「暑中見舞い」の時期・期間はいつ?はがきの書き方やマナー、豆知識までまとめてご紹介!
なかなか会えないあの人に、メールや電話ではなく「はがき」を使った「暑中見舞い」を。昔から続く慣習には意味がある!
日本のステキな文化を深く知って、ぜひ現代風に楽しんでみませんか♪
「暑中見舞い」は“心づかい”の便り!
夏の暑さや仕事に子育てで、とっても大変な7月・8月。でも涼しげなデザイン&一言メッセージの入った「暑中見舞い」をもらうと、なんだかちょっぴり嬉しくなっちゃいませんか?
今まで送ったことないな~という方も、毎年送ってるよ~という方も。今年は「由来・書き方・マナー」を再確認して、大切な人へステキな「暑中見舞い」を送りましょ!
■「暑中見舞い」を送る理由は?
「暑中見舞い」の起源・由来は、江戸時代よりも前だといわれています。「日本郵政グループ」の公式サイトによると、
由来は、お盆に里帰りする際、直接、品を持参して祖先の霊に捧げていたことによります。江戸時代になると、お世話になっている人全般への贈答の習慣になっていきました。遠方で訪問できないお宅には、飛脚便を使って贈り物や書状を届けていました。
出典:www.post.japanpost.jp
とのこと。この風習が「郵便」の発達・定着により簡素化、“あいさつ状”に変化。大正時代には「暑中見舞い」として定着したそうです。
今のように「思い立ったらすぐ電話・メール」とはいかない時代だったからこそ、この“あいさつ状”が大切な「気づかい・心づかい」だったんですね~。なんだかステキだなー!
暑中・残暑見舞いを送る時のマナーについてご紹介します。
「暑中見舞い」を送る時期・期間やマナーについて
こちらの近況を伝えつつ相手のことを気づかう「暑中見舞い」ですが、暑くなってきたからそろそろ出すか……というのはちょっとNG。「暑中見舞い」として送るなら、適切な期間があるのできちんと知っておきましょう。
また「自分らしさを入れたいから」と、フランクな文面で送るのはもちろんOKですが、“フォーマルな書き方”も知識として知っておくべし。何事も基礎が大切ですからね!!!
■「暑中見舞い」を送る時期・期間はいつ?
「暑中見舞い」を送る時期は、7月の「小暑(しょうしょ)」から8月の「立秋(りっしゅう)」の前日まで。
2024年では、
・7月6日~8月6日
となっており、「梅雨明け後」がベターです。
「暑中」は、1年のなかでいちばん暑さが厳しいときのこと。
その期間がすぎると名前が変わり「残暑見舞い」に。
2024年では、
・8月7日~
となっていて、暑さが終わるころまで(一般的に8月中~9月初め頃)を目安に使います。
「残暑」は秋に入っても長引く暑さのこと。
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■「暑中見舞い」はハガキ以外もOK?
一般的には夏らしいデザインのハガキを使いますが、友人・知人や特別な相手には、好きなデザインのハガキや手紙でもOKです。ビジネスなどフォーマルなものならカッチリとしたものを、そうでなければ気軽な文面で送っても。
「日本郵政グループ」の公式サイトでは“かもめ~る”が購入できるほか、「暑中・残暑見舞いで使える無料素材」もあります。その他オシャレな無料テンプレートを取り扱うサイトもあるので、好きなデザインをチョイスしてみて♪
詳細・ダウンロードはこちらから
■「喪中」でも暑中見舞いは送っていい?
「暑中見舞い」は、送る側・送られる側ともに「喪中」でもOKです。理由としては「お祝いごとに関連して送るものではないから」。
年賀状は「喪中」時には送らないのがマナーですが、これは年賀状が「新年というおめでたいことのごあいさつ」だからだそうです。へぇー、なるほどね!(へぇボタン連打)
■「暑中見舞い」の書き方・文言は?
「暑中見舞い」を書く時は、一般的に“縦書き”にします。構成はまず「あいさつ」、次に「本文」、「締めのあいさつ」、そして「日付」。最初は大きくお見舞いのあいさつとして「暑中お見舞い申し上げます」から始めましょう。
内容や文章は相手との関係性により、フランクにしても。お手本となる文言などは「MIDORI」のサイト“手紙の書き方”に詳しく書かれているので、状況・書きたい内容に合ったものを探してみて。
誰にでも送ってOK!気になるあの人に「暑中見舞い」を!
「暑中見舞い」は基本的に“相手への気づかい”を示す手段ですが、もし引っ越しや転勤など伝えたいことがあれば、一言程度で書き込んでOK。ただし、あれもこれもと詰め込み過ぎないよう気をつけましょう。
また、誰かから「暑中見舞い」が届いた場合は、かならずお返事をするのがマナーです。
メールや電話ではなく「文章」だからこそ、デザインや文面などトータルコーディネートで相手への気持ちを表現できます。ぜひぜひ相手のことを想いながら、ステキな「暑中見舞い」を書いてみてはいかがでしょうか♪
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