嫌がる・怖がる子どもへ「目薬」をどうやって差す?オススメの差し方をご紹介【医師監修】
子どもに目薬を差すのって難しいですよね。
目薬が怖くて泣いて嫌がる子もいると思います。
泣いてしまうと目薬は入れられませんし、嫌がって暴れられてると目を突いてしまいそうで危険です。
ここでは、目薬を怖がる子どもへの差し方をご紹介します。
目薬を怖がる子どもを押さえつけるのはNG
目の病気になると、目薬をしないとなかなか治りません。
パパママは「早く治してあげたい」という気持ちで、目薬をなんとかして差そうとすると思います。
暴れて、目を突いてしまってはいけないので、安全のために押さえつけようとするかもしれませんが、子どもにとっては、目薬だけでも嫌なのに、無理やり押さえつけられて差されたとなると、目薬がさらに大嫌いになってしまいます。
また、目薬は泣いているときに差しても、涙と一緒に流れ出てしまうのであまり意味がありません。
目薬を怖がる子どもに目薬を差すためには、まず「目薬をしなくてはいけない理由をきちんと話して納得させる」ことが大切です。
子どもに目薬を差す方法を3つご紹介します。
①下まぶたを引っ張って目薬を差す
これは我が子が2才で初めて目薬を差す時に、眼科の先生から教えてもらった方法です。
おとなが自分で目薬を差すときには、上まぶたと下まぶたを引っ張って、目を見開くと思います。こうすると、目を大きく見開くので目薬が入りやすいですよね。
でも、おとなでも目薬が落ちてきたときには、反射的に目をキュッと閉じてしまうことがあると思います。
子どもの場合には目の中に薬を入れられるのが見えるのは余計に恐怖を感じます。
なので、目薬をするときには、下まぶただけを引っ張ってあっかんべーのようにします。そして下まぶたをの上に目薬を差します。
この方法なら子どもが目を閉じていても目薬を差すことができますし、子どもには目薬を入れるところが見えないので、恐怖を感じにくいです。
②寝ている間に目薬を差す
眼科では①の方法を教えてもらいました。
子どもも医師にはおとなしく差されていたのですが、家に帰って私が差そうとすると嫌がってさせてくれませんでした。
そこで、次の方法として教えてもらったのが「寝ている間に差す」という方法です。
寝ているときに下まぶたを引っ張って、目薬を下まぶたのところに差します。
寝ているので嫌がることもなく差すことができました。
ただ不意に寝返りを打ったり、手で払いのけようとすることもあるので、目を突いてしまわないように十分に注意して行ってくださいね。
③目頭に目薬を落とす
寝ている間に目薬が差しにくい場合や、触ると起きてしまう子どもの場合には、目頭に落とすという方法もあります。
ママは正座をしてひざを開き、その間に上向けに寝かせた子どもの頭を入れます。これは子どもが頭を動かさないように固定するためです。
目を閉じさせて、目頭に目薬を落とすと自然に目の中に入っていきます。
この方法をするときには、目薬をする前に目頭を拭いて汚れを取っておきましょう。
目薬を差すには子供の恐怖心を無くしてあげることが大切
子どもも目がかゆかったり、痛みがあったりするのは嫌だと思います。
「目薬をするとすぐ治るよ!」「痛くないよ」と子どもを安心させてあげることが1番大切です。
また、「目薬をがんばって治ったら、ごほうびがあるよ」など約束をするのも効果的です。
どうしても嫌がるようなら寝ている間に差してしまいましょう♪
目薬をしたあと、目をこすったり、ティッシュで抑えるのは、せっかく入れた目薬が出てしまうそうです。
優しく5〜10秒目を閉じるようにしてくださいね♪
この記事の監修医師
杉田亮先生
すぎたファミリークリニック院長
研修医時代は内科専門8科(循環器・消化器・呼吸器・糖尿病内分泌・腎臓・神経・血液・免疫)や救急も学ばせていただき、その後は小児を主とした心臓血管外科に従事しておりました。
小児科専門医ではありますが、そういった小児科以外の経験も活かして、大人の方の発熱や生活習慣病の管理、頭部打撲や外傷にも対応し、ご家族皆さんを見守っていけるクリニックを目指します。
【すぎたファミリークリニック】(旧はばこどもクリニック)兵庫県三田市の小児科・内科。わかりやすい説明と丁寧な治療を心掛け、地域の皆様に愛され信頼していただけるクリニックを目指します。小児診療、内科全般に対応いたします。
泣いて嫌がる子が非常に多い「目薬の点眼」。でも点眼しないと治らないし、ママは困っちゃいますよね~!押さえつけて点眼するのはできるだけ避けたいママも多いはず。まずは子どもの気持ちになって「不安や怖さ」をできるだけ与えないようにしてみて。それでもダメなら、最終手段は“あの時”を狙いましょ!