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子どもにだけじゃもったいない!読書の秋、大人にこそすすめたい。イタリアの童話作家ジャンニ・ロダーリの珠玉の作品たち

子どもにだけじゃもったいない!読書の秋、大人にこそすすめたい。イタリアの童話作家ジャンニ・ロダーリの珠玉の作品たち
自由で伸びやか、読む方も想像力を掻き立てられるロダーリの珠玉の童話たちは、子どもにだけじゃもったいない!現代の大人たちにこそ読んでもらいたい逸品ばかりです。
子どもにだけじゃもったいない!読書の秋、大人にこそすすめたい。イタリアの童話作家ジャンニ・ロダーリの珠玉の作品たち

ジャンニ・ロダーリを知っていますか?

ジャンニ・ロダーリはイタリアの児童文学作家、教育者兼ジャーナリストです。1970年には児童文学のノーベル賞とも言われる国際アンデルセン賞を受賞し、20世紀イタリアにおいて最も重要な児童文学作家の1人と言われています。でもここでは、お硬い解説は置いておきましょう。彼のおすすめ作品たちを早速ご紹介します!

おすすめの作品

二度生きたランベルト

出典:www.amazon.co.jp

非現実なファンタジーの世界と、卑近な事例に基づく現実の世界とが入り乱れ、不思議な魅力を醸し出す、イタリアン・ファンタジーの最高傑作。

出典:www.amazon.co.jp
あらすじ : 古代エジプトの書物にある言葉「名前を呼んでもらっていれば命は不滅」から発想された物語。93才のランベルト男爵は、人を雇って毎日自分の名前を連呼させることに!「ランベルト、ランベルト、ランベルト・・・」。と日に日に若返る男爵。そして次々起こる不思議な出来事たち・・・。

書評

この物語の著者であるジャンニ・ロダーリは、作品を書く場合に「作家のエゴを通して作品を書くよりも、読者の声を反映させたほうが面白い作品になる」というような独特の方法論を持っている様子。この物語にもその考え方が用いられ、読者の意見を反映しながら書かれている。どんな風に作品を練ったのかは巻末にまとめられた覚え書きで読むことができるのだが、これがまた面白い。素朴な子どもたちの意見に真摯に応えて、結末をどんなふうにも解釈できるようにうまくまとめ上げている。本としては児童書にあたるこの物語だが、大人だからこそ味わえる楽しみもある

出典:massiro.cocolog-nifty.com

パパの電話を待ちながら

出典:www.amazon.co.jp

シュールでポップ、そして愛がいっぱい! 60年代イタリアから時を超えて届く、あなたへの直通電話。20世紀イタリアを代表する作家の代表作。大人も子どもも楽しめる珠玉のショートショート!

出典:sumally.com
あらすじ : イタリア中を旅するセールスマン、ビアンキ氏。毎晩、家でパパの帰りを待つ娘に電話をかけて、ひとつずつお話を聞かせるのです。奇想天外な登場人物たちが繰り広げる奇想天外な物語に、ワクワクドキドキ。ほっこり涙するようなストーリーも隠れています。

書評

「物語の本質がここにはあって、それもこんなにふんだんに、惜しげもなく美しくならんでいて、こういうお話を毎晩聞いたこの子供は、どんなに心が丈夫になったことだろう。この本を知っている人と知らない人とでは、人生が違ってくると私は思う。愉快で、幸福で、豊かな本!」

出典:www.amazon.co.jp
江國香織さんも帯のコメントを寄せている作品。短編ばかりなので、育児の合間にもおすすめです。

キンコンカンせんそう

出典:www.amazon.co.jp

イタリア児童文学の巨星ロダーリが贈る、人間の愚かな行為を、ユーモアをもって戒める反戦絵本。

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あらすじ : 戦場で勝つことばかりを考えている将軍ふたり。実はとっても良く似ていて、教会の鐘を溶かして巨大な大砲にしてしまいます。いよいよ発砲するというとき、突然不思議な音が響きだして・・・。

書評

随所にユーモアと風刺が効いていて、最後までドキドキしながらお話を楽しめる。結末は、読者によって様々な解釈ができそうで、意味深だ。

出典:ehon-ohisamadou.hatenablog.com

青矢号 ― おもちゃの夜行列車

出典:www.amazon.co.jp

イタリアを代表する作家ロダーリのとびきりすてきなお話。おもちゃたちは、それぞれの特徴や個性そのままに、ときにユーモラスに、ときに切なく、スリリングな夜の町をわたっていきます。

出典:www.iwanami.co.jp
あらすじ : 青い電気機関車のおもちゃが欲しいフランチェスコ。家が貧しいため願いを叶えられないこの男の子のために、おもちゃたちが一致団結。子どもたちがおもちゃをもらうべファーナのお祭りの前夜にお店を抜け出します。みんなで青矢号に飛び乗って、フランチェスコの家まで大冒険 !

書評

岩波少年文庫から小学4・5年生以上向けとして出版されている作品なのですが、大人が読んでもグッとくるお話なので、もうちょっと年下の子のために読み聞かせてあげるのもステキ

出典:wonderfuku.com

チポリーノの冒険

出典:www.amazon.co.jp

語りの名手ロダーリの書いた明るくゆかいな冒険物語を、歯切れのよい新訳で。

出典:www.amazon.co.jp
あらすじ : 野菜と果物が暮らす王国で、玉ねぎ一家の長男チポリーノが、無実の罪で捕まった父チポローネを救うため、四苦八苦する冒険活劇。個性豊かな野菜やフルーツの仲間たちと力をあわせて、わがままなレモン大公やトマト騎士と戦います !

書評

これらは果物や野菜の国だけの話ではない。現実の社会でも起こりうる話だし、大人の社会でも、そして子どもの社会である学校でも起こっている問題である。これらの諸問題についてロダーリは巧妙な筋立てで深くその本質にまでメスをあて、そして軽妙に読者を笑わせてみせる。もしこの物語を読んだ子どもが大きくなってこの物語の中に出 てくるような場面に実際に出くわした時に、苦虫を噛み潰したような顔をするのではなく、ワッハッハと笑い出す強さを身につけていることだう。

出典:retpagxo.xxxxxxxx.jp
その昔、紙芝居や童謡として人気だった同名の「チポリーノの冒険」も、このお話がもとになっています。ご存知の方もいらっしゃるかも?ロダーリの原点、最高傑作とも呼ばれる一作です。子どもたちが自分で読むなら小学校高学年向きとされますが、もっと小さい子にもぜひ読み聞かせてあげてください。
いかがでしょう?クスッと笑いながらも考えさせられるショートストーリーから、アイロニーを込めた哀愁をも感じさせる一品、奇想天外なドタバタ劇、じーんと涙さそわれる物語など、心が豊かになり、気分転換にもなるお話ばかり。ぜひお読みください。