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イタリアのハロウィンってどんな感じ?

イタリアのハロウィンってどんな感じ?
参照 : pixabay.com
イタリアでは、日本のように近年になって祝われるようになったハロウィン。子どもたちや若者の間で仮装も行われ、秋~冬の季節の変わり目を感じさせるイベントとなっています。
イタリアのハロウィンってどんな感じ?
参照 : pixabay.com
10月31日の夜に祝われるハロウィンは、クリスマスやイースターなどキリスト教関連の行事が長い伝統を誇るイタリア。実はハロウィンは、キリスト教とは関係がなく、近年にアメリカから渡ってきた「商業的イベント」という位置づけです。実際、日本のように、2~30年前には祝われていなかったので、親世代には馴染みがありません。

古代ローマの果実の女神ポーモーナの祭りが起源という説も!?

出典:en.m.wikipedia.org
ハロウィンの起源はケルト民族とされていますが、古代ローマに遡るという歴史家もいます。当時ローマ人は、11月1日前後に果物の女神ポーモーナに捧げる祭りを行っており、それが、紀元1世紀にケルト地域へローマ軍が侵攻したのを機に現地に伝わったという説です。ハロウィンの象徴であるオレンジ色は、ポーモーナに由来するとか。他にも、古代ローマの祖霊祭パレンタリアに関連するという仮説もあります。いずれも否定的な見解が多く証明されていないのですが、面白いですね。

ハロウィン翌日11月1日は「諸聖人の日」。こちらは伝統的な宗教祝日!

11月1日は、キリスト教において重要な祝日のひとつ。全ての聖人と殉教者を記念する「諸聖人の日」であり、学校や官公庁がお休みの祭日になっています。もちろん信心深い人はミサに参加しますが、学校がないので前夜のハロウィンで羽目を外して寝不足になっても大丈夫!?翌日が休みなら、子どもたちがちょっとくらい夜更かししても大目に見てあげましょう、となりますよね(笑)。

村の収穫祭を兼ねることも

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郊外の村や町では、この時期Sagra(サグラ)と言われる収穫祭を度々催します。かぼちゃはもちろん、栗やキノコ、ワインなど秋の味覚を中心としたお祭りで、ハロウィンを兼ねて10月31日に色々なローカルイベントを行うところが多々あります。

店頭はハロウィン・デコレーションでドレスアップ

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スーパーやパン屋さん、おもちゃ屋さん、カフェやバールなどは、ハロウィン仕様に。カボチャやクモ、ガイコツなどが定番です。

子どもたちはやっぱり仮装が大好き♥

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幼稚園や保育園では、カボチャやお化けの絵を描いたり、仮装して登校したり。イタリアでは2月のカーニバルに仮装するのが習慣ですが、最近ではハロウィンでも魔女やお化け、ゾンビなどの仮装をしている子どもたちをあちこちで見かけます。

「トリック・オア・トリート」は、イタリア語で「ドルチェッティ・オ・スケルツェッティ」

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ハロウィンと言えば、「イタズラかお菓子か」。英語では Trick or treat ですが、イタリア語では Dolcetti o scherzetti となり、ちゃんと韻も踏んでいるのですが、訳すと「お菓子かイタズラか」。食べ物が先に来るところがイタリアらしい!?子どもたちは仮装して、 同じアパート棟を回り近隣の大人達からお菓子を貰ったり、街の大通りで夜に Dolcetti o scherzetti のパレードをして、この日特別に夜間オープンするお店の軒先を練り歩いたりしています。

ハロウィンが終わるともう冬!

ハロウィンが過ぎると、気温も気分も冬に突入という感じ。早いところではクリスマス商戦も始まります。ハロウィンも秋の風物詩としてイタリアに定着しているんですね。