歯並びが変われば、英語の発音も変わる!?歯科衛生士が教える”歯並び”と”発音”の意外な関係
こんにちは!歯科衛生士の資格を持つ美容ライターのちぃです。
みなさんは歯並びが悪いと発音に影響すると言われているのをご存知でしょうか?実は歯並びは、英語はもちろん、普段使っている日本語の発音にも関係していると言われています。
この記事では、歯並びと発音の関係や、改善することで発音がどう変化するのかについて、歯科衛生士の資格を持つちぃが解説します!
滑舌が気になる方や、お子さんの滑舌を良くしてあげたいと考える方はぜひ参考にしてみてくださいね。
歯並びと発音の関係とは…
歯並びと発音&滑舌の意外な関係
「歯並びが悪いと滑舌も悪くなる」と言われることがあります。
しかし発音に大きく影響を与える原因は、一般的に悪い歯並びとされる乱杭歯よりも、舌の癖が大きいと考えられているのです。
すきっ歯や前歯だけが出っ歯な場合、反対咬合(しゃくれ顎)などの場合も滑舌が悪くなりやすい傾向にあるでしょう。
上顎の前歯が引っ込んで舌の動きが制限されることにより、サ行・タ行が発音しにくいと考えられています。また舌が前歯より前に出ると、サ行・カ行・タ行が言いにくくなるようです。
ほかにも舌の動きが未発達なために起こる滑舌の悪さがあります。
「口蓋化構音」という、こもった感じのラ行がガ行に聞こえるような発音の誤りは、舌で口蓋(口の裏)をはじく力が弱いことが原因のひとつだそう。
また、こもって唾液が混じったような、「チ」が「キ」に聞こえやすい雑音が含まれる発音の誤りは「側音化構音」といい、舌の側面から息が漏れていることが原因で起こると考えられています。
子どものうちから発音のトレーニングを
発音のトレーニングである構音訓練は、発音の誤りが習慣化し、適切な発音を聞かせても真似ができないような場合に始めるのが好ましいでしょう。5歳くらいから訓練を始めるのが一般的ですが、しゃべり方が拙い子どもをかわいいとする考え方の影響で、なかなか浸透していないように感じられます。
また言語聴覚士による訓練が必要なことから、小児科と矯正治療ができる大学病院を探さなくてはいけないことも、訓練が浸透しにくい原因につながっているのかもしれません。
舌の癖は、大人になると矯正が難しいと言われています。子どものうちから正しい発音ができるようにするためにも、赤ちゃん言葉で話しかけるのではなく、子音をはっきり発音して話しかけることを心がけたいですね。子どものうちから反対咬合など噛み合わせに問題がある場合、歯科医院で矯正治療について相談してみるのも良いでしょう。
大人もできる舌のトレーニング
一度発音を誤るとずっと矯正できないのでしょうか?
そんなことはありません。舌のトレーニングをMFT(筋機能訓練法)といい、身近な矯正歯科医院でも実施していることがあります。
方法を2つ解説しますので、滑舌が気になる方はぜひトレーニングをしてみてくださいね!
<スポット>
上の前歯のすぐ後ろに肉の土手があります。これがスポットなので、箸の先などで触った感じを確認し、舌の先端を当てるようにしましょう。歯に当たらないように気をつけて何度か繰り返します。
<ポッピング>
舌の先をスポットに当てたまま、舌全体を上顎に吸い上げ、舌小帯(舌の裏側についているヒダ)がピーンとまっすぐ伸びることを確認します。そのまま限界まで口を開け、「ポンッ」と軽快な音がなるまで繰り返します。舌が丸まらないようにし、舌の横もしっかり吸い上げることや、音に水音が混じらないようにするのがポイントです。
毎日こつこつと地道にトレーニングを続ける必要がありますが、発音の矯正に期待できるため、生活に取り入れてみましょう。安静にしているときの舌は上顎についているものです。空いた時間に少しずつトレーニングを行い、無意識に舌先がスポットに当たるようにしましょうね!
【ライター紹介】ちぃ先生
歯科衛生士の有資格者でありながら多くの女性メディアで活躍中のライター・編集者。現在は女性向けの美容メディアやJJなどのファッション誌などに寄稿している。
コスメコンシェルジュの資格を持ち、コスメ・美容への造詣が深い。また、サッカー好きが高じてアスリートフードマイスターの資格も取得している。
美容と健康に高い関心と知識を持っており、Ha・no・neでは利用者のQOLの向上を目指し、ためになる情報を発信していきたいと意気込んでいる。
・ちぃ先生の手記まとめPART1 ~美容ライター兼歯科衛生士の知恵袋~
・ちぃ先生の手記まとめPART2 ~美容テク&お口の健康講座~
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