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「5月25日・世界失踪児童の日」。日本でも増えている子どもの失踪について考えてみませんか?

「5月25日・世界失踪児童の日」。日本でも増えている子どもの失踪について考えてみませんか?
日本ではあまり知られていませんが、5月25日は「世界失踪児童の日」。30年以上も前から、世界各地で子どもの失踪について社会的喚起を呼ぶため、色々な国際活動が行われているんです。世界的に見れば日本は安全な国と言われますが、子どもを巡る犯罪が増えているのも事実。この機にご家族で話し合ってみてください。
「5月25日・世界失踪児童の日」。日本でも増えている子どもの失踪について考えてみませんか?

知っていますか?

5月25日は、世界失踪児童の日。1979年5月25日にニューヨークで起きた当時6歳の男の子、イーサンくんの誘拐殺害事件を忘れないために1983年の5月25日に追悼の活動が行われたのがきっかけです。まずは米国全土に広まり、今では毎年世界各地で子どもの失踪について警鐘を鳴らすため、さまざまな活動が行われています。
民間NGOの児童失踪・児童虐待国際センター(ICMEC)によると、世界では毎年800万人以上の子どもが行方不明になっているそうです。これは、なんと1日に22,000人の子どもたちがいなくなっているということ!!
アメリカでは”毎年”平均で年間46万人、イギリスでは14万人、ドイツで10万人、インドで7万人、カナダで4万100人、オーストラリアとスペインでは2万人、そしてお隣韓国では3万1,425人の子どもたちが行方不明として通報されているそうです!!その原因はさまざま。貧困国を中心に国際的犯罪組織による人身売買、身代金目的の誘拐、両親の虐待や育児放棄の果ての失踪、自然災害などに巻き込まれた結果の行方不明、さらには自発的な家出の少年少女も含まれます。またこの統計に入らない未確認の事例も数多くあるでしょう。また、これはあくまでも「行方不明の届出数」なので、幸いにも通報後に発見されたケースも多々含まれます。

日本は安全なの?

日本の失踪児童数は…?

これは、警察庁発表の「平成25年中における行方不明者の状況」(2013年届出受理数)です。
このうち、19歳以下の行方不明者数は20,801件ということに!これもあくまでも届出数ですが、さらに次のような統計も報道されています。

2013年度の文科省調べによれば、小1から中3までの義務教育期間の子供のうち、1年以上行方がわからない「居所不明児童」が705人もいる。

出典:www.news-postseven.com

読売新聞は2012年度に乳幼児(0才から小学校にあがるまで)を対象に全国調査したところ、所在が不明だった乳幼児は4176人だったと報じている

出典:www.news-postseven.com
合計すると約5000人もの乳幼児~義務教育児童が行方不明になっているということです。この中には、貧困のため通学できない子どもや、DV被害から逃れるまで居住地を転々とし住民票を届出ていないケースなど、犯罪とは異なる原因で行方が分からなくなっている件数も多々あり、それもまた対応が必要な社会問題ですが、今回は誘拐や連れ去りといった子どもが巻き込まれる犯罪に焦点を当てたいと思います。

防犯のためにできること

1.ひとりにさせない

子どもを狙う犯罪の多くは、ひとりになった隙に発生しています。

出典:www.secom.co.jp
私の住むイタリアでは、10歳以下の子どもに町を1人で歩かせることはまずありません。登下校も含め、保護者の同行が義務付けられているからです。

イタリアのびっくりな育児事情。「子どもが一人でお留守番」は刑罰の対象、でもメリットも色々!

イタリアのびっくりな育児事情。「子どもが一人でお留守番」は刑罰の対象、でもメリットも色々!

イタリアでは、子ども1人を電車に乗せて通学なんてありえません!小学校までは送り迎えは親の義務です。同様に鍵っ子もいません。例え自宅でも、子どもだけで待たせておいたら育児放棄とみなされるからです。日本から見たら過保護なくらいのイタリア子育て事情。でもメリットもたくさんあることに気付きました。

「歩きなれている通学路だからひとりでもだいじょうぶ」と、考えてはいけません。毎日、同じ時間と場所を通るため、犯罪者にとってはねらいやすく、顔などをおぼえられやすい

出典:d.hatena.ne.jp
保護者が毎日学校の送り迎えをするのは無理でも、お友だちと登下校するように言い聞かせたり、遠回りでも人通りの多い道を選ばせるようにしましょう。

なぜひとりになってはいけないのかをきちんと説明し、普段から徹底させることで、「ひとりにならない」ことを習慣化

出典:www.secom.co.jp
させてください。

2.「知らない人について行かない」ではなく、「お父さん、お母さんに聞いてから」

「知らない人」にはついて行かない、では不十分だということ、ご存知でしたか?子どもにとっては、2~3回挨拶をしたり顔を見たりした人は、「知り合い」になってしまうのです。また、卑劣な犯人は「お母さんが急病で入院した。車で病院に連れて行ってあげる」などという誘いをかけて車に連れ込むことも。さらに、悲しいことに本当に親しい知人によって連れ去りなどの犯罪が引き起こされることもないとは限りません。そこで、童話作家であり働くママさんである「うえき あやこ」さんが紹介し、ネットで大変話題になっていた「不審者から身を守るための訓練方法」をご紹介します。

必要な訓練は「知らない人についていかない」といった言い聞かせではなく知らない人に誘われたら、「誰かに言ってくる!」と答えて、誰かに言いに行く。 という訓練

出典:mrgedou.tumblr.com

つまり知らない人を疑う判断を子供にさせるのではなく「待ってて、誰かに言ってくる!」これを必ず言うことを教育する

出典:mrgedou.tumblr.com

子供自身も「待ってて、誰かに言ってくる」と言ったからには次の行動は即座に場を動くことになります。

出典:mrgedou.tumblr.com
伝える相手は出来れば母親か父親、家族が良いです。が、先生でもお店の人でも、まずは他の大人のところへ移動することが重要です。これは、目撃証言を増やすためにも有効だと言われています。

3.子どもにも危機感を持たせる

残念ながらいい人ばかりではない世の中。まず人を疑うことを教えたくはありませんが、何かあってからでは遅いのです。

子どもがまきこまれた事件のニュースなどを見て家族と話し合ったり、大声を出すなどの訓練をしておくことも大切

出典:d.hatena.ne.jp
日常生活でも、些細なことですが

止まっている車の横を通るときは、数メートルはなれる

出典:d.hatena.ne.jp
などの心掛けをするよう話しましょう。警察庁のホームページでは、犯罪に巻き込まれる危険を予見する能力や、危険を回避する能力を向上させるための子ども向けコンテンツなど、子どもを犯罪から守るための情報を配信しているのでぜひチェックしてみてください!

子どもを犯罪から守るためのお役立ちリンク集

子どもを犯罪から守るためのお役立ちリンク集

4. 防犯グッズは持たせるだけでなく日ごろから使う練習を

「防犯ブザー」を所持していても、いざという時に使えなかったら意味がありません。たとえ歩き慣れている通学路でも、ひとりで歩く時はとりわけ注意を払い、防犯ブザーを手に持っていつでも使える状態にしておくといいでしょう。また、故障や電池切れがないように、日常的に点検してください。

出典:www.secom.co.jp

5.住んでいる町を知って子どもを守ろう

各地域には、子どもが不審者などに声を掛けられるなど身の危険を感じたときに、地域の人々の協力の下、保護を受けるために設置された「子ども110番の家」があります。警察等へ通報を行う緊急避難場所として、通学路や児童公園の周辺に置かれています。

近くの「子ども110番の家」や交番、児童館、図書館、病院、コンビニなど、いざというときに駆け込むべき安全な場所も具体的に調べてあげましょう。

出典:benesse.jp
近所の危険な場所を確認するために、子どもと一緒に安全マップを作るのも良いですね。

自由研究にやってみよう!「地域安全マップ」づくり

自由研究にやってみよう!「地域安全マップ」づくり

2014年8月18日(月)に掲載した記事「[夏休み特集8]自由研究にやってみよう!「地域安全マップ」づくり」のページです。セコムが運営する「子どもの安全ブログ」では、「通学・通塾」についてたくさんの情報を配信しています。

全国地域安全マップコンテスト

オゴ―産業は学生服、学校制服、スクールユニフォーム、スポーツウェアの製造販売を行っております。全国地域安全マップコンテスト募集要項のページです。

悲しい事件・事故を防ぐために・・・

出典:www.flickr.com
「私を忘れないで」。忘れな草は、世界失踪児童の日のシンボルになっています。こういう日があることを子どもたちに話しながら、日本でも起こりうる悲しい事件や事故が繰り返されないよう、ご家族で考えてみてください。