保育士オススメ!寝ない子どもは「眠りの儀式」と生活リズムの見直しを
お昼寝も夜も子どもってなぜなかなか眠らないんでしょう。無駄に過ぎている時間にイライラしてつい怒っちゃう!なんてこと、ありますよね…。寝かしつけにイライラせず、子どもがすんなり眠ってくれるにはどうしたらいいんでしょうか。保育士がオススメする「眠りの儀式」をご紹介します。
子どもがなかなか眠らないのはどうして?
子どもにとって眠ることは成長に欠かせないことです。
眠ることで成長ホルモンが促され、日中に体験したことを頭の中で整理し経験値となっていきます。
最近は眠らない・眠れない子どもが増えてきました。
社会が夜型の生活へと変わり、保護者の仕事も遅い時間までになってきていることが影響しているとも言えます。
食事の時間やお風呂の時間、眠る時間も遅い時間へとずれ込み、子どもの生活リズムも夜型へと変わってきているのではないでしょうか。
夜早く眠らなければ、朝早く起きることができませんね。
朝早く起きられなければ、夜も早く眠ることができず、生活や睡眠にリズムは崩れていくのです。
見直すべきところは、子どもの生活リズム。
早く寝かせるのが難しければ、まずは早起きをすることから習慣にしてみるというのも一つの方法です。
小児の睡眠不足や睡眠障害が持続すると、肥満や生活習慣病(糖尿病・高血圧)、うつ病などの発症率を高めたり症状を増悪させたりする危険性があります。適切に対処していくには「早起き・早寝」という基本的な生活習慣から見直すことが必要です。
眠らない時にやってみよう!トライしたいこと3つ
夜眠らないとき、お昼寝をしないとき、自然に眠りに導く方法や、眠ることが習慣づく方法をご紹介します。
1.夜は「眠りの儀式」を取り入れてみましょう
子どもの生活リズムを見直しながらも、スムーズに眠れる方法を実践していきましょう。
子どもにとって、眠ることが自然な体のリズムになっていないときは、お布団に寝かせても遊んだり動いたりし眠ろうとしません。
そこで、まずは眠る時間になったということを知らせるために、毎日同じ行動で習慣づけていきます。
例えば以下のようなことをやってみましょう。
・家族全員におやすみなさいの挨拶をする
・家電製品や鉢植えのお花、ぬいぐるみなどにも一つひとつおやすみなさいの挨拶をする
・眠る部屋は照明を落とし気味にする
・パジャマに着替える
・歯磨きをする
・絵本を一冊読む
・一緒に眠るぬいぐるみもお布団に入れる
これらの眠る前の決まった「儀式」を毎日行ってみましょう。
儀式を続けることで、子どもは迷うことなく布団に入り眠るようになるはずです。
儀式の内容に決まりはありません。興奮させることのない儀式であれば何でも構いません。
少しずつ眠る意識へと結びついていきますよ。
2.お昼寝を自然にさせるには午前中の活動の充実を
夜はなんとか眠ってくれても、お昼寝をしてくれず苦労している保護者の方が多いかもしれません。
子どもにとってお昼寝は、午後から夜眠るまでを元気に機嫌よく過ごすためにも必要なこと。
また、保護者がほっと一息をついたり、ちょっとした家事や仕事を片付ける時間にも充てる大切な時間です。
お昼寝をしないでも平気だというお子さんがいるかもしれません。
または、お昼寝をしないことで午後から機嫌が悪くぐずったり、夕方から眠ってしまい夜は全く眠らないこともあるでしょう。
生活のリズムを身につけ、夜は早く眠り、翌朝早く起きるためにも、お昼寝はしておきたいものですね。
お昼寝へと自然に導くため、以下のことにトライしてみましょう。
・朝は早く起こそう~できれば6時から7時の間には目覚めさせ、朝食を食べさせましょう。
・午前中にしっかり向き合って活動~お散歩、室内遊び、保育園開放事業や児童館などへ出かけ、体を動かし活動しましょう。
そうすることで体と心は心地よい疲れを感じ、お昼寝がしやすくなります。
・カーテンを引くなどし、部屋を薄暗くする~明るいと眠る気持ちになれないもの。薄暗い部屋で眠りを誘いましょう。
・保護者も寝息を立てる~寝かしつけをしながらも先に眠ったふりをして寝息を立てると、子どもも眠りに誘われやすいものです。
・遅くても午後3時までには起こす~午後も夕食までに体を動かして遊ぶ時間を確保することで、その後の活動がスムーズになります。
お昼寝は、トライし始めは眠らないかもしれません。嫌がるのを無理に寝かせようとすると、お昼寝自体をイヤなものと捉えてしまいます。
保護者がごろんと横になったり、一緒に横になって絵本を読んで体を休めるだけでも効果があります。
焦らず習慣づけていきましょう。
生活リズムの見直しとメリハリのある活動&習慣で眠りに誘おう!
寝てくれないとイライラし、保護者の方が泣きたくなりますね。
時間がもったいなく感じ早く寝かせようと焦ってしまうことでしょう。
そういった気持ちは不思議と子どもに伝わるもの。
眠らなくてもいいよ、ごろんと横になって体を休ませようね、という気軽な気持ちから始めてみましょう。
生活リズムを少しずつ見直しながら、心地よい眠りの時間を持てるよう、トライしてみましょう。
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