イタリアにもあった!激重ランドセル問題…結局親がしょって歩いてるイタリア小学生の通学リュック事情!
日本の小学生は、重いランドセルに教科書ノートはもちろん、水筒に縦笛やピアニカ、体操着に体育館ばき、習字道具や絵の具など、持ち物がいっぱい・・・。あまりの重さに心配になりますよね。
実はイタリアの小学生も激重リュックで登校しているんです!
イタリアの”ランドセル”はこういうリュック!
中身はこんな感じ
国語(イタリア語)の教科書とノート、算数の教科書とノート、連絡帳、自由帳、ペンケース、500mlの水のペットボトル、おやつ(サンドイッチやビスケットなど)、コップ、ハンカチ、ティッシュ。
このペンケースがけっこう重いんです。鉛筆・消しゴム・定規・鉛筆削りの他に、12色カラーペンと12色の色鉛筆がセットになっています。
試しに計ってみた!
我が家の長男は3年生。試しに重量を計ってみました。
総重量5.1kg!
イタリアのリュック自体、日本のランドセルほど重くなく、さらに体操着や体育館ばき、習字道具などがないにも関わらず、です!
イタリア保健省の発表では・・・
イタリア保健省では、子どもたちの健康的な発育のため、通学リュックは、児童の体重の10%、多くても15%の重さまでとすること、と発表しています。
il peso degli zaini non dovrebbe superare il 10-15 per cento del peso corporeo dell’alunno che lo indossa (訳: リュックの重量は、それを背負う児童の体重の10~15%を超えないべきである)
出典:www.salute.gov.it
つまり、体重25kgの子どもなら2.5kg~3.75kgまでということ。息子のリュックは実際は5.1kgでしたし、保健省のリサーチでも平均7kgは超えていて、時には10kgに達することもあるという結果が報告されています。学年が上がるにつれて教科書類も増えますしね・・・。
学校には個人用のお道具箱やロッカーがない!
イタリアの小学校では、決まった座席がなく、使う机も日によって異なります。個人のお道具箱やロッカーなどもありません!
息子のクラスはラッキーで、親たちが年初に組み立てて作った本棚があり、そこに使わない教科書を置いていってもいいことになっていますが、クラスや先生によっては、教室内に保管できないから、と私物(文房具や教科書など)を置いていくのはダメなことも…。毎日持ち帰ってくるので大変です。
ローラー付きリュックが活躍!?
通学リュックには、キャリーバッグのようになるローラー付きタイプが多々あります。これなら背中に負担がかからないかも!?
ただ現実問題として、歩道のアスファルトが古くて凸凹ばかりだったり、石畳造りのために溝がたくさんあったりするイタリアでは使いにくい場合も。それに取っ手やローラーが付いている分だけ重くなるという悪循環も懸念されます。
と、いうわけで。結局送り迎え時は、親がしょってマス・・・
イタリアでは、親または保護者の送り迎えが毎日必須なので、重~いリュックは結局パパかママが背負うことに・・・。大人が持っても重い!子どもの成長を妨げないよう、軽い素材の紙を使った教科書作りや電子書籍(e-book)の活用など、政府も対策を検討・実施しているようですが、結局は、親が可愛い我が子のために頑張っています!
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