うがいやストローの使用も要注意?「親知らず」を抜歯する時に気をつけるべき10か条のポイント
親知らずは放置しておくと問題を引き起こすことが多いため、これから抜こうと考えている人も多いと思います。
そこで今回は親知らずを抜歯するときに気を付けるべき点についてまとめました。
抜歯処置を受けるときにはご紹介する注意点を参考にしてみてくださいね。
親知らずを抜歯するときに注意すべきこと
注意点① 抜歯後の食事は麻酔が切れてから
親知らずを抜歯するときには麻酔を行うため、抜歯直後は口周りの感覚がありません。
その状態のまま食事をすると、口の中を噛んだり火傷したりする恐れがあります。
抜歯から2~3時間以上経った後、手で触って感覚が戻ったことを確認してから食事をするようにしてください。
注意点② 食べ物は柔らかく消化の良いものが◎
スナック菓子などの硬い食べ物を食べると、抜歯した部分を傷つけてしまう恐れがあります。
傷が塞がるまでは、柔らかく消化の食べ物を選んで食べるようにしてください。
例えばおかゆやお茶漬け、ゼリー、プリン、茶碗蒸しなどです。
3~5日間ほどは、普通の食事ではなく流動食を中心に食べるようにしましょう。
注意点③ アルコール類・辛い食べ物は避ける
親知らずの抜歯にあたって気を付けなければいけないのは、やはり出血です。できるだけ早く止血するためには、血行を促す働きのある飲食物は避けましょう。
アルコール類や辛い食べ物は、血が止まるまでは避けるようにし、とくに辛い食べ物は傷口に刺激を与えてしまうため注意が必要です。
注意点④ 傷の部分を舌でいじらない
抜歯した部分が気になって、つい舌でいじってしまう人は少なくありません。
また、食べ物が引っかかったときに舌で取ろうとする人もいます。
しかし、これによって傷口が開いてしまうリスクがあります。
さらに細菌感染の恐れもあるので、傷の部分はいじらないようにしましょう。
注意点⑤ ストローを使うなどの吸う行為
抜歯の傷が塞がるときにはかさぶたができますが、これが剥がれるとまた出血してしまいます。
そして、かさぶたが剥がれる原因の1つが吸うという行為。
吸って使用するストローは、抜歯後1週間ほどは避けるようにし、麺類やゼリーなどを食べるときには吸わずに食べるように十分に注意してください。
注意点⑥ 抜歯当日はうがいをしない
うがいをすると、せっかく固まった血が剥がれてしまうケースがあります。そのため、抜歯当日は極力うがいはしないようにしましょう。
なお、翌日以降は食後にうがいをしても問題ありませんが、お口の中の状態によって個人差があるため、歯科クリニックへ確認くださいね。
注意点⑦ 過度な運動を控える
アルコール類や辛い食べ物がNGなのと同様に、血管を拡張させてしまう運動も抜歯当日は控える必要があります。過度な運動をすると出血の恐れがあるほか、痛みや腫れが増すリスクもあるでしょう。
なお通常は2~3日後なら運動しても問題ありませんが、抜歯後の症状には個人差があるため、スポーツの大会などを控えている場合は抜歯のスケジュールを調整したほうがいいかもしれませんね。
注意点⑧ 入浴はせずシャワーで済ます
入浴も血行を促す行為の1つです。抜歯当日は湯船には浸からず、軽くシャワーを浴びる程度で済ますようにしましょう。
注意点⑨ 痛みがひどい時には鎮痛剤を飲む
抜歯をするときには、歯科医師から鎮痛剤を渡されます。痛みがひどい時には、無理をせずに歯科医師より指示のあった鎮痛剤を飲むようにしてください。
また、痛みを抑える方法としては他にも冷たいタオルで冷やすなどがあります。ただし、冷やし過ぎると逆効果になるので注意してください。
注意点⑩ 少しでも心配な場合は歯科医師に相談を
注意点をきちんと守っていても、問題が起きてしまう可能性はあります。
例えば、まれに起こる症状の1つが「ドライソケット」です。
これは抜歯した後の傷が塞がらずに骨が露出してしまう状態のことで、とくに下の親知らずを抜いたときに起こりやすいと言われています。そして、ドライソケットになると抜歯から1週間以上経っても痛みが治まらず、むしろ悪化の傾向が懸念されます。
このようなケースもあるため、無理をするのはNG。
少しでも心配なことがあったら、歯科医師に連絡するようにしてください。
注意点を守って安全に親知らずを抜歯しよう
抜歯後の注意点をしっかりと守らないと、なかなか出血が止まらない、痛みがいつまでも続くなどの事態になりかねません。
ここでご紹介したことや歯科医師に説明されたことについては、十分に気を付けるようにしてください。
また、抜歯後に自分では対処しきれない症状が起きることもあります。
そのような場合は、遠慮せずにすぐに歯科医師に相談してくださいね。