言語の習得については、日本で日本語の教育を受けている子どもたちも、成長過程で色々な間違いをしているはず。でも日本にいれば、家庭や学校、生活の中で正しい言い回しを見聞きし学んで覚えていくことができるのだと思います。
けれど、海外で生活し、日本語学校にも通っていない我が家の子どもたちのような場合、常に日本語に囲まれている訳では無いため、当然ながら間違えて使ってしまう頻度が高い訳です。また、日本語にしかない概念や日本独特の文化的背景からくる言い方はなかなか身につきません。
そんな「海外バイリンガル子育てあるある」な日本語の間違いについて、ちょっとまとめてみました!
✕「ネコがある!」「ボールがいる!」
存在動詞の「ある」と「いる」。主語が生物か無生物か、で日本人は使い分けしますよね。これ、少なくとも欧米言語にはない概念かと思います。文法的に日本語と似ている韓国語にもないそうです。
えっ、信号、ブドウ、リンゴは緑色してるけど!?
緑色を青と呼ぶことがあるのは、日本古来の慣習だとか。
古い日本語において「青(あを)」は非常に範囲の広い色を指していて、一般には「黒と白の間」とされています。古典語の「あを」は狭く見ても現代語の「藍、緑、青」あたりの色をすべてカバーしています。これは古典語だけでなく現代語にも見られること
出典:www.alc.co.jp
青汁を見た息子8歳 →「でもさぁ、これどう見ても緑色だよね・・・」
確かにねー、グリーンだよねー。でも日本人はこれを「青い」って表現するんだよ!
ついたち、ふつか、みっか・・・は、はつか!?
せっかく数字を言えるようになっても、日付の数え方はまた別!覚えるのはとっても難しいみたいです。
もう、コップもピザも・・・友だちもぜんぶ「個」でいいよ!
✕「ジュース2個目飲みたい」
○「2杯目」
✕「ピザ1個食べた」
○「1枚」
大人、生粋の日本人でも難しい数助詞!これも日本語特有なのでは?ウサギは「羽」でタンスは「棹」・・・なんてそこまで知らなくても良いけれど、せめて「枚」「杯」「本」「台」など、日常的によく出てくるものは使えるようになって欲しいな・・・と思っているのですが、子どもたちは全部「個」と言ってしまうんです。
なるべくその都度直すようにはしていますが、口うるさくなりたくないのも事実。まあ最悪、モノを「個」と言ってしまったところで仕方ないと妥協もしつつ、「誕生日に友だち5個呼びたい」と言われた時には「ヒトはニン!ヒトリ、フタリ、サンニン!」と即訂正を入れました。
ボクにオレにオラにワタシにあたし・・・ってどんだけ!?
これもイタリア語にはない言葉の使い分け。クレヨンしんちゃんやドラゴンボールを見せていると「オラ」になっちゃいます。まあ「オラ」でも、ニュアンスを分かっていて言うならいいのですが、通常の「ボク」と同じ感覚で使い、それ以外の言葉がやたら丁寧だったりするとミスマッチ過ぎてやっぱりおかしなことに(苦笑)。
「う」や「え」の点は最後に書く!
『アルファベットを母国語とする子どもたちあるある』じゃないかと勝手に思っている、書き順間違い。「i」や「j」の点を最後に書く時のように、「う」や「え」の点も最後に書いちゃうんですね。「白」や「自」などの漢字も同じ。初めの頃は書き順も注意していたのですが、読めて意味が分かればいいかと諦めました。なので、書いている所を見るとむずがゆくなります(苦笑)。
最後に・・・大爆笑の言い間違い
最後に、最近大笑いさせてもらった子どもたちの言い間違いを2つ。
「ボクさー、今日学校でココ打って凄く痛かったの。せんべいの焼きどころ!」
「今日幼稚園であのお話読んでもらったよ!ジャックとババ抜き!」
正解はもちろん、「弁慶の泣きどころ」と「ジャックと豆の木」です(笑)。耳から聞いて覚えていたためにこんな間違いになったと思いますが、面白すぎる。そして本人たちもその間違いの面白さに気付きケタケタ笑っていました。
無理せず日本語を身に付けて欲しい
私としては、日常会話を話せて、平仮名、カタカナ、簡単な漢字くらいは使えるようになって欲しいな~なんて思いますが、無理強いしたくないのも事実。間違いも親子で笑いのネタに出来ればいいなと思います。
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学校や塾の先生の言葉、テレビのニュースなどなど普段は使わないようなちょっとムズカシイ言葉を耳にしたとき。自分の頭が面白く脳内変換することってありますよね~!