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どれも美味しそう…春の復活祭『イースター』の伝統メニューをイタリア在住ママが教えます!

どれも美味しそう…春の復活祭『イースター』の伝統メニューをイタリア在住ママが教えます!
復活祭はクリスマスに並ぶ重要なキリスト教の宗教行事。英語ではイースター、イタリア語ではパスクワと呼ばれます。キリストの復活を祝うこの宗教祝日は、春分の日の後の最初の満月の次の日曜日と決められていて、年によって日付が異なります。2017年は、4月16日がパスクワ。私の住むローマの伝統パスクワ料理をご紹介します。
どれも美味しそう…春の復活祭『イースター』の伝統メニューをイタリア在住ママが教えます!

朝ごはんは、ドーム型のピッツア…!?

出典:www.flickr.com
イタリアでもローマのあるラツィオ州およびアブルッツォ州、マルケ州、モリーゼ州の中部の伝統では、ピッツァ・ディ・パスクワ(イースターのピザ)と呼ばれる、ドーム型のブリオッシュ生地のパンでパスクワの朝ごはんを頂きます。このピッツァには、シナモンやアニスなどのスパイスを利かせた甘口タイプと、チーズを練りこんだ塩味のものと2種類あります。のんびり起きた朝にこのパンとサラミ、ゆで卵などを揃えた豪華な朝食を採るのが昔からの慣わしなんです。

ランチの饗宴

前菜は独特の苦味がクセになるカルチョーフィ

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ローマ風と言われる、たっぷりのオリーブオイルとニンニク、ミントを入れて煮込んだカルチョーフィは、独特の苦味と柔らかな舌触りがクセになる逸品です!前菜として食べても良し、お肉のつけ合わせにしても良し。美味しいサイドディッシュになります。

カルチョーフィ・アッラ・ロマーナ(ローマ風)のレシピ

メインディッシュは仔羊肉!

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メインディッシュには、子羊のオーブン焼きがパスクワの定番料理です。

イースターといえばウサギやたまごを思い浮かべると思いますが、羊肉を使ったローストラムはイースター料理の定番

出典:chefgohan.gnavi.co.jp
子羊肉(ラム肉)は、牛肉や豚肉よりも古くから食されてきた歴史があり、イスラム教やユダヤ教でも重要な食材でした。

子羊や山羊には「迷える子羊(ストレイシープStray sheep)」「スケープゴートScape goat)」という言葉にもあるように、「生け贄」や「贖罪」といったイメージがつきまといます。その子羊を率いる「羊飼い(シェパードShepherd)」はイエス・キリスト自身

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という意味もあり、ヨーロッパの多くの国ではキリストの復活祭にこの子羊肉をみんなで頂くのが風習です。

仔羊のローマ風レシピ

仔羊のローマ風レシピ

朝日放送テレビ「DAIGOも台所 ~きょうの献立 何にする?~」公式サイト。番組で紹介した献立の悩みを解消するレシピを掲載!

不思議な形…コロンバ ケーキ

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コロンバ(Colomba)とはイタリア語で「鳩」の意味。まさにその名の通り、聖霊の象徴である鳩の形をしたパンケーキが、パスクワのランチの最後に登場するドルチェです。しっとりしたブリオッシュ生地にオレンジピールが練りこまれ、表面にアーモンドシュガーのコーティングがしてあるのが定番。ほかに、チョコクリームやピスタチオクリーム入りなどさまざまなバリエーションがあります。

イースターエッグのチョコレート

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そして子どもたちが待ちに待った最後のチョコレート。イタリアでは、イースターエッグのチョコレートは中が空洞になっている特大サイズをしています。何が入っているかは開けるまでのお楽しみ。子どもたちが、その超ビッグサイズのチョコレートを思いっきり叩き割って、オマケのおもちゃをどきどきしながら見つけて楽しむのも、パスクワの恒例の行事です。
寒い冬がようやく終わり、春の訪れを肌で感じるようになるこの時期の祝祭、パスクワは、キリスト教信者でなくても心躍るイベント。学校も1週間ほど春休みになるので子どもたちも大喜びです。今年も家族でお祝いしたいと思います!