マジか・・・!最長3ヵ月超え(ΦдΦ)!なが~いイタリアの夏休み、子どもたちはどう過ごす?
日本では、もうすぐ夏休み!・・・ですが、イタリアの公立小中学校では、既に夏休みが始まって1ヶ月以上経ち、これからさらに2ヶ月近く続くんです。このなが~いなが~い夏休み、子どもたちはどうやって過ごすのでしょうか?
イタリアの夏休みは欧州各国の中でも抜きん出て長いことで有名。小中学校は6月2週目、幼稚園は6月末日に学年末となり、9月3週目から新学年がスタートするのですから、土日も入れて11~13週、通算90日以上あるんです!
日本では、静岡県吉田町が、2018年から夏休みを現在の25日から10日間(通算で2週間)に短縮すると発表し、賛否両論、話題になっていますね。
静岡県吉田町は、来年度から小中学校の夏休みを最短で10日間に短縮する方針
出典:www.asahi.com
この話をイタリア人の主人や同僚にすると、「ありえない」「クレイジーだ」とみんな驚愕。確かに、夏休み=3ヶ月のお国の人から見たら、1ヶ月の休みだって信じられないくらい短いのです。
イタリアでも、縮小計画などは度々議会で話されているのですが、反対意見も多くなかなか通らない様子・・・。子どもの監督義務がある親としても夏休みが長すぎるのは頭痛の種ですし、子どもたちに至っても、早く学校で友だちと遊びたいと言い出すほど(笑)。
日本では9月から新学期ですね。ところがイタリアでは、まだまだ夏休みの真っ最中。学校が始まるのは9月中旬からなので、あと2週間はお休みなのです。働くパパママにとっては毎年、子どもの預け先に頭を悩ませるシーズン...そんなイタリアの夏休みの実情ルポをお届けします!
そんなイタリアの夏休み、子どもたちはどのように過ごすのでしょうか?
とにかく宿題が多い
3ヶ月もある夏休み・・・とはいえ、どっさり宿題が出ることでも知られています。各科目のドリルが山のようにあり、本当に大袈裟ではなく、毎日ちゃんとやらないとこなせないくらいの量だとか。我が家の長男は来年度から小学生・・・。親として、この宿題の量の多さに今からビクビクしています。
パパママとバカンス
普段忙しくてあまり一緒にいられないパパママと、たっぷりバカンスを楽しめるのが夏!共働きの親たちも、少なくとも2週間はお休みを取って子どもたちとバカンスに出かけます。外国へ旅行したり、イタリア国内でもリゾート地にアパートメントをレンタルしたり・・・。
夏のバカンスのために働いているといっても過言でないイタリア人。子どもたちはもちろん、パパママも日ごろの仕事や雑事から離れ、心身ともにリフレッシュする大事な期間です。そんなイタリア式バカンスをご紹介します!
海に行く
イタリアの夏といえば海!老若男女、こぞってビーチへ出かけます。海辺の町に住んでいる人はもちろんですが、都心住まいの人たちも海の家や浜辺の別荘を短期間でレンタルするのが定番。小学校のママ友同士で海の家をレンタルし、順番で子どもたちを預かって海に行ったりもしているようです。子どもたちも、毎年夏休み限定で海で再会する幼友達がいて、それが楽しみのひとつ。海水浴をしながら宿題をし、サッカーやビーチバレーで遊び、ジェラートやアイスキャンディをおやつにして、毎日海で夏を満喫です!
サマーキャンプ
働くパパママは、3ヶ月も一緒に子どもと海で休みを取るわけにはいきません。そこで重宝するのがサマーキャンプ。1日単位で申し込みができ、朝から夕方までお兄さんお姉さんが子どもを預かってくれます。浜辺にある施設やイングリッシュスクール、林間学校のような団体、ボーイスカウトなど、多種多様。もちろん有料で、ローマでは2017年現在ランチ込みで1日1人25ユーロ~です。年齢の近い他の子たちと遊べますし、工作やダンスなど色々なアクティビティもしてくれて、喜んで行く子も多いようです。
おじいちゃん、おばあちゃんと過ごす
宿題も海水浴も、送り迎えが必要なサマーキャンプも、共働きの両親にとってはおじいちゃんおばあちゃんのサポートなしには成り立ちません。夏休みの数週間まるまる、遠方の祖父母の家 (要するに父方か母方の実家) に子どもを預ける人もいます。
子どもたちは、甘やかしてくれるおじいちゃんおばあちゃんが大好き。イタリアでも少子化が社会問題になっており、祖父母世代は数少ない孫に対して本当に甘い!ので、普段親とは出来ないちょっとしたワガママやオネダリも解禁です。
核家族化が進んでいる中、世代の違う肉親とこうして密に過ごす機会があるのは、子どもたちにとっても良い経験・思い出になるのではないでしょうか?
9月3週目の新学年スタートまで、遊びも勉強も充実した夏休みを送って貰えるよう、親たちも頑張ります!