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実際、何がスゴイの?フィンランドの子育て支援まとめ

実際、何がスゴイの?フィンランドの子育て支援まとめ
参照 : www.flickr.com
「お母さんに優しい国ランキング」や「男女平等」のランキングで度々1位となっている、フィンランド。子育て支援がすごいことは有名ですが、実際どんな支援があるのか知らない方も多いのでは?今回はそんな、知っているようで知らないフィンランドの子育て支援についてまとめてみました。
実際、何がスゴイの?フィンランドの子育て支援まとめ
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目次

フィンランドってどんな国?

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フィンランドは北ヨーロッパに位置する国の一つ。スウェーデン、ノルウェー、ロシア、エストニアに隣接しています。サンタクロースやムーミンの故郷であり、オーロラが見られることでも有名ですね。実はサウナの発祥地でもあります。
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人口は約549万人で日本の半分以下ですが、面積は33.8万平方キロメートルと、日本よりやや小さいくらい。北欧デザインが人気になっていることもあり、日本からの観光客も増えています。

子育て支援の結果……

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実は、フィンランドも日本と同じく高齢化社会。ただ日本と違うところは、少子化対策がとても充実しているということです。また、男女共同参画社会の先進国でもあります。様々な対策のおかげで、合計特殊出生率は1.8の水準を保ったまま。日本が1.46(2015年度)であることを考えると、その差は大きいです。
さらに、セーブ・ザ・チルドレンの「お母さんにやさしい国ランキング」では2013、2014年と2年連続の第1位。世界経済フォーラムの「男女格差ランキング」でも2015年に2位となり、フィンランドの子育て支援と男女共同参画社会の充実度は世界的に認められています。

フィンランドの保育制度

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そんなフィンランドの子育て支援は、まず保育制度がとっても充実しているんです!フィンランドの自治体には、保育の場所を24時間確保する義務が法律によって課されています。これは、特別な保育が必要な子どもに関しても同じです。

1996年には法改正が行われ、母親の就労有無に関わらず誰もが保育園に入れるという主体的権利が子どもに与えられました。

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保育は子どもに与えられた権利ですから、親の状況は関係ありません。保育時間の上限は1日10時間。3歳以上でも7人の子どもに対して保育専門職の大人が1人と、少人数制の良質な保育環境が与えられます。

2015年からは、小学校入学前の就学前教育が義務となりました。

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さらに小学校入学前には、「学び方」を身に着け、自己肯定感を高めるプログラムを全ての子どもが受けます。遊びながら自由に学ぶこのカリキュラム、なんと無料で提供されるんです!

フィンランド独自の子育て支援制度

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スゴイのは、自治体から提供される保育施設だけではありません。他にも、国民全員が当然のように受けられる、独自の子育て支援制度があるんです。

ネウボラ

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まずフィンランドの出産・子育てで特徴的なのが、「ネウボラ」と呼ばれる制度。フィンランドでは「妊娠したかな?」と思ったら、まずこのネウボラに向かいます。

妊娠期から就学前までの子どもの健やかな成長・発達の支援はもちろん、母親、父親、きょうだい、家族全体の心身の健康サポートも目的としています。

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ネウボラでの検診はもちろん無料。保健師や助産師などの子育てのプロと、定期的に、じっくりと面談が受けられます。「ネウボラおばさん」と呼ばれる担当が一人一人につくので、とっても安心。相談内容は子どもの健康状態から家族の悩みまで、何でも受け付けてくれます。

利用者のデータは50年間保存されるため、過去の履歴から親支援に役立てたり、医療機関との連携に活用したりし、効率的に子どもとその家族を支援します。

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育児パッケージ

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最近日本のネットニュースでも紹介され、話題になった「育児パッケージ」。フィンランドでは、出産すると140ユーロの現金(第1子の場合)か、この育児パッケージが支給されます。これをもらうにはネウボラでの検診が必須となります。

このシステムは妊婦健診への動機付けとして効果的であり、現在ではほぼ全員が妊婦健診を受け、リスクの早期発見・早期予防に貢献しています。

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育児パッケージには、出産後の育児で当面必要となる物品がすべて揃っています。その数なんと50点!ボックスはフィンランドのデザイナーによる北欧デザインでとってもおしゃれ。しかもこのボックス、それ自体がベビーベッドにもなるという優れものなんです!出産のお祝いと支援を兼ねた、素敵なアイデアですね。

「イクメン」の定着

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さらに、国民の意識も日本とは違います。フィンランドでは、父親が子育てするのは当たり前のこととして受け止められているんです。

フィンランドにはイクメンという言葉はなく、男性が子育てをするのは当然視されているといって過言ではありません。
「手伝う」のではなく父親として主体的に子育てをします。

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そんな意識が根付いているからこそ、フィンランドでは様々な育児休暇制度があり、多くの家族が利用しています。

親休業

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前提として、フィンランドにはもちろん「母親休業」がしっかりと整備されています。産前産後の105日間取ることができ、前半の56日間は給与の90%、その後は70%が保障されます。
母親休業に加えて、「親休業」というものもあります。これは、父親か母親、もしくは両方が取ることのできる育児休業です。しかもこの親休業、母親休業とは別で用意されているんです!勤務日の158日分取ることができ、給与の70〜75%が保障されます。

父親休業

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さらに父親休業というものもあります。これは父親の育児を推進するためにできた制度で、勤務日54日分、給与の約70〜75%が保障されます。なんとこの父親休業、取得率は約8割!
また無給であれば、子どもが3歳になるまで、雇用契約を維持したまま仕事を休んで育児をする権利が両親に与えられています。このように子育て中の雇用が保障されているため、父親・母親問わず、親が育児に専念できる環境が整うのですね。

日本でも登場!

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日本でもフィンランド式の子育て支援を一部取り入れる自治体が出てきています。例えば浦安市では2014年から、ネウボラを参考にして育児制度を整備しています。さらに検診後にはフィンランドと同様、育児パッケージ「こんにちはあかちゃんギフト」の配布まで行っています。

千葉県浦安市は、日本国内でいち早くネウボラを導入し、「こんにちはあかちゃんルーム」と名づけた。

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また、三重県名張市でも同様にネウボラの制度が取り入れられています。

フィンランドを見習って

子育てに優しい国、フィンランド。私たちが想像している以上に手厚いサポートが用意されています。生まれてくる子どもたちを、国を挙げて歓迎してくれるフィンランド。日本人として学ぶことは多いですね。

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