◼︎世界で活躍するインド人と教育事情
MicrosoftやGoogle、SoftBankなど、世界的企業でインド人経営者の活躍が目立っています。また、IBMやアクセンチュアなどの大手IT企業では数多くの優秀なインド人エンジニアが働いていますし、シリコンバレーはインド人エンジニアだらけ、とも言われています。
インド人は子供の教育に非常に熱心で、教育が一番の投資であると考えています。IT産業という新しい業界は、インドにいまだ根強く残るカーストの縛りに囚われず誰もが実力で出世することのできる業界です。また、しっかり勉強をしてインド工科大学のような名門校を卒業すれば、世界的グローバル企業で高い報酬を得ることも可能です。こういった背景からインドでの早期教育の熱が高まり、彼らが世界で活躍していくことにつながっているようです。
◼︎インドで幼児教室に通ってみました
インド人に遅ればせながら、1歳を過ぎた娘を幼児教室に通わせ始めました。現地のインターナショナルスクールに併設されている教室で、インターとはいえインド人が8割以上を占めている学校です。
幼児教室は週2回、10:30〜12:00まで。6ヶ月から2歳までの子供を持つ親子が5〜6組程度参加しています。ちなみに娘のクラスは娘以外が全員インド人です。アクティビティはすべて英語で行われます。インド人の親同士も、母国語ではなく英語でやりとりをしています。
教室では玩具でみんなで遊んだり、英語の歌や楽器の演奏に合わせて身体を動かしたり、お絵描きや工作をしたりします。まだ日本語もよく理解していない娘も、なにやら楽しそうに過ごしています。
遊びの中には、すでにアルファベットや数字の勉強も取り入れられています。子どもたちがどこまで理解しているかは分かりませんが、音楽や道具を使って五感刺激しながら言葉や数字を理解していくようなプログラムが組まれています。英語での授業を通して4歳になるころには九九を覚え、小学校卒業までにプログラミングができるように取り組んでいる学校もあるインド。そのために親たちは0歳児の頃から準備をしているようです。
子どもの集中力保つために、クラスの途中でスナックタイムを挟みます。各自でおやつと飲み物を持参しますが、ナンやチャパティなどのインド式パンや、パラタと呼ばれる野菜入りパンケーキ、フルーツなどを持ってきている家庭が多いです。国は違えど子どもたち好きな食べ物は日本とあまり変わらないようです。
ほうれん草とにんじんのパラタ。娘も大好きなインドの食べ物です。
■海外発の幼児教室も充実しています
現地校だけでなく、米国発のGymboreeやmusic together、イタリア生まれのモンテッソーリ教育を行う幼児教室もインドに進出しています。当地の物価に合わせて受講費はアメリカや日本よりも安くなっています。これらの幼児教室もすべて授業はもちろん英語で行われます。
国や文化によって教育への考え方は様々ですが、世界で活躍する人材を多数生み出しているインドでは、早期教育の熱はますます高まっています。世界で活躍するインド人たちにぜひ注目してみてください。