カサカサ唇は化粧ノリが悪い!歯科衛生士が唇の荒れをケアする方法を解説~ちぃ先生の手記第102回~
乾燥が気になる季節では、唇の荒れに悩む人も増えてきているのではないでしょうか。
そもそも唇が荒れる原因や、実はやってしまっている冬のNG習慣について、みなさんはご存知ですか?
今回は、歯科衛生士の資格を持つちぃが唇荒れたあとの正しいケア方法についても紹介します。
唇の荒れを治すにはどうすればいい?
唇が荒れる原因
唇は皮膚の角層が薄く、皮脂膜がほとんどありません。そのため乾燥しやすく、皮がめくれやすいのですが、重度になると口唇炎などを引き起こすケースも。
唇が荒れたり、乾燥する病変はいくつかありますが、今回は主に起こりがちな症状3つについて説明します。
①口唇炎
口唇炎は、外気の乾燥や紫外線の刺激などによって唇のバリア機能が低下することが原因のひとつです。口紅やリップクリームなどの科学的刺激によっても引き起こされがち。かゆみや痛みを伴う唇の荒れは、口唇炎を疑ったほうが良いかもしれません。
②唇の感染症
口唇カンジダ、口唇ヘルペスなど唇への感染症が原因の炎症もあります。真菌やウイルスなどの感染によって症状も異なりますが、気になる方は歯科医院など専門家へご相談くださいね。
③口角炎
口角炎は、ビタミンの欠乏症やストレス、薬の副作用などが原因で発生することがあります。唇の表面に亀裂や出血を伴う場合は、皮膚科などへ相談しましょう。
唇の荒れにつながる冬のNG習慣
冬になるといつも唇が荒れてしまうという人が毎日の生活のなかでついやってしまいがちな、NG習慣を見てみましょう。
・唇をなめたり、噛むくせがある
・唇を口の中に巻き込んで閉じる
・唇をさわるクセがある
・唇の皮をむくクセがある
・リップクリームを塗らないで口紅を塗る
・古い汚れたリップクリームを使う
意外とみなさん無意識にやっているのではないでしょうか?唇をなめたりさわったりすると、荒れた炎症がさらにひどくなることも……。皮をむくのも、炎症が治らないのでNG!唇を舐めると一瞬潤う気がしますが、水分が蒸発して余計に乾燥してしまうため注意が必要です。
リップクリームは、古いものや汚れているものを使用すると、細菌やウイルスに感染する恐れがあります。化粧品は開封後半年〜1年が使用期限だと考えられているので、それより古いものは使用を控えてください。
正しいリップケア方法
まず自分の唇の状態によって使用するリップも分けてみましょう。
唇が乾燥しがち・・・化粧品のリップクリーム
唇が割れたり皮がめくれる・・・医薬部外品のリップクリーム
口唇炎や口角炎の方・・・医薬品のリップクリームor白色ワセリン
リップの塗り方は、横に滑らすのではなく唇の縦皺に添って楕円を描くように中央から広角に向けて塗るとシワの内部にクリームが入り込み、より保湿の働きが期待できるでしょう。特に乾燥する日はリップパックも良いですね。
【ライター紹介】ちぃ先生
歯科衛生士の有資格者でありながら多くの女性メディアで活躍中のライター・編集者。現在は女性向けの美容メディアやJJなどのファッション誌などに寄稿している。
コスメコンシェルジュの資格を持ち、コスメ・美容への造詣が深い。また、サッカー好きが高じてアスリートフードマイスターの資格も取得している。
美容と健康に高い関心と知識を持っており、Ha・no・neでは利用者のQOLの向上を目指し、ためになる情報を発信していきたいと意気込んでいる。
・ちぃ先生の手記まとめPART1 ~美容ライター兼歯科衛生士の知恵袋~
・ちぃ先生の手記まとめPART2 ~美容テク&お口の健康講座~
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