歯科衛生士が直伝!滑舌の悪さをケアする「舌のトレーニング」のやり方~ちぃ先生の手記第83回~
こんにちは!元歯科衛生士で美容ライターのちぃです!
みなさんは、自分の滑舌が気になった経験がありますか?滑舌が悪いと、人と会話するとき頻繁に聞き返されてしまうこともあるため、どんどん話すことに自信を持てなくなってしまいますよね……。
人と会話することが多い仕事をされている方は特に、滑舌の悪さが悩みの種になりがち。
そんな滑舌の悪さには「舌トレ」を役立てましょう!
舌トレは口もとをキュッと引き締めて小顔に見せ、口角をあげることで多幸感のある印象に導くなど、さまざまなメリットが考えられています。
今回は、元歯科衛生士のちぃが舌トレーニングのやり方についてご紹介します。
簡単にできるので、記事を読んでぜひ舌トレにチャレンジしてみてくださいね!
滑舌の悪さが引き起こすのは美容のほか健康面のリスクも…
滑舌が悪い原因とは?滑舌が悪いかどうかセルフチェック方法
滑舌とは、舌の動きが滑らかで、はっきりと聞き取りやすい発音をしている状態のこと。
滑舌の良さや悪さには、子どもの頃に身についた舌の癖や口の開き方が関係していると言われています。
あなたの滑舌は適切か、また滑舌が悪いとしたら原因は何かをセルフチェックしてみましょう。
要注意のリスクを点数として分けていますので確認してくださいね。
要注意3点
・口がいつも開いてしまう
・気が付くと口がぽかんと開いている
・舌が前に出ていて唇に触れている
要注意2点
・舌の位置が上下の歯の間にある
・舌の位置が下の歯の裏に当たっている
要注意1点
・口を開けて食べている
・あまり噛まないで食べている
・硬い食べ物が苦手
・食べこぼしが多い
・食べるのが早い、もしくは遅いなどペースに偏りがある
・一度にたくさん頬張る
・飲み込むときに舌が前に出る
・飲み込むときに必要以上に頬や口に力が入る、シワが寄りやすい
これらの中に当てはまる項目はありましたか?
要注意3点の項目にチェックが多かったあなたは、口呼吸をしている疑いがあります。
鼻がつまっていない場合は口輪筋が弱い可能性があるので、口周りの体操を取り入れてみましょう。
要注意2点の項目にチェックが多かったあなたは、舌の位置に癖があるようです。
舌は上顎に貼り付けるようにして置くのが適切な位置です。すると舌を収納するスペースがあることを気が付けるはず。
適切な舌の位置を確認してみてくださいね。
要注意1点の項目にチェックが多かったあなたは、上手に舌を使えていない可能性があります。
舌トレーニングで舌の使い方を改めましょう。
滑舌が悪いままだと起こりうるトラブル
滑舌が悪いと、どんなトラブルが考えられるのでしょうか。
まず真っ先に浮かぶのは、言葉がしっかりと伝わらないリスクです。
舌がうまく使えていないと、言語が不明瞭になりやすく、ほかにも適切な咀嚼・嚥下ができないことが起因して、誤嚥しやすくなる恐れがあります。
無意識に口がぽかんと開いて上下の歯の間に舌が出ている、飲みこむときに舌をつき出して歯を押すような癖がある場合は、歯並びに影響を及ぼす可能性があります。
舌が歯を押す力で歯並びが悪くなり、いわゆる口ゴボ(出っ歯)を招き、歯と歯の間にすき間が開くために、上下の歯がかみ合わなくなるリスクが……。
このように滑舌が悪いままにしておくと、言葉が伝わりにくくなる以外にも、さまざまなデメリットが考えられるんです。
次の項目で紹介する舌トレーニングは、自宅で子どもから高齢者までできる簡単なものなので、ぜひ実践してみましょう。
滑舌をケアする「舌トレーニング」の方法
すぐに始められる舌トレの方法を紹介していきます。毎日続けてみましょう!
1.舌をとがらせて前に出す
スキニータングといって、舌を平らにしたり尖らせたりするためのトレーニングです。
2.舌にスティックをつける
割り箸などのスティックを口の前に持ち、とがらせた舌につけます。そのまま舌でスティックを押すように力をかけられるとGOOD!
3.スポットポジション
スポットとは、上の前歯2本の裏にある、肉がぷくっと盛り上がっている箇所(図の丸のところ)です。
スポットに割り箸などのスティックを優しく当てて、スティックの当たる感覚や位置を把握してください。場所がわかったらスポットに舌を当てます。
4.唇をなめて終了
口を開けて、舌の先で上唇をゆっくりとなめまわします。
舌小帯が短い方は、舌を大きく動かしづらいため難しく感じることがありますが、やっていく内にだんだん慣れていきますよ。
これらのトレーニングを毎日継続して行ってみてください。
簡易的なトレーニングになりますが、慣れてきたら割り箸などのスティックを使わず、スポットに舌をつけることを意識しながら行っても構いません。
これらの舌のトレーニングはMFT(口腔機能療法)といって、リハビリや高齢者などの口腔環境の向上、矯正歯科などの領域で用いられています。
興味が湧いたら調べてみてくださいね!
【ライター紹介】 ちぃ先生
歯科衛生士の有資格者でありながら多くの女性メディアで活躍中のライター・編集者。現在は女性向けの美容メディアやJJなどのファッション誌などに寄稿している。
コスメコンシェルジュの資格を持ち、コスメ・美容への造詣が深い。また、サッカー好きが高じてアスリートフードマイスターの資格も取得している。
美容と健康に高い関心と知識を持っており、Ha・no・neでは利用者のQOLの向上を目指し、ためになる情報を発信していきたいと意気込んでいる。
・ちぃ先生の手記まとめPART1 ~美容ライター兼歯科衛生士の知恵袋~
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