産休・育休・育児中のパパママも、マネージャー職にあるアナタも必読!「イクボス」とは?
イクメンならぬ「イクボス」。聞いたこと、ありますか?働き方改革にもつながる、子育てのしやすい社会環境に欠かせない要素です。
イクボスとは?
職場で共に働く部下・スタッフのワークライフバランス(仕事と生活. の両立)を考え、その人のキャリアと人生を応援しながら、組織の業績も結果を出しつつ、自らも仕事と私生活を楽しむことができる上司(経営者・管理職)のこと
出典:www.gender.go.jp
要は、育児で大変なパパママに対して理解のある上司=ボスのことですね。そしてこの「イクボス」について、NPO法人ファザーリングジャパンが「イクボス宣言」という活動を提唱。東京都やその他各地の自治体も、「イクボス宣言」を発布し、働き方改革を含めて、すべての管理職にイクボスを目指してもらおうと働きかけています!
NPO法人ファザーリングジャパンの「イクボスドットコム」より
例えば・・・東京都の「イクボス宣言」
東京都でも、都知事はもちろん、管理職全員が「イクボス宣言」を行うことを発表。都が牽引して、育休取得や時短勤務のしやすい環境作りを目指し、一般企業の意識改革につなげようと取り組んでいます。
・子育てしやすい職場環境づくり
出典:www.metro.tokyo.jp
・女性も男性もいきいきと生活し活躍できるダイバーシティ
・共に働く部下の仕事と生活の両立を応援し、組織の成果を出し、自らも仕事と生活を楽しむことができる“ライフ”・ワーク・バランスの実現と、そのための「働き方」「仕事の進め方」の変革
厚生労働省も、「イクボス宣言」者を応援!
さらに2017年からは厚生労働省が、日本にイクボスの輪を拡大するため、全国の企業や団体、自治体からイクボスとしての心構えを宣言する写真を募集しています。
「日本総イクボス宣言動画(ひろがれイクボスの輪)」
ところが・・・この「イクボス運動」が本来の目的以外で利用されてしまう現状も!
「イクボスを推奨している」ことを売りに、PRや知名度アップを図ろうとしている企業があるのもまた事実。本来、小さな子どもがいる社員を率先してサポートし、チームや社内の理解を深めようと働きかけ、いろいろな事情のある人たちが力を合わせて働きやすい環境を作るのは、上司の当然の姿なのに・・・。
男性の育児休暇の推奨、イクメン、イクボス。うちの会社も例外なく時代の流れに乗ってよく耳にする単語です。
出典:mobile.twitter.com
趣旨、目的は素晴らしいこれらのことが当社においては全て企業側のイメージ戦略として利用されており本来の機能を果たせない実状
イクボスって、宣言したり、ロゴつくったりすることに意義を持たせている。
出典:twitter.com
イクボス=男性とは限らないはず!
また、本来なら、イクボス=男性上司、には限らないはずです。子育て中の男性部下に対して理解がある女性上司だってイクボスと呼んでもいい。なのに取り上げられるのはなぜか、育児中の女性社員に接する男性上司がほとんど。本当に男女平等な社会なら、男性が育休を取り、女性のマネージャーが管理することだってありますよね。
私が子供いるってだけで上司はイクボスとやらに認定され、その上司からの依頼で感謝状書かなきゃいけないのおかしくない?
出典:twitter.com
イクボスに感謝!
それでも、本当の意味での「イクボス」に感謝する部下も多数います。
私の元上司や先輩方は、10年以上前からすでにイクボス。富山に戻ってすぐに、この会社に出会えたのはホントに幸運でした。
出典:mobile.twitter.com
今も、ママやプレママが何人も活躍していますよ!
「イクボス」や「イクボス宣言」とその活動が形骸化せず、働く人たち皆の共通意識となって、少しでも子育てのしやすい環境・社会になればいいなと思います。