人気なのに離職率の高い「保育士」の仕事。無くてはならないのに不足している“厳しすぎる状況”とは
保護者と一緒に子どもたちを健やかに育てていく、無くてはならない「保育士」の仕事。責任とやりがいが非常に大きい人気職でありながら、離職率も高いのが現状です。せっかく資格を取得しても「保育士」として働けない理由は「見合わない待遇」にあるようです。
とあるママさんがツイッターで呟いたのは、とっても大変だけど無くてはならない職業である「保育士」のこと。
娘さんが大好きだった先生は、保育士に“よくある理由”でその保育園を辞めてしまったそうです。
離職率が高いといわれる「保育士」さん
子どもを持つ親が働くためには、無くてはならない「保育園・幼稚園」とそこで働く「保育士」たち。
小さな子どもたちを保護者と共に育てていく非常に大切でやりがいのある仕事ですが、「給料が見合っていない」「環境が厳しい」などの改善されにくい問題点があります。
保育士の「労働環境」
たくさんの子どもたちを保育する「保育士」の仕事は、基本的に朝7時半頃から子ども達が全て帰宅するまでの時間内で「シフト制」で働いています。
独身の方も多いですが、保育士さんにお子さんがいれば勤める園 or 他の園へ通わせたりするし、仕事中は子ども達一人ひとりに目を配りながら安全に保育しないといけません。
毎日毎日たくさんの園児たちと一緒。(考えるだけで卒倒しそうです私)
さらに子どもの状況を共有するための保護者とのコミュニケーションや、印刷物やイベントの準備・園内の点検や清掃などなど……。
精神と体力がすり減るーーー!!!帰宅後は家事育児が待っていて……ヒェッ!
こんなに大変な保育士の仕事、普通に月30万くらい貰ってもよさそうに思えますよねー!
しかし「転職サイト マイナビ保育士」のアンケート調査によれば、
・月収 16.7万円~20.6万円(手取り)
・ボーナス 40.9万円~49.7万円
という結果が出たそう。
仕事内容、責任の重さから見るとちょっと少なすぎる気が……。
2019年10月からの「幼児教育無償化」
現在の予定では、2019年10月より“3歳から5歳の幼稚園・保育園の費用が無料”となる「幼児教育無償化」が決まっています。
しかし同じタイミングで消費税も10%へと引き上げ。
懸念されるのは、
・増税により多くの家庭が、収入を増やすためにもっと働かざるをえなくなる
↓無償なのも後押しし、入園希望者が殺到
↓しかし保育士自体の待遇改善は無いため、保育士は足りないまま
・保育士の労働環境の悪化
という流れです。
資格はあるけど保育士として働いていない「潜在保育士」は、現在70~80万人もいるとのこと!
多くの保育士さんたちが働きやすい環境になれば、いろんな問題が解決していきそうですが……。
大切な子どもたちを保護者と一緒に見守ってくれる「保育士」さんたち。
無くてはならない仕事だからこそ、多くの改善が望まれますね。
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