フラッペ(キアッキエレ)
イタリアでカーニバルの時期に出回る伝統菓子といえばこれ。ミラノやシチリアなどではキアッキエレ、ピエモンテ州ではブジーエ、ヴェネツィア周辺ではガラーニ、ローマ辺りではフラッペ、イタリア中部では他にチェンチとも呼ばれています。
我が家はローマ郊外にあるので、呼び名はフラッペ。ちなみに飲む方のフラッペは、「ペ」にアクセントを置いてフラッペ⤴ と発音します。
小麦粉、卵、バター、イースト、砂糖などを混ぜた生地を薄いリボン状にして揚げ、粉砂糖を振りかけたもので、隠し味にグラッパやマルサラ酒、サンブーカやブランデーなどのアルコール類を加えることも。起源は古代ローマに遡るという歴史あるスイーツです。
チョコソースやピスタチオソースを掛けたバージョンもあり、サクサクの揚げ感とひんやりする粉砂糖の味わいが美味しく、めちゃくちゃ高カロリーですが病みつきになります♡
カスタニョーレ
このカスタニョーレも、イタリアのカーニバルにかかせない伝統菓子。小麦粉と卵、バター、イースト、砂糖で作った生地を丸めて揚げ、さらに砂糖をまぶしたミニボール型ドーナツです。栗(イタリア語でカスターニャ)に似ていることからこの呼び名になったんだとか。中にカスタードクリームやチョコクリーム、リコッタチーズクリームを入れたものや、揚げるのではなくオーブンで焼いたカロリーオフタイプもあります。
年に1度、この伝統菓子だけを売ることで話題の名物店も!
ローマ郊外には、ガンベロロッソ誌にも掲載されたフラッペ&カスタニョーレ専門店もあります。1月半ば~2月のカーニバルシーズンの1ヶ月ほどしか営業しないという、家族経営の古びた小さなお菓子屋さん。扱っているのもこの2品だけ。ですがその美味しさは大評判で口伝てに遠方まで広がっています。
左側の貼り紙には「フラッペは1人2kgまで」と注意書きが!
他県から数時間かけて車で買いに来るお客さんもいるのだとか!
La misteriosa pasticceria che apre solo a Carnevale per le frappe
日本語のレシピはこちら
手作りしてみたい方はぜひ!
カスタニョーレのレシピ
キアッキエレ(フラッペ)のレシピ