ピンク・黄色・緑♪色鮮やかなひな祭りの行事食の意味と由来を知ってる?3月3日は『桃の節句』♡
桃の節句では、雛人形を飾ったり、ちらし寿司や、雛あられなどを食べる風習があります。
桃の節句の行事食は、『ピンク・黄色・緑』など、とてもカラフルで華やかですよね♡
かわいい色ばかりなのは「女の子のお祝いの日だから」というわけではなく、ちゃんとした意味と由来があるんですよ♪
『桃の節句』は女の子の健やかな成長を願う行事
桃の節句は、本来は「上巳(じょうし)の節句」と言います。人日・端午・七夕・重陽と並ぶ五節句のひとつです。
「桃の節句」と呼ばれるようになった理由は、『ちょうど桃の花が咲くころだった』『桃には、邪気を払う力があり、魔除けの木と考えられていた』など諸説ありますが、女の子のお祝いの日なので、かわいらしいイメージのある「桃の節句」という名前はピッタリだな♡と思います。
桃の節句に雛人形を飾る意味
桃の節句といえば、雛人形ですよね♪
今では、豪華な飾りとなっている雛人形ですが、始まりは平安時代で、もともとは厄をはらうための人形でした。
体調を崩しやすい、季節の変わり目である上巳の節句に、紙や草で作った人型で体を撫でてけがれを移し、厄払いとして川や海に流していたそうです。
江戸時代になると、人形の作りも精巧で、豪華になっていき、川や海には流さず、部屋に飾ることで、女の子の厄を身代わりに受けてもらい、健やかな成長を願うようになりました。
雛人形を飾る意味を知ると、より桃の節句という行事が大切なものになりますね♪
桃の節句に食べたい7つの行事食の意味と由来
桃の節句では、お雛様の前で、家族そろって食事をします。
そのときの定番メニューが「ちらし寿司」「手まり寿司」「ひなあられ」「はまぐりの吸い物」「菱餅」「白酒」「桜餅」の7つです。
桃の節句の行事食は、彩りが豊かで、かわいらしいものばかり♡
ひとつずつの食事の意味や由来をご紹介します♪
ちらし寿司
桃の節句といえば、ちらし寿司ですが、実は“ちらし寿司そのものに意味はない”そうです。
意味があるのは、ちらし寿司ではなく、“使われている具材”のほう♪
ちらし寿司は、縁起の良い具材がたくさん使われているので、桃の節句に限らず、お祝いの席でよく食べられます。
桃の節句にちらし寿司が食べられるようになった由来は、平安時代の頃。上巳の節句には、お寿司の起源と言われている「なれ寿司」が食べられていたからだそうです。
なれ寿司も、鮎やフナ、エビ、菜の花を乗せた寿司で、彩り豊かな食べものだったようですが、それが時代の流れとともに、具材が増え、より見栄えのするものに変化していき、現在の「ちらし寿司」になったと言われています。
ちらし寿司に使われる縁起のよい食材をご紹介します。
レンコン:先が見通せるように
エビ:腰が曲がるほど長生きできるという長寿の象徴
豆:まめに働く、まめに生きる
錦糸卵:金銀財宝
手まり寿司
手まり寿司は、比較的最近登場したメニューです。
コロンとしたかわいらしい形と、刺身や野菜を乗せた、華やかな見た目で、桃の節句だけでなく、クリスマスや、こどもの日などパーティーで人気があります。
ひなあられ
かつて貴族階級の人たちの間では、「ひなの国見せ」という雛人形を外に持ち出し、いろいろな景色を見せてあげるという風習があったそうです。
このとき、外で食べられるものとして、持って行ったのが「ひなあられ」だったと言われています。
ひなあられは、“緑・桃・黄・白”の4色のものや、”緑・桃・白“の3色で構成されています。
4色のものは、”緑(春)・桃(夏)・黄(秋)・白(冬)“で、四季を意味していて、3色のものは”緑(健康)・桃(魔除け)・白(清純)“を意味しているそうです。
でも、私が住んでいる地域では、最近はあまり見かけなくなりましたが、小さいころには茶色が入っていたんです!
調べてみると、どうやら、ひなあられは関東と関西で味が違うそう。
関東では、ポン菓子に砂糖で甘く味付けしたものが一般的で、関西では、砂糖醤油で味付けされた餅を揚げたものが一般的なんだそうです。
たぶん私が小さいころに食べていた茶色のひなあられは、関西系のものだったんでしょうね。
地域で違いがあるというのもおもしろいですね♪
はまぐりの吸い物
はまぐりは、もともとの対の貝殻でなければピッタリと合いません。
そのため、女の子が将来よい相手に巡り会えるようにという”良縁“を願って食べられるそうです。
菱餅
菱餅は、下から緑、白、桃。もしくは、白・緑・赤の順番で重なっている菱形の餅です。
3色なのは、ひなあられと同様に、”緑(健康)・白(清純)・桃(魔除け)“という女の子の健やかな成長を願う意味や、”緑(芽吹き)、白(雪)・桃(桃の花)“という春の訪れを表す意味があります。
白酒
白酒と甘酒が混同している人もいると思いますが、このふたつはまったくの別物です。
白酒は、もともとは、桃の花を酒に浸した「桃花酒(とうかしゅ)」のことだったと言われています。
桃が百歳を表す「百歳(ももとせ)」に通じることから、長寿を願って飲まれていたそうです。
現在の白酒は、蒸したもち米に、みりんや米麹、焼酎などを混ぜ込み熟成させて作られたものです。
甘みがあり飲みやすいですが、アルコールが入っているので、子供は飲むことができません。
「え〜。子どものころからひな祭りには白酒飲んでたよ〜。」という人は、きっと甘酒と勘違いされているんだと思います。
甘酒は、ごはんやお粥に米麹を混ぜて作られます。甘みがあって、アルコールが含まれないので、子どもでも飲むことができます。
桜餅
桃の節句に食べる和菓子といえば「桜餅」ですが、実は何の由来もないものなんです。
ちらし寿司も、意味がありませんでしたが、縁起のよい具材が使われていました。でも、桜餅には関しては、縁起がよいというわけでもありません。
それでも、最近は桃の節句に食べるものとして定着していますよね。桜餅を食べるようになったのには、次のような理由が考えられています。
・ピンクと緑の色合いが春らしい
・こどもの日の柏餅と対になるように、桃の節句に似合う桜餅を食べるようになった
・菱餅よりもおいしく食べやすい
意味はないけど、季節感を感じられて、かわいらしい見た目が桃の節句にはよく似合うので、定着したのでしょう♪
桃の節句には女の子の健やかな成長を願って行事食を食べよう♪
桃の節句も大切な季節の行事なので、お子さんと楽しい時間を過ごしてくださいね♪
最近は、菱餅のようなケーキを作ったり、手まり寿司にハムやチーズを使うなど、洋風のアレンジも流行っています。
伝統も大切ですが、家族でおいしく食べられることも大切。ぜひ桃の節句ならではの行事食でお祝いしましょう!
だんだん暖かい日が増えてきて、春がそこまで来ていますね。3月になると、女の子のお節句“ひな祭り”があります。今年は幼稚園児でも折れる、簡単かわいい折り紙のひな人形で手作りのおひな様を作ってみるのはどうでしょうか?作り方がしっかりとわかる動画5選をご紹介します!