シュタイナー教育の特徴とは?
●子どもは周囲の大人を模倣して育つ
出典:allabout.co.jp
幼児期の子どもは、目の前で起こっていることをすべて受け入れ、模倣し、吸収していく。大人は、常に子どもに見られているという意識を持って、生活しなければならない。
●静かで安心できる環境が子どもの心を育てる
・大きな音を立てたり、大声で叫んだりすると、子どもは興奮し、心が安らがない。子どもが安心できるよう、静かな環境を作る。
・シュタイナーの園では、子どもが安心する淡いピンク色のカーテンなど、ピンクを基調とし、先生も、ピンク色のエプロンやスカートを身につけているところが多い。
・木製の積み木やシルク、綿などで作られたお人形など、自然素材のおもちゃを与える。
●規則正しい生活のリズム
1年、1ヶ月、1週間、1日の生活のリズムが子どもの成長に大きく影響する。毎日の生活のリズムを繰り返す中で、子どもの心は安定し、集中力が高まり、落ち着いて集団行動ができるようになる。
子どもたちはどんなことをして遊ぶの?
■水彩画(にじみ絵)
出典:allabout.co.jp
絵具は、赤、青、黄色の3原色を使う。画用紙を水で十分濡らし、そこに色を落とす「にじみ絵」という描き方が大きな特徴。色と色が重なり合い、無限に新たな色彩が広がっていく。自由に色を表現することで、子どもの感性を高める。
■みつろう粘土
みつろうで作られた天然素材であるため、子どもが口に入れても安心で、固いのが特徴。固い蜜ろう粘土を手の中で温めで、やわらかくしてから、形作る。
■みつろうクレヨン
みつろうで作られたクレヨンなので、口に入れても安全。描いているうちにみつろうの甘い香りがする。
*みつろう・・ミツバチの巣から採取される天然ワックス
シュタイナー幼稚園の見学者の声は?
まずは、3歳〜7歳のクラス(25名)のお部屋を見学させてもらいました。保育ルームとキッチンと小部屋があり、小部屋は作業部屋になっています。そこには、サクランボの種がたくさん入っていて、身体をすっぽり納められる籠が置かれていました。手を籠の中に入れてみると、豆ざわりがとても気持ちが良くて、知覚を刺激されます。前回の視察時に、園児がこの籠に入って、気持ち良さそうに遊んでいたのを思い出しました。名前が書かれた石やフェルトのボールもあります。
出典:miamama.exblog.jp
子供たちが少しザワザワしてきたとき、一人の年長の女の子が、春の歌を突然歌い始めました。すると、他のみんなも一緒に歌い始めたのです。
自然に歌のハーモニーが響き、子供たちが落ち着いている姿に、とっても感動しました。これこそ、シュタイナー教育っていう気がしました。
お昼ご飯の前なので、子供たちはまだまだ集中しなければなりません。先生は絵本の読み聞かせを始めました。最初またザワザワしていたのですが、先生の静かで安心感のある声に、子供たちはまた落ち着きを取り戻していきます。前半はお話を読むだけだったのですが、後半は先生は子供たちにクイズ形式で質問もしていました。そういえば、この先生は、朝の会のとき、静かに話をした瞬間があり、そのときは園児も静かになりました。今思うと、子供たちは先生を模倣したということになるのでしょうね。
日本でシュタイナー教育を取り入れている園はどこ?
北海道から沖縄まで、全国区の園を紹介しています