が家の息子たちもローマ郊外の街にある公立小学校の1つに通っていますが、ともかくクラスの人数が少ないので、担任の先生たちも子どもたちの個々の性格やクラス内の友人関係を熟知して、細かく見てくれているな、と思います。子どもたち同士のケンカやイザコザが無いわけではありませんが、多人数学級よりも大人の目が届く範囲が広く深いのでは、と思います。
おまけにクラス替え、担任替えもなく5年間いっしょ( °_° )
イタリアでは昔から、クラス替えが無い!というのを知った時の衝撃は大きかったです。気の合う子や保護者と同じクラスで先生もいい人なら良いですが、もしそうでなければ…なんて危惧してしまいますが、その場合は転校する子もいるようです。我が家の地区の場合は、徒歩圏内に2校あります。引越しなどの理由でなくても転校できるのもびっくりしました(希望先の学校の人数制限のために入れないことはあるようですが)。
日本の35人学級への移行については賛否両論のよう・・・
私は、子どもたち一人一人をじっくり見てもらうためにも先生の負担を減らすためにも、少人数がやっぱり良いと思いますが、これまでの制度を変えるにはやはり色々な問題もあるようで、賛否両論みたいです。
期待される点
児童生徒一人ひとりに注意が行き届きやすく、学習面や生活面で、きめ細かな指導ができ、教育の質の向上が期待できる
出典:toyokeizai.net
子どもの視点で先生との間に1対1の関係を築くことが教育には重要
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先生の正規雇用が増える可能性がある
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小学校で3割超、中学校で6割近くが過労死ラインに達するとされる、教員の長時間労働の軽減
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懸念点
急に子どもの数が増えているところもあって、校舎が手狭になっているところもある(空き教室は不足)
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教員の量の問題と質の問題の両面で、心配な事態になるリスク
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莫大な予算を要する
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皆さんはどう思われますか?
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