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イタリアは、小学校選びも一苦労!日本とこんなに違う公立小学校事情

イタリアは、小学校選びも一苦労!日本とこんなに違う公立小学校事情
イタリアの新学年は9月に始まり翌年6月に終わります。我が家の長男は今年幼稚園最後。来年の9月からは小学校1年生です。そこでこの冬選ばなくてはいけないのが小学校...。実はこれ、親子の悩みの種に。日本とだいぶ異なる公立小学校選びについてご紹介します!
イタリアは、小学校選びも一苦労!日本とこんなに違う公立小学校事情

①公立小学校だけど、選択可

イタリアでは、一番家から近い、いわゆる「学区内」の小学校だけでなく、遠くても通学を希望する学校があれば入学申込ができます。自動的に住所で振り分けられるのではなく、入学前年度に希望の小学校をインターネットで申し込むのです。子どもたちが行きたい学校と、親が通わせたいと思う学校が違っていたりすると、説得するのがさあ大変。

②同じ公立小学校でも、教育内容や評判に差がある!?

というのも、びっくりなのですが、同じ公立小学校でも校舎の建物や設備、はては教育方針や授業内容に差があり、評判がいいところと悪いところとが噂になっていること。もちろんこの評判は、主観的なものも多く噂ばかりを丸呑みには出来ません。が、少なくとも外からでも分かる校舎などは、同じ義務教育でこんな風に違いがあっていいの?と思うくらい差があるのは事実。
特に、授業内容などは、もちろん決まった教科書やカリキュラムはあるにせよ、担任の先生および各教科の担当の先生いかんで大きく変わるようです。宿題の量や進め方、出来る子とゆっくり目な子のフォローの仕方など、教師として人として、「良い」先生に当たることが何より大事!

③オープンデーで親が学校視察!

という訳で、12月頃になると公立小学校のオープンデーが行われます。次年度に子どもを入学させる親たちか校内を見学し、先生方とお話出来るようになっているのです。たった数分のオープンデーですべてが見える訳ではないのは百も承知。でもこの日のためにお仕事をお休みするパパママも沢山います。
また、アフタースクール(doposcuola)と言って、3時~4時に終わる授業の後に、校内でスポーツや音楽のレッスンなどを行っている小学校もあります。大抵は校外から他団体が来て指導してくれるので有料ですが、イタリアの学校では体育や音楽の授業などはほぼ無いか充実していないので、こういったアクティビティは大切。友働き家庭だと、子どもが学校にいてくれる時間が長い方が有難い、というメリットもあります。でもこれも、小学校によってあったりなかったりなので、下調べが不可欠なんです!

④ママ友同士の情報交換必須!

この頃になるとママ友同士であちこちの小学校についての情報が飛び交います。携帯のメッセージ アプリのグループも大活躍。仲の良いお友だちがどこに行くことになるのかも親同士で伝えあったりします。私も、お兄ちゃんお姉ちゃんがいるご家庭の場合は小学校に知り合いが多く、実情をよく知っているのでそういうお母さん方に色々聞いたりしています。

⑤希望する先生や友だちを指名

イタリアの小学校は、6~10歳までの5年間。この期間、クラス替えはありません。担任の先生もお友だちもずーっと一緒。ですから親としては、「良い」先生やお友だちと同じクラスになってもらうことを心から願っています。いやいや、願うだけではなく、入学前の申込時に、希望の先生や友だちを指名するのです。あくまでも希望なので、人気の先生の場合など100%叶えてもらえるとは限りませんが、校長先生に直談判する親も多々いるようです。

小学校は5年制で、1年から5年まで同じ担任ですし、落第制度もありますから、親達は各学校の説明会や近所の評判を聞きまわり、学校を決め、担任を選び、納得のいくクラスに申し込みます。

出典:www.1101.com

⑥インターネットで申込→発表

こうして、幼稚園年長さんの1月頃に各家庭インターネットで希望の小学校を2~3校選び、申込します。評判の良い学校は人気が高く、”競争率”が激しいため、学区外だったりすると入れないことも…。もちろん義務教育なので、最終的にはどこかに入れますが、やっぱりドキドキです。また、希望の小学校に入れたとしてもクラスの内訳が気になります。
「合格」発表は春。お受験とまではいかないかもしれないけれど、希望の小学校か、望んだ先生か、仲良しの子どもたちはいるか、などすぐにチェックです。親としても、子ども同士が仲が良いのはもちろん、気心の知れた、今後もお付き合いをしたいと思うご両親たちと同じクラスになれれば心強い。ですからこの「小学校選び」は、とても大事なのです。
この秋~冬、一連の小学校選びが待ち受けていると思うと今から心配です…。でも楽しい小学校生活を送ってもらえるよう願っていはのはどの親御さんも同じ。いいめぐり逢いがあるといいなと思います。 注:これはローマ市の例なので、町や自治体によって多少内容が異なることがあります。