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子どもたちが描く虹の絵で支え合おう！コロナウイルスの影響で移動制限中のイタリアで#andràtuttobene広まる

子どもたちが描く虹の絵で支え合おう！コロナウイルスの影響で移動制限中のイタリアで#andràtuttobene広まる

コロナウイルスの感染拡大が止まらないイタリア。全土で移動制限が行われ、人々が不安に駆られている中、学校休校中の子どもたちが描く応援のための虹のイラストとハッシュタグ運動が広まっています！

イタリアでは、3月16日時点でコロナウイルスの累計感染者数が27,000人を超え、そのうち死亡数は2,100人以上に達してしまっています。感染者が急増している北部では医療崩壊が起こり、研修中の医学生や定年退職した元医師を駆り出して対応しても、呼吸器などの機械が不足し救えない患者が出てしまっている状況です。

コンテ首相は全国的な移動制限を出し、感染速度を抑え、少しでも医療体制を整えられるよう、人々の行き来を最大限抑えようとしています。学校は4月3日まで休校。さらに現段階で3月25日まで、全国的に生活必需品の販売店、薬局、スーパーマーケットを除く全ての商業・小売販売活動の休止も決定されています。

イタリア政府は全土で住民の移動制限を発動し、外出が必要な際には申告に基づき移動が許可されることになっている。しかし、申告なしに外出する住民もおり、これまでに7人が拘束されている。12日からは生活必需品を取り扱う店を除く、すべての商店の営業を禁止。
出典：article.yahoo.co.jp

陽気で楽観的と言われるイタリア人ですが、今や人々は感染への恐怖、不況に追い討ちをかける現状の経済的な憂慮、食料品の買い出しや健康上の理由以外で外出が出来ないストレス、先行きの見えない不安などを抱えています。私も、子どもたちが学校に行けないだけでなく、買い物の際にガランとした街並みや誰もいない閉め切られたお店・レストランの様子を見て、改めて「大変な事態になった」と感じています。

希望の象徴の虹のイラスト

そんな最中、既に1週間以上学校が全面休校になっているイタリア各地で3月11日頃からとある”運動”が起きています。外出禁止で友だちにも会えない子どもたちが、虹のイラストを描き、不安でいっぱいの人々に前向きになってもらおうというメッセージを送りあっているのです。

ハッシュタグは#andràtuttobene(すべてうまくいく)

最初はシーツに虹の絵を描き、ベランダなどから吊るしていたこの運動は、ハッシュタグ#andràtuttobeneを付けてソーシャルメディアで拡散され、今やイタリア全土に広まっています。「andrà tutto bene」とは、「すべてうまくいく、きっと大丈夫」という前向きな言い回し。著名人や芸能人もこのハッシュタグを使い、メッセージを広めてイタリア全土に声援を送っています。

我が家の子どもたちにも描いてもらいました。

andrà titto bene のポストイット運動も！

虹のイラストの他にも、職場のパソコンやデスク(出勤自粛になる前)、家のドアや郵便受けにはじまり、ありとあらゆる所に「tutto andrà bene」や「andrà tutto bene」と書いたポストイットを貼り付けて周囲を励まし合う運動も起きています。

現在のところ移動制限は4月3日まで･･･。みんなで協力して乗り切ろう

フランスやスペインでも感染が拡大している中、今イタリアでは多くの人が、政府の判断を「厳しすぎる」と批判したり自己満足のためにわざと外出したりせず、国全体でウイルスの感染を抑え、この辛い状況を協力しあって乗り切ろうとしています。4月以降もどうなるか分からないのでやはり不安ですが、感染者の回復を祈り、最前線で寝る間もなく対応している医療従事者に敬意を払いつつ、世界全体で一刻も早いワクチンの開発とこのパンデミックの収束を願っています。