さむ~い冬には☆あったか~いミネストローネで野菜補給&身も心もぽかぽかに!
イタリアの冬の定番料理、野菜たっぷりのスープ「ミネストローネ」。地方や季節によってさまざまなレシピがある、素朴な田舎の家庭料理です。基本的にはその時々で手に入る野菜類を炒め、ブイヨン+ハーブ類を加えて煮込みます。好みでショートパスタやお米を入れ、ボリューミーにすることも。いくつかご紹介するので、ぜひお試しを!
基本のミネストローネ
基本の材料は、缶詰のホールトマト、タマネギ、セロリ、ニンジン、エキストラヴァージン・オリーブオイル、ブイヨン1個と塩コショウです。ここに、さまざまな旬の野菜を加えましょう。分量は、野菜類は1人あたり約50g、ホールトマトは1~2缶。加える水分は1人あたり100mlを目安にしてください。
1. 材料を一口大に刻む。
2. 深鍋にオリーブオイルを敷き、タマネギ、セロリ、ニンジンなど火の通りにくいものから炒め始める。
3. ズッキーニやピーマン、豆類(缶詰の水煮)など、その他の具材も加える。
4. 野菜類全体に火が通ったら、ホールトマトをつぶしながら入れて炒め合わせる。
5. たっぷりの水とブイヨン、ローリエを入れ、一旦沸騰させた後、野菜が柔らかくなるまで弱~中火で煮る。
6. 塩、コショウで味を調える。お好みで食べる直前にパルメザンチーズを削り下ろして加えても◎。
ジェノヴァ風ミネストローネ
基本のミネストローネに、インゲン豆やボルロッティ豆などの豆類、ズッキーニ、ビエトーラ(テンサイ)、ジャガイモなどが入ります。ショートパスタまたはお米を一緒に煮込むのも特徴的。最後の決め手は、ジェノヴェーゼ・ペースト!オリーブオイルにバジルとニンニク、松の実を加えてすり潰し、削ったパルメザンチーズを混ぜ合わせたペーストを入れるんです。それもけっこうたっぷり。ジェノヴァ風スパゲッティなどでお馴染みですが、ミネストローネにも合うんですね!
ミラノ風ミネストローネ
基本のミネストローネにインゲン豆、サヤインゲン、ちりめんキャベツ、ポロネギ、ズッキーニなどが入ります。初めに野菜類をバターで炒めるのも特徴的。1時間以上野菜をじっくり煮たら、最後にお米(1人分40~50g)を加えて、火が通るまでさらに煮ます。
別のフライパンで炒めておいたパンチェッタ(ベーコン)やコテンナ(豚皮)を敷いたスープ皿にこのミネストローネを注ぎ、グラーナ・パダーノ・チーズをふんだんに削り下ろしてサービスします。
フィレンツェ風ミネストローネ
基本のミネストローネを作る際、フライパンにオリーブオイルを敷き、赤タマネギ、ニンジン、セロリ、ローズマリー、みじん切りにしたバジルとイタリアンパセリ、ニンニクを加えて色づくまで熱します。そこに細切りにしたキャベツやビエトラ(テンサイ)、半分にカットしたミニトマトを入れて炒めます。さらに白インゲン豆(水煮)を加えて20分ほど煮て、最後にお米またはショートパスタを加えて15~20分ほど熱します。お米の場合はアツアツを、パスタなら冷めてからでも美味しくいただけるとか。
ちなみに・・・イタリアではミネストローネは主食扱いです!
「ミネストローネ」=「野菜のスープ」と考えると、何となく副菜とか前菜のように思いがちですが、イタリアでミネストローネはパスタに相当する立派な主食。レストランではプリモ・ピアットに分類されます。野菜がゴロゴロ、時にはパスタやお米など炭水化物も入るので、それも納得。イタリアのレストランのメニューには、パスタと一緒に書かれていたりするので要チェックです。
各家庭でオリジナルのミネストローネを!
ミネストローネに厳密な「正しいレシピ」は存在しません。余った野菜類を目分量で調理しても出来てしまう素朴な家庭料理なんです!
基本的な作り方やポイントはありますが、家庭料理ということで正式なレシピがあるわけでもない
出典:limia.jp
何度か作ると、好みの野菜の配分や煮込み具合などコツを掴めると思います。ヘルシーで自由にアレンジできる冬の1品としてぜひお楽しみください。