現役京大生の体験から読み解く!「中学受験準備」誰もがぶつかる壁と対処法 編
受験勉強も軌道にのってきたけれど、なんだか最近顔色がすぐれない?元気がない?成績も少し下がってきたかも…?そんな悩みを持つパパママも多いのでは?今回は、中学受験で「誰もがぶつかる壁」と、その「対処法」をお伝えします。
勉強についていけない
やはりオーソドックスなのがこの悩み。同じ「ついていけない」でも、原因はさまざまです。
授業のスピードが速い
全教科で授業スピードが速く感じるなら、先生に相談してクラスを下げてもらうのも手です。ただ、1教科のみどうしてもついていけない等であれば、先生にフォローアップの質問時間を設けてもらうなど、依頼してみましょう。対応してくれる塾も多いです。
テストの点数が伸び悩んでいる
この場合、どこでつまづいているのかをテストから分析しましょう。例えば算数なら、計算に時間がかかっている、単位の換算を間違えがち、などです。計算であれば、単純な計算問題を1日10問多く解くだけでかなり解決されます。つまづきポイントが分からなければ、採点を担当している先生に訊いてみましょう。その子の独特の間違いパターンを見つけて、対応策も検討してくれます。
宿題が終わらない
宿題が終わらない原因の多くは、1問あたりにかける時間が長すぎることにあります。その宿題全体に掛けられる時間から逆算して、1問あたりの制限時間を決めてみましょう。制限時間オーバーになったもののうち、あとで考えても分からないものでも解説を読んだり、質問に行ったりして、後日また解き直せばちゃんと定着します。
繰り返し解いて確認するのは「特に重要な問題」だけにしぼりたいものです。
出典:www.e-juken.jp
そしてテストでの得点をあげていくために、宿題に取り組むときから制限時間を意識した学習を心がけましょう。
体力がもたない
体力の問題には、慢性的なものと一時的なものがあります。
授業・宿題が多くなってきた
5,6年生になると授業や宿題が増え、慢性的に徹夜が続く子もいます。体力がない子にとって寝不足は何よりも大敵です。寝る時間を決めておいて、その時間までに集中して勉強することをオススメします。また、すべての宿題をこなせなさそうな時のために、取り掛かる宿題の優先順位を決めておくのもいいですね。
睡眠は無駄な時間ではなく、学習を定着させるために必要なものというわけです。したがって睡眠時間を削ってまで学習するべきではないということがわかります。
出典:www.papamama.chugakujuken.net
行事シーズンで疲れている
修学旅行や遠足など、体力を使う学校行事はたくさんあります。その中でも一番疲れるのが、運動会シーズン。この時期に成績を上げようとするのは無茶なので、シーズンに入る前に集中して勉強しておきましょう。シーズン中は「疲れていてもコレだけは必ずやる」という低いハードルを設けて、現状維持を目指すのが良いと思います。
遊びたい
遊びたい盛りですから、仕方のないことですよね。高学年になると時間が無くなるので、基本的には学校の休み時間に全力で遊ぶしかありません。それより前であれば、「塾のない日は全力で遊ぶ」「1日20~30分だけ決めてゲームする」などの対策をとって、適度にガス抜きをしてあげましょう。
何も丸一日遊ぼう、というのではありません。
出典:www.e-juken.jp
一日の中にホンの20分、30分。
時に思い切って、半日まるまる遊んで、気持ちをスカッとさせる。
体を動かして、思い切り笑って、強張ってきていた肩、首、心をほぐす。
とても大切なことです。
なんのために勉強しているか分からない
これは割と根深い問題になってくるので、じっくり時間をかけて子どもと話し合う必要があります。
志望校に納得していない
たとえパパママが「ここは良い学校だから」と志望校を選んでも、子供がピンと来なければ勉強へのモチベーションも上がりません。早い時期から色んな学校の見学に行って、子供自身が「ここに行きたい!」という学校を見つけましょう。例え志望校が実力よりもかなり上の学校になっても、自分で選んだ志望校ならば勉強も長続きしますよ。
そもそも受験したくない
なんとなく親に言われて塾通いを始めてみたけれど、やっぱり受験は自分には合わない…なんてこともあります。さらに小学校に仲の良い友達が多ければ、受験をやめて皆と同じ公立中学に行きたいと思うのも当然のことですよね。自分たちにとっての中学受験のメリット・デメリットを並べて、本当に受験するかどうか、親子でもう一度話し合ってみてください。
中学受験で得られるものはなんでしょう?
出典:homeeducation.cocolog-nifty.com
安心な環境でしょうか? 本当に安心なのでしょうか?
公立よりも先取りした教育でしょうか?
でもそれは家庭で与えられる環境かもしれません。
きっと乗り越えられる!
中学受験には様々な苦難がつきものですが、どれにも共通して言えるのは「子供を信じてあげること」です。ただでさえ壁にぶつかった時には、子どもは不安になるもの。パパママが優しく見守ってくれることで、自信をもって立ち向かえます。親子で壁を乗り越えられることをお祈りしています!