幼い子どもと食器の共有はNG!うつる「歯周病」から大切な人を守るための予防法
日本人の8割程度が歯周病または歯周病予備軍だと言われており、生涯自分の歯で食事をしたいのであれば歯周病対策は欠かせません。
そして、歯周病対策にあたって知っておきたいのは「歯周病はうつる」ということです。
ここでは、歯周病が人から人にうつるケースについてまとめました。
歯周病をうつさない・うつされないための対策法についてもまとめたので、ぜひ参考にしてください。
歯周病がうつるシーンとうつさないための対策法
歯周病が人から人へうつるメカニズム
歯周病は口の中の細菌によって引き起こされる感染症だと考えられています。そのため風邪やインフルエンザなどと同様に人から人へと感染するリスクが懸念されるのです。
そして、主な感染ルートは家族だといわれています。
人間は生まれてきたときは無菌状態ですが、両親をはじめとした周囲の人間・環境からさまざまな菌をもらいます。
とくに歯周病菌に感染しやすいのは生後19カ月前後だといわれており、この時期には十分に注意する必要があります。
ただし、虫歯の感染の多くが幼少期に起こるのに対し、歯周病は大人同士でもうつります。
成人してからも、人にうつしたり人からうつされたりしないように気を付ける必要があるといえるでしょう。
歯周病がうつるシーン① 食器の共有
歯周病菌は、唾液を介して感染します。そのため、歯周病がうつる主な原因の1つが食器の共有だといえるでしょう。
子どもが幼くて食事を手伝わなければいけないうちは、つい自分が使っているフォークやスプーンで食べさせてしまいがち……。
しかし、この時期は感染しやすいということもあり食器の共有は注意が必要です。
もちろん、コップも同様です。多少面倒でも別々の食器を使用するようにしましょう。
歯周病がうつるシーン② 口移し
子どもが離乳食を始めたころにありがちな感染経路が口移しです。
ひと昔前は、自分の口で咀嚼してから子供に口移しで食べさせるのはごくごく一般的な方法でした。
ところが現在では口移しは厳禁だとされています。
歯周病菌はもちろんのこと、虫歯菌やピロリ菌などさまざまな菌が感染してしまうリスクを恐れているためです。
子供の健康を守るためにも、口移しは絶対に避けるようにしてください。
歯周病がうつるシーン③ キス
子どもが可愛いあまり、手や口周りなどにキスをする親は多いのでは?けれど、これもよくある歯周病の感染ルートの1つです。
少なくとも感染しやすい時期は、子どもへのキスは避けたほうがいいかもしれません。
また、夫婦などパートナー同士のキスでも歯周病は感染します。
キスをするときには、口の中を清潔な状態にしておくようにしましょう。
歯周病菌は単体では悪さをしない
ここでご紹介したように、歯周病菌は食器の共有や口移し、キスなどを介して感染するといわれています。
しかし、とくに大人同士の場合は、必要以上に神経質になる必要はないでしょう。
もちろん歯周病菌はうつさない・うつらないのが一番ですが、歯周病菌がうつったらすぐに歯周病が発症するわけではありません。
口の中の歯周病菌が繁殖することで、初めて歯周病になってしまうのです。
歯周病を予防したいのであれば、歯周病菌が増えないようにすることが大切だといえるでしょう。
歯周病菌を増やさないためにできること
歯周病菌を増やさないようにするためには、まずは毎日のデンタルケアが必要不可欠です。
歯ブラシだけではなく、歯間ブラシやデンタルフロスなども使ってしっかりと歯垢を取り除くようにしましょう。
さらに、定期的に歯科検診を受ければなおよし。口内の健康状態を確認することができ、自分では取り除ききれなかった歯垢もしっかりとキレイにしてくれます。
ストレスが溜まっているときも歯周病菌が繁殖しやすいと考えられています。
免疫機能の低下を防ぐためにも、適宜ストレス発散するように心掛けたいですね。
正しく対策をして大切な人を歯周病から守ろう
歯周病は歯を失う原因に繋がることから、歯を守るためには歯周病菌の感染対策が非常に重要です。
とくに子どもは感染しやすいので、十分に対策を行うようにしてください。
また、歯周病菌の繁殖を予防するためには日々のデンタルケアも忘れてはいけません。
たとえ歯周病菌に感染しても、丁寧にデンタルケアをすれば歯周病の発症を予防できるでしょう。
歯は誰もが一生使う大切なものであり、また歯の健康は全身の健康にも影響を与えます。
ぜひ日頃から意識して、歯周病の予防に努めてくださいね。
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