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現役京大生が実体験から解説!小3、2月スタートは本当?“中学受験準備”スタート編

現役京大生が実体験から解説!小3、2月スタートは本当?“中学受験準備”スタート編
参照 : www.flickr.com
キッズに中学受験をさせようかと考えている、もしくは受験をすることは決めたけれど、そこからどうすればいいか分からなくて困っているパパママ、たくさんいると思います。そんなパパママのために、中学受験を経験した子どもの立場から「現役京大生が実体験からおすすめ!中学受験準備」シリーズをお送りいたします!
現役京大生が実体験から解説!小3、2月スタートは本当?“中学受験準備”スタート編
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受験勉強、いつから始める?

一般的には「3年生の2月スタート」が一番いいと言われていますが、それは本当なのでしょうか。結論から言うと「場合による」と思います。ですので以下に、3年生の2月に始めるメリットとデメリットをまとめてみます。
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※そもそもなぜ「3年生の2月」?

3年生の2月という時期は、受験する時期から逆算して考えられたものです。大手進学塾のカリキュラムは、大体以下の通りになっています。
<カリキュラム> 4年生:算数・国語の基礎習得、理科と社会の簡単な分野に取り掛かる 5年生:算数・国語の応用力強化、理科と社会を勉強し終える 6年生:志望校対策

一般的に進学塾の多くは、小学3年生の2月度(小4年直前)からカリキュラムを組み始めています。そして、6年生の夏休み前には全範囲の学習を終わらせ、夏期講習では単元的総復習を行います。

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大手塾では先取り教育を行っている。小学校での課程を5年生の終わりまでか、遅くとも6年生の1学期までに終える。そのため、4年生から学び始めたほうが、スムーズに先取り学習ができるからだ。小学校の課程が終わったら、これまでの復習と入試対策や志望校別対策の授業が行われるのが一般的だ。

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中学受験の試験日はほとんどが1月中ですから、必然的に塾の新年度も2月から始まります。よって、「小学校3年生の2月」=「塾業界の4年生のはじまり」となり、そこのタイミングで各塾が生徒募集を大々的に行うのです。

3年生2月スタートのメリット

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①大手塾のカリキュラムに合う

前述の通り、大手塾だとその時期に入塾する生徒が大多数なので、同じスタート地点の基礎から教え始めてくれます。途中の時期から入ると、習っていない範囲を予習するなどの労力が掛かってしまうため、みんなと一緒の時期に入塾するのは合理的ですね。

カリキュラムは「スパイラル」状に作られているのが普通です。4年ではさらりと広く浅く様子を見て、5年で本格的に内容一周。そして、6年生ではスピードを上げてもう一周、さらにもう一周と、定着させ、深めていくのです。

出典:dual.nikkei.co.jp

②早めに志望校選択できる

4年生夏頃からは、各校のオープンキャンパスや文化祭の見学に行き始めます。「別にそんなに急がなくていいんじゃない?」と思うかもしれませんが、こんなにすぐ始めるのには2つ理由があります。1つ目は、明確な目標があった方が勉強を続けやすいから。そして2つ目は、親の想定よりもレベルの高い学校に行きたいと言い出す可能性があるからです。実際私も、4年生の秋に文化祭に行った時に、親が当初想定していた学校よりも30以上偏差値の高い学校を目指すことに決めました。難関校が志望校になると後々の対策が全く変わってくるので、早めの志望校選択がオススメなのです。

志望校は、受験する学校を決定する前の理想の学校です。子どもの成績、偏差値を尺度に選択しなくてもいいのです。

出典:allabout.co.jp

今の偏差値に合わせて志望校を選ぶのではなく、志望校のレベルに到達することを目標にすればいいのです。

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③塾通いに少しずつ慣れることができる

厳しい進学塾だと、6年生になると週7日通うことになります。高学年になってから入塾するとその勉強量にびっくりして、どうしたらいいか分からなくなるでしょう。その点早くから通っておけば、週3~4日ペースからゆっくりと塾に慣れていくことができます。

みんなに遅れて塾に入った場合、まだベースもなければ学習サイクルにも乗れていないうちというのは、たいがい、成績低調です。そして、やり方をつかんでくると上がってきますが、まだいろいろ穴がありますからジグザグと不安定になりがちです。

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3年生2月スタートのデメリット

①マイペースな子には大変

「みんな一緒にスタート」ということは、その分理解が遅れてしまった子が目立ってしまうことになります。負けず嫌いな子にはぴったりのシステムなのですが、逆にマイペースな子にとってはしんどいと感じることもあるかもしれません。

まだ小学生ですし、幼いですから集中力がない、受験そのものの意味が分からない、志望校に対する意識がない、塾でも幼い言動が目立つなどの難点があります。勉強嫌いの場合も、幼いゆえに勉強の意味や面白さが分からないことや押し付けられてやっているから好きになれないなどが考えられます。

出典:chugakujuken-hahaoya.com

逆に大人っぽい子は、成績や偏差値の意味が分かってしまい、気にすることが考えられます。

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②個人塾では合わないことも

大手塾でなく個人塾に通おうと思っているのならば、無理にこの時期に合わせる必要はありません。塾によっては学校のカリキュラムと変わらない速度で勉強をすすめるところもあります。そういう場合、早めに通い始めてもやっていることは学校の勉強と一緒、なんて無駄が発生してしまうことも。

③お金がかかる

学年が上がるごとに塾代は上がっていくものですが、4年生でもやはり馬鹿にはなりません。それほどガツガツ勉強するつもりがないなら、学校の勉強をきっちりこなすことを優先させた方が、勉強の面でも、そしてお財布の面でも良いかもしれません。

大手塾で週に3~4日、毎回5時間の授業を受けた場合、1カ月で支払う授業料は、4年生で4万円、5年生で5万円、6年生で6万円が平均的な金額と言われている。

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夏・冬期講習や特別講座も学年が上がるにつれ高くなっていく。3年間(4~6年)で塾にかかる費用は、授業料に模試などの諸費用も加えるとおよそ230万円になる。

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④3年も通わなければならない

3年間もずっと塾に通い続けるというのは、パパママにとってもキッズにとってもかなりの負担です。もしキッズが飽きっぽい性分だったり、そもそも勉強が大嫌いだったりする場合では余計にです。当初から3年も続けられる見込みがないなら、学校の勉強をしっかりして、6年生になってから志望校対策のためだけに通うというのも手です。

勉強と言うものは、本人の能力、性格、意欲、学習環境など、学習量以外の様々な要因が絡みますので単純に早ければ良いとは必ずしも言い切れないのです。

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6年生になってから中学受験を思い立って、それこそラストスパートの勢いでがんばって合格を勝ち取る子もいます。
一方で、4年生のときはよかったが、途中で息切れして、嫌になってしまう子どももいるでしょう。

出典:zettaigokaku.com

受験にむけて、子どもの気持ちのマインドセット

どんな習い事であれ、新しい環境に馴染むのは時間がかかるもの。特に勉強というのは殆どのキッズが苦手ですから、塾通いを始める前に、落ち着いて勉強をする用意を整えてあげなければいけません。どんなことが必要なのか、まとめてみました。

学校の宿題に+αしてみる

まずは、勉強時間を徐々に増やすことが必要です。学校の宿題に加えて、最初は簡単なドリルを買ってきて、1日1P解いてみる。慣れてきたらちょっと難しいものに挑戦してみる……と、だんだん段階を上げていきましょう。

塾生活がスムーズになるように、いろいろ「仕込み」を入れました。
具体的には、2年生のときから公文、そして4年生のときには、近所の塾(受験塾というより補習塾的な)に週1~2回通い、薄くではあるけれども、塾に通うということ、それと、勉強をするということに慣れさせました。

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遊ぶ時間を少しずつ減らす

小学生の楽しみである、放課後の公園遊びやゲーム遊び。いきなり減らすのは遊び盛りのキッズにとってかなり辛いので、「何曜日の○時~○時はお勉強しようね」などと約束して、少しずつ減らしていきましょう。

中学受験の子供の勉強も時間の長さではありません。親が子供を勉強に「集中」させることが大切なのです。
そして、中学受験で親が子供を勉強に集中させるためには、「子供の心が満足する遊びをさせること」がとても重要になります。

出典:mother-a.com

中学受験の塾に息子が通いはじめて 親の私が学校帰宅から就寝までのスケジュールを立て 息子にも確認してもらいました。

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机に座っていられる時間を長くする

落ち着きのないキッズは、そもそも机に向かって座っているのが辛いんですよね。塾の授業時間は学校の授業の2倍の長さにもなりますから、ちょっとずつ慣らしていく必要があります。例えばパズルを解いてもらうなど、キッズが興味を持ちそうで、なおかつ座ってできるものに取り組むといいと思います。

地図パズルや数学パズルのようなおもちゃや、本で楽しんで勉強して、勉強に対する苦手意識をなくしていけばいいと思います。

出典:papimami.jp

地図や図表を貼る

社会は地理から取り掛かる塾が多いので、地図や地形を目に入るところ(トイレなど)に貼るといいと思います。都道府県名などは覚えるのに時間がかかりますが、いつも見ていると自然に覚えられ、つまづきを防げます。同じく理科の生物や化学の図表、図鑑なんかも手近に置いておくと、興味を持ちやすくなります。

どの勉強でもそうですが、興味付けをせずにいきなり覚えると言うステップに入ってしまうと、子供は拒絶反応を示すことが多いようです。

出典:www.11kodomo.com

地図を貼る効用は、目に付くところに、地図があれば、何かの話題で、地名が出た時に、ふとさがす(確かめる)ことができるからです。
ニュースはもちろんですが、2時間サスペンスでも しかりです。

出典:sango272.web.fc2.com

中学生活に夢を持たせる

小学生にとって、中学校は未知の大人の世界です。そんなよく分からないものを目指して勉強するのは、モチベーションを保つのが難しいですよね。そこで、部活動や文化祭など、中学校に行ったらできることを教えてあげるのもいいですね。

中学受験となるとまだまだ勉強の大切さが解りません。更には、受験しなくとも行く中学はあるのです。

出典:www.europeinfos.com

学校説明会や体育祭、文化祭、オープンスクールなどの公開行事にお子さんもいっしょに参加してみることで、自然に「この学校で勉強してみたい」という気持ちが生まれてきます。

出典:success.waseda-ac.net

心の準備は完了!

いかがでしたか?中学受験のスタートのその前に考えることを、今回はまとめてみました。やんちゃでデリケートな小学生だからこそ気を付けるべきことを、分かっていただけたと思います。次回は「塾選びのコツ編」をお送りいたします!