乳幼児にテレビやスマホ「発達に良くない」は本当?詳細な理由&上手な使い方とは
忙しいときや疲れているときなど、ついつい長めに見せてしまいがちなテレビやスマホ動画。でも子どもに悪影響が出たらどうしよう……なんて不安を感じていませんか?
メディアと乳幼児の関係を知れば、不安なく効果的に使えるようになりますよ! ぜひ詳しくチェックしてみましょ!
5歳未満のテレビや動画視聴は「良くない」って本当?
「スマホ育児」や「メディア漬け」という言葉を耳にするようになった近年、子育て中のママやパパたちは子どもとテレビやスマホ・動画の関係に悩んでいる方も多いのではないでしょうか?
乳幼児向けの家庭教材としてDVDや動画は増えているものの、長時間見させていると「言葉の遅れにつながる」「学力に差が出る」などなど、ムムム……なウワサはたくさん。でも本当のところはどうなの? 気になりますよねー!
こんな保護者からの声を受け「ワールド・ファミリー バイリンガル サイエンス研究所」が乳幼児期のメディア利用に関する国内外の調査考察を公開しました。
読めば納得! ぜひチェックしてみてー!
乳幼児はテレビやスマホの映像を見るべきではない?
WHOが2019年に公表した5歳未満の子どもに対するガイドラインでは「子どもがテレビなどの画面を見てじっとしている時間(1日あたり)を0~2歳未満は0分、3~4歳は60分以内にするよう推奨」となっています。
しかしこれは「こうしないと子どもに悪影響がありますよ」ということではなく、あくまでじっとしている時間を減らし、運動不足を防ぐことが目的。
乳幼児期から身体を動かす時間や睡眠時間をしっかり確保することが、将来の生活習慣や身体的・精神的な健康につながる……とのこと! たしかに! ド正論だね!!!
テレビ・動画で学力に差が生まれる?
NHK放送文化研究所による長期的な調査によると、小学3・4年生になったときの学力の差は、テレビ接触時間の違いが直接的に生み出すのではなく、読書時間や塾・家庭での学習時間、親の最終学歴・収入といったほかの要素が影響する可能性もあるとのこと。
要は、学力に関してはテレビや動画うんぬんよりも親の努力次第ということか……ッッ!
また、社会性の発達についても悪影響を及ぼす可能性は低いそうです。
親の「子育て満足感」が高いほどテレビ・スマホ利用率は低い傾向に
上記のグラフにあるように、母親が子育て肯定感(充実している・毎日が新鮮だと感じるなど)を持っているほうがテレビ接触時間が短く、世帯年収が高い&母親が高学歴であるほど、乳幼児のスマートフォン利用率は低いそう。
また、子どもと十分なコミュニケーションをとっている親ほど、メディア利用についてのルールをきちんと指導しており、「聞いてくれない」という悩みが少ないそうです。
要は……親の努力次第と(以下略)
■忙しい家庭ほど「メディア利用」が増加
アメリカの調査では、家事や仕事に忙しい親やひとり親家庭のほうがメディア中心の生活を送っていることが分かっています。
忙しい時にテレビやスマホを見ててもらうってあるあるですもんね~! どこの国も一緒ですね!
とはいえ近年は動画やアプリの種類も増え、テレビや動画・ゲームからでもいろんな体験ができる・学びが得られることが多くなりました。なので一概に「子どもにメディアは良くない」とは言えないのも事実。
大切なのは「使い方と親の姿勢」
動画を見るなら、せめて学びになるものを……と親は考えてしまいがちですが、大人だって見たいものを見られず、興味のないものばかり見せられるとイヤになりますよね。
子どもに“不適切”な動画は避けるべきですが、ある程度なら自由に選ばせてあげるのが満足度を高めるポイントです。
「動画を見たあとはしっかりご飯食べようね~」など、満足感が生まれたところで上手に親の要望をねじ込めればgood!(笑)
■適度に休憩をはさむ、時間を決める
テレビやスマホ視聴はどうしても姿勢が悪くなるので、適度に休憩をはさんで体を動かしたいもの。
ただし「30分たったから、はいスマホ即終了」ではなく、「この動画が終わったら」「この番組が終わったら」などキリが良いところで切り上げるのがコツです。
■寝る3~4時間前には終わりにする
スマホやタブレットを遅い時間まで使っていると、画面の光によって脳が覚醒してしまい、寝付けなかったり眠りが浅くなったりします。
なので寝る前はもちろん、遅くても3~4時間前にはスマホやテレビから離れる習慣をつけたいもの。子どもはダメだけど親は使用OK……なんてのはNGですよ~!
不満やストレスを溜めさせないようにするには、「子どもが我慢するから大人も我慢する」を徹底するべし。
「寝る前スマホ」は要注意。丸ノ内線「方南町駅」3B改札となり、平日19時30分、土曜日16時まで受付。長引く咳の治療を得意とする「呼吸器専門医」のほか、「循環器専門医」、「消化器専門医」、「アレルギー専門医」、「皮膚科専門医」など複数の医師が在籍しています。
■親子で一緒に見る
子どもとコミュニケーションをとるには、子どもが見ているものを親も一緒に楽しむのが一番です。ほんの少しでもいいので一緒に見て、それについて子どもとお話ししましょう。
ふだんはあまりしゃべらなくても、好きなことに関してはめっちゃしゃべる子って意外に多いもの。キッカケはスマホ動画でも、結果的に会話がはずんで語彙が増えればOK♪
今後はメディアの使い方がより重要に
新型コロナウイルスの影響で、自宅で過ごす時間が多くなった2020年。学校や幼稚園・保育園のほか、習い事や友達と遊ぶことすらも難しくなり、毎日なにをすればいいか悩んだママやパパが多いのではないでしょうか。
「withコロナ」となる今後も極力接触を避ける行動を続ける必要があり、いろんな“オンライン化”が進むと考えられます。そのためメディアを排除するのではなく、上手に使うことが重要に。
いろんな情報を、より多く得られるのがメディアの利点。それぞれの子どもに合ったものを選び、親子で話し合いながら楽しく学べるよう工夫してみると良いかもしれませんね!
調査の詳細はこちらからチェック!
関連記事はこちら
授乳中にスマホなどを使っていると、赤ちゃんへ愛情不足などの悪影響を及ぼすなんてことを聞いたことはありませんか?しかし、現役の小児科医の先生が「授乳中にスマホを使ってもいい!」という意見をTwitterで公開し話題となっています。
いざという時や毎日の連絡手段として非常に役立つ「スマホ」や「携帯電話」。多くの大人は持っているモノですが、果たして子どもには必要なのか?また、学校への持ち込みに関しては?などなど、保護者へ行ったアンケート調査で“現状”が見えてきました。